はじめてのお葬式ガイド
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終活や、参列のマナー、もしもの時におさえておきたいお葬式の知識など、はじめての方にもやさしく解説します。

良い事が続くと人間は奢り高ぶり、初心を忘れがちです。でもそんな事のない姿がお父さんだった

今は亡き父へ伝えたい言葉

お父さんへ

お父さんが旅立って、もうじき一年が経とうとしています。正直まだ、信じられないし、実感が持てない、そういう感情が拭い取れません。それでも毎朝、お仏壇の前で両手を合わせている自分もいます。

本当はこれを書くのはまだ辛いのだけど、お父さんのことしか書けないので心を落ち着かせて書きますね。

旅立つ前日まで、懸命にリハビリをしていたお父さん。生きると言う事に前向きに努力をしていた姿、必死に全身で“生きると言う事はこういう事だ”と身をもって教えてくれていたんだね。その姿は私の脳裏に焼き付いているよ。まだ見直せないけれど、このiPadにもしっかりとした証として残っているよ。

入退院を繰り返し、病院のベットで天井しか見られない日もあったはずなのに「痛い」「辛い」そういう事は決して言わなかったよね。奢らない、高ぶらない、喧嘩は買わず、労を惜しまず、いつもニコニコと笑顔を絶やさないお父さんの生き方が、教えだったのだと今はわかります。

亡くなる前日、冷たく汗ばんでいて、やせ細ったその手で私の手をしっかり握りながら、右手であっちこっち指さし、酸素マスクしているのにニコニコと笑顔で沢山話をしてくれたよね。

残念ながらあの日も声がほとんど出なかったので、何を話してくれていたのか、何を伝えようとしてくれていたのか、本当のところは想像でしかわかりません。

そんな中でもしっかりと聴きとれたお父さんの声は「おかあさん」。自分の視界から外れると、そばにいるのに「おかあさん」って呼んで。本当にお母さんの存在はお父さんの心の支えだったのね。文字通り夫婦二人三脚の人生そのものだったのだと改めて感じます。

それからこうなる事がわかっていたの? 私たちが帰る時に「ありがとう。さようなら。」って。長い間おしゃべりしてくれた言葉は全くと言っていいほど聴き取れないのに、どうしてこの言葉だけははっきり言ったの?

たったの一度も、私の夢枕にも立たないお父さん。「この世に思い残す事がないので出てこない」と聴きましたが、安心しきっているのかしら? そちらでの生活は如何ですか? たまにはこっちに出てきてほしいのに……。

良い事が続くと人間は奢り高ぶり、初心を忘れがちです。でもそんな事のない姿がお父さんだったのだ、と今はわかります。だから私も母親として娘に教え、伝えていきます。

ありがとう、お父さん。本当にありがとう。

友美

「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」より

「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」は、父母、祖父母、先生、友人、近所の人など。“あの人”とかつて一緒にいた時に言えなかったこと、想い出や、“あの人”が亡くなった後に伝えたくなったこと、感謝の気持ちなどを綴ったお手紙です。

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