「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」作品集

友への手紙

生きるとは何か

笹岡 扶見子(高知県高岡郡)52歳

青葉若葉が光り、風薫る五月になりましたが、お健やかにお過しでしょうか。
私の近所では、田植えが始まり、カエルの合唱が、毎日の様に、聞かれます。
先生におかれましては、お変りございませんか。
私はおかげで元気に過しております。
早いもので、先生にお会いしてから、十二年の年月が、過ぎようとしております。
私が、高校生の時の出会いからになりますと、三十年以上になりますね。
いつもいつも、私達に、大人になった時に困らない様にお話をして下さいましたね。
例えば、「本当に“生きる”とは、どういうことか……」

生きるとは → 生きる → 生み出す(創造)→(ねうち「値うち」価値) + 活きる → ◎活動 = 生活 → 生長、進歩 → 生甲斐(幸せ)よい思い出になる。
生きるとは、生み出すという事でもある。
生きている木は毎年毎年、新しい芽を生み出し、葉を生み出している。

枯木は、めったな事には、芽も出ない、葉も、新しい花も生み出さない。
生きている者は、常に、新しいものを生み出している。
僕は生きている。私は生きている。この証拠物件は、私は、新しいものを生み出しているという事である。これが生きている証拠である。
人間は、植物と一緒で、生きていても死んでいるようなものがある。
酔生夢死……夢のように一生を送ること。何もせずに、空しく死ぬこと。

今日を大切に、価値のある一日を過すこと等を、悟して下さった先生のことばの一部です。
先生は、私が学生の頃に、いろいろなお話をして下さいました。あの頃わからなかった意味が、大人になるにしたがって、わかる様になりました。
私も、五十歳になってやっと、〝生きる〟の意味がわかる様になりました。
先生、ありがとうございました。私も一日一日を大切に、生きようと思います。

かしこ


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