香典の正しい入れ方は?中袋なしの作法や香典袋の閉じ方、書き方など

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

香典の正しい入れ方は?中袋なしの作法や香典袋の閉じ方、書き方など
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  • 香典のお札の入れ方は、封筒の表側に対して「裏側・下向き」
  • 新札と古すぎるお札は避け、枚数は奇数、種類を統一するのがマナー
  • 中袋は封をせず、外袋は左開きになるよう畳んで折り込み口を上から下へ

香典を用意する際に、意外と悩むのがお札の入れ方。お札の向きや枚数、種類など、香典には入れ方にも決まりがあるため、事前に確認してから用意するのがベターです。

この記事では、香典の正しい入れ方や閉じ方を香典袋の種類別に紹介。袱紗や香典袋の選び方など、あわせて知っておきたい情報もまとめていますので、ぜひご一読ください。

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香典のお札の入れ方

  • 封筒の表側に対して「裏側・下向き」に入れる
  • お札の枚数は奇数にする
  • 新札と古すぎるお札は避ける
  • お札の種類を統一する

香典にお札を入れるときのポイントは、こちらの4つ。一つひとつ詳しく解説します。

封筒の表側に対して「裏側・下向き」に入れる

香典に入れるときのお札の向き

表:人物が描かれている

裏:人物が描かれていない

上:縦にしたとき人物が上にくる

下:縦にしたとき人物が下にくる

お札には表裏・上下の向きがあり、香典では入れ方が決まっています。

人物が描かれている面がお札の表、描かれていない面が裏。お札を縦にしたとき、人物が描かれているのが上、描かれていないのが下になります。

香典にお札を入れるときは、封筒の表側に対して「裏側・下向き」に入れるのが一般的。

お札を裏にして人物の顔が見えないようにすることから、「悲しみにくれて顔を伏せる」という意味が込められています。また下向きに入れるのは、封筒から取り出してすぐ算用数字・漢数字の金額表記が目に入るよう配慮しているため。遺族が金額を確認しやすく、香典返しの準備や手間を減らせます。

くわえて、お札が複数枚ある場合は、すべて同じ向きに揃えるのがマナーです。

地域によっては、お札の上下を逆に入れるのがマナーとされています。お住まいの土地の慣習を調べたり、年配の方に確認したりしておくと安心でしょう。

お札の枚数は奇数にする

香典に入れるお札は、奇数にすること。

割り切れる数字である偶数は「別れる」「縁が切れる」など不吉なイメージがあるため、慶事・弔辞ともにふさわしくないとされています。また「死」や「苦」を連想させる4と9は、枚数・金額、どちらでも避けるのがベターです。

香典に包むお札の枚数は、1枚、3枚、5枚などの奇数にしておくのが無難。偶数ではありますが、10枚包むのはマナー違反ではないので、あわせて覚えておきましょう。

新札と古すぎるお札は避ける

新札と古すぎるお札は、香典に入れないようにしてください。

銀行で両替したり、あらかじめ用意したりする必要のある新札を包むと「故人の死を予期していた」と捉えられ、快く思わない遺族もいらっしゃいます。一方で、シワや汚れ、破れがあるようなボロボロのお札も失礼に当たるので注意が必要。

香典に包むお金は、適度に使用感のある旧札を選ぶのが基本です。もし手元に新札しかない場合は、真ん中に折り目をつけて香典袋に入れると、キレイで印象もよいでしょう。

お札の種類を統一する

複数のお札を香典に包むときは、種類を統一しましょう。1,000円札や5,000円札、1万円札が混在しているのはマナー違反です。たとえば、香典で5,000円包むのであれば、5,000円札を1枚か、1,000円札を5枚用意すること。枚数にはとくに決まりはないので、1,000円札5枚でも失礼にはなりません。

ただ喪主や遺族からすれば、5,000円札1枚の方が香典の計算しやすく、間違いが少ないはず。相手に配慮して、できるだけ少ない枚数にしてあげるのもひとつの方法です。

香典(中袋・中包み)の正しい入れ方

一般的に香典袋には、水引のついた「外袋」の他に、「中袋」というお札を入れるための封筒が用意されています。

ただなかには、中袋がなかったり、封筒の代わりに中包み(奉書紙)と呼ばれる紙がついていたりする香典袋も。それぞれお札の入れ方が違うため、確認しておきましょう。

中袋あり

香典袋に中袋があるときのお札の入れ方

中袋がある場合は、取り出したときに人物の顔が見えないよう、中袋の表側に対してお札を裏側・下向きに入れてください。

中袋なし

香典袋に中袋がないときのお札の入れ方

中袋がついていない場合は、香典袋に直接お札を入れます。お札の入れ方は中袋と同じで、香典袋の表側に対して「裏側・下向き」にしましょう。ちなみに、中袋がなくても正式な香典袋ですし、失礼に当たることはないのでご安心くださいね。

中包み(奉書紙)

なかには、封筒ではなく、中包み(奉書紙)がついている香典袋もあります。
奉書紙とは、古くから公文書や儀礼、神事などで用いられていた和紙の一種。現代では弔事を書いたり、香典やお布施を包んだりする際に使われています。

中包み(奉書紙)でお金を包むときも、表面に対してお札は「裏側・下向き」にするのがマナーです。

奉書紙は、ツルツルしている面が表で、ザラザラしている面が裏。裏面を上にしてお札を縦に置いたら、下→左→右→上の順番に端を折り込みます。中包みに香典を入れる際は、お札が折れ曲がりやすいので注意してください。

香典袋の閉じ方

香典袋はお札を入れたあとの閉じ方にもマナーがあります。中袋(中包み)と外袋、それぞれの閉じ方を覚えておいてくださいね。

中袋(中包み)

お金を入れる中袋(中包み)は、のりやシールで閉じないのがマナー。

お札が出ないか心配かもしれませんが、外袋で二重に包むので問題ありません。むしろ封をしてしまうと、遺族が中身を確認するときに手間がかかるため、閉じない方が親切です。

中袋のない香典袋も、封を閉じる必要はありません。ただ遺族以外が開封しないように、「〆」もしくは「緘」の封字を記入しておくと丁寧でしょう。

外袋

香典の外袋は、1枚の和紙を折りたたみ、最後に水引をかけるタイプをよく見かけます。和紙を折り込む外袋で注意したいのが、裏側の折り込み口を上から下にかぶせること。左開きになるように、右→左→上→下の順番で折り、最後に折り込み口を上から下にかぶせましょう。

折り込み口を上にかぶせるのは、「悲しい涙をため込まないように」という意味。ちなみに結婚式のご祝儀袋は、「幸せを取りこぼさないように」という意味を込めて折り込み口を下から上にかぶせます。

袱紗の選び方と包み方

香典を包む袱紗(ふくさ)

香典は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参するのがマナーです。袱紗には「水引が崩れたり汚れたりしないようにするため」という実用的な役割と、「礼節を重んじ、喜びや悲しみを相手と共有する気持ちを示すため」という心遣い、2つの意味があります。

袱紗が手元にない場合は、ハンカチや風呂敷で包んでも大丈夫です。ただし、金封をむきだしで持参するのはマナー違反なので避けましょう。

袱紗の種類

袱紗は本来四角い布のことを指していましたが、最近は金封型、爪付きや台付きなど、さまざまな種類の袱紗が販売されています。どの種類を選んでも問題ありませんが、古くからの定番は香典を包む布タイプ。畳むのが面倒な方は、香典を挟むだけでよい折りたたみタイプの袱紗を選ぶのもオススメです。

袱紗の色

袱紗は慶事用と弔事用に大別され、色によって使い分けます。慶事には赤や朱色など明るい色を、弔事には鼠色や藍色など暗めの色を用います。紫色は慶弔兼用できるので、1つ持っておくと便利です。

袱紗の包み方

  1. 袱紗をひし形に広げ、中央に香典を置く
  2. 右隅を折る
  3. 下隅を畳み、上隅を畳む
  4. 左隅を畳み香典の右側に端を巻き込む

袱紗は慶事では右開き、弔事では左開きにするのが基本です。包むタイプではなく、香典を挟み込む折りたたみタイプでも、左開きになるよう注意してください。

香典袋の選び方

香典袋は、金額と宗教によって選ぶポイントが変わります。

香典金額が5,000円以下なら、水引が印刷されている封筒タイプの香典袋でOK。1万円以上包むのであれば、水引と外袋・中袋のついた高級感のある香典袋を選びましょう。

また蓮が描かれた封筒は仏教用、ユリや十字架の描かれた封筒はキリスト教用など、宗教や宗派にあわせた専用の香典袋もあります。喪家や故人の宗教を確認してから、香典袋を用意すると安心です。

香典袋の書き方

香典袋は、外袋に表書きと名前、中袋に金額と住所・名前を書くのが基本のマナー。それぞれの正しい書き方をご紹介します。

外袋の表書き:喪家・故人の宗教にあわせる

宗教・宗派表書き香典袋
仏式(仏教)「御霊前(ごれいぜん)」
「御香料(ごこうりょう)」
「御香典(ごこうでん)」
「御悔(おくやみ)」
「御仏前(ごぶつぜん)」
白無地×白黒の水引
蓮の描かれた封筒
キリスト教式(キリスト教)カトリック
「御花料(おはなりょう)」
「御ミサ料(おみさりょう)」
プロテスタント
「御花料(おはなりょう)」
「献花料(けんかりょう)」
「弔慰料(ちょういりょう)」
ユリや十字架の描かれた封筒
白無地の封筒水引なし
神式(神道)「御神前(ごしんぜん)」
「御玉串料(おたまぐしりょう)」
「御榊料(おさかきりょう)」
白無地×双銀の水引
無宗教・不明「御香料(ごこうりょう)」
「御香資(ごこうし)」
白無地×白黒の水引

外袋の水引上段には、贈り物の名目を表す「表書き」を書きます。

香典の表書きは、喪家・故人の宗教によって書き方が違うので注意が必要。宗教ごとに正しい表書きをまとめるので確認しておきましょう。

仏式(仏教)

仏式(仏教)では、「御霊前」「御香料」「御香典」などを使います。仏教では、四十九日法要まで故人が御霊としてこの世に存在していると考えるため「御仏前」は用いません。ただし、浄土真宗では亡くなってすぐ浄土で仏になるという教えがあるので、「御霊前」ではなく「御仏前」を使用します。

地域によっては、お通夜でお渡しするお香典の表書きに「御悔」と書くことも。同じく通夜に「御見舞」を持っていく地域もあります。「御見舞」を持参する際は、別に香典も用意することが通例。ただ「御見舞」は生前、故人のお見舞いに行けなかった場合に渡すもので、必須ではありません。

キリスト教式(キリスト教)

キリスト教には、カトリックとプロテスタントの2つの宗派があります。カトリックでは「御霊前」「御花料」を、プロテスタントでは「御花料」「忌慰料」を用います。

神式(神道)

神式(神道)の表書きは「御霊前」に加え、神道特有の「御神前」「御玉串料」「御榊料」などとします。

外袋の名前

人数外袋の名前の書き方
個人(1人)会葬者本人のフルネーム
夫婦(2人)夫のフルネーム+妻の名前
3人まで全員のフルネーム(目上の方から順番に)
4人以上代表者のフルネーム+外一同
会社(団体)会社名+代表者のフルネーム
会社名+代表者のフルネーム+外一同
会社名+部署のフルネーム+一同

外袋の水引下段には、香典を出す会葬者の名前をフルネームで記入します。

個人や3人までの連名で香典を渡す場合は、全員の名前を書けばOK。ご夫婦で香典を出すのであれば、夫はフルネーム、妻は左側に名前だけ書いてください。

また4人以上になると、代表者のフルネームだけ書き、「外一同」と書き添えるのがマナー。会社・団体の場合は、代表者名の右側に会社名・団体名を書きましょう。

中袋の金額

常用漢字大字
阡(仟)

中袋の表面には、香典で包んだ金額を書きます。

その際、金額の改ざんを防ぐために「大字」と呼ばれる漢数字で「金〇〇圓也」と縦書きするのがマナーです。たとえば、3,000円なら「金参仟圓也」、1万円なら「金壱萬圓也」と書いてください。

中袋の住所・名前

中袋の裏面には、住所と名前を書くのがルール。誰から受け取った香典かわからないと、遺族が香典返しを用意する際に困ってしまいます。香典返しやお礼状がきちんと届くように、正確な住所と名前を書いてあげてください

連名で香典を出したのであれば、中袋には代表者の氏名と住所だけを書くこと。あわせて、全員の氏名・住所を記載した紙を用意して、お札と一緒に封筒へ入れましょう。

香典の相場金額

関係性 香典の相場・金額
自分の親 5万円~10万円
自分の兄弟姉妹 1万円以上~2万円未満
自分の祖父母 5千円以上~1万円未満
配偶者の親 5万円~10万円
配偶者の兄弟姉妹 5千円以上~1万円未満
配偶者の祖父母 5千円以上~1万円未満
その他の親戚 5千円以上~1万円未満
上司 5千円以上~1万円未満
上司の家族 5千円前後
同僚 5千円未満
同僚の家族 5千円前後
部下 5千円以上~1万円未満
部下の家族 5千円以上~1万円未満
友人・知人(その家族も含む) 5千円未満
近所の人 5千円未満

出典:第5回お葬式に関する全国調査

香典で包む金額には、いわゆる相場があります。
一般的には、故人と関係性が親密であればあるほど、高額になる傾向があるようです。

たとえば、鎌倉新書が2022年に実施した「第5回お葬式に関する全国調査」によると、もっとも香典相場が高額だったのは、自分と配偶者の親で5万円~10万円。次に高額だったのは、自分の兄弟姉妹で1万円以上~2万円未満でした。

一方で、香典の金額は年齢や地域の慣習によっても変わります。家族や近しい親族には香典を出さない方も増えていますし、迷うようであれば周囲に相談してみるのがベターです。

香典の渡し方とタイミング

  1. 受付で記帳を済ませる
  2. 右手に袱紗を置き、左手で香典を取り出す
  3. 反時計回りに香典の向きを変える
  4. 静かな声で簡潔にお悔やみを伝える
  5. 両手で香典を手渡す

香典は、通夜か葬儀、どちらかの受付で手渡しするのが一般的。両方に参列する場合は、どちらか片方で渡せば問題ありません。通夜で渡す方が多いようですが、急な訃報で準備が間に合わなければ、葬儀・告別式で渡しても大丈夫です。

受付で記帳を済ませたあと、袱紗から取り出し、相手が表書きを読めるように向きを変えてお悔やみを伝えながら香典を両手で差し出します。遺族や周囲に配慮して、簡潔かつ静かなトーンでお悔やみを述べるのがポイントです。

香典の郵送方法とタイミング

予定が合わなかったり遠方に済んでいたりして、通夜や葬儀・告別式に参列できない方もいるかもしれません。本来香典は手渡しするのがマナーですが、郵送するのもひとつの手です。

香典の郵送方法とタイミングについて、確認しておきましょう。

香典の郵送方法

郵送するときも通常のマナー通り、香典を用意しましょう。香典袋に入れるのはもちろん、包み方や書き方のマナーも守ってください。また香典を郵送する際は、お悔やみ状を同封します。参列できないお詫びや弔意を綴り、遺族への配慮を伝えるのが目的です。

香典とお悔やみ状を用意したら、封筒にまとめて現金書留で発送します。香典袋は封を閉じませんが、現金書留の封筒はしっかりのり付けと封字を記してください。

香典を郵送するタイミング

通夜・葬儀の当日に間に合うのであれば、日時指定をして香典を会場へ郵送しても問題ありません。当日に間に合わない場合は、葬儀の数日後~1週間以内に喪主の自宅へ郵送してください。葬儀直後だと遺族は忙しいですし、あまり遅すぎると香典返しの時期に間に合わなくなるので、タイミングの見極めは大切です。

いずれにせよ、受け取り損ねないよう、遺族には事前に香典を送る旨を伝えておきましょう。

弔電・供花の手配方法とタイミング

通夜・葬儀に参列できないとき、香典ではなく、弔電や供花を手配する方もいます
それぞれの手配方法とタイミングを紹介するので、あわせて確認しておきましょう。

弔電の手配方法とタイミング

電話(電報115)インターネット
申し込み方法局番なしのダイヤル「115」に電話各種サービスサイトのWebフォームから依頼
受付時間8時~19時(年中無休)24時間(年中無休)
特長・メリット14時までの申し込みで当日中に手配可能
オペレーターに弔電について相談できる
14時までの申し込みで当日中に手配可能
24時間いつでも申し込みできる
自分のペースで弔電の台紙や文言を選べる

弔電とは、通夜・葬儀に参列できない人が、取り急ぎ弔意を伝えるために送る電報電話(電報局)またはインターネットで申し込み、14時までに依頼を完了すれば、当日中に届けられます。

訃報を受けたら速やかに手配をはじめ、お通夜の前日までに届くようにしてください。もしお通夜に間に合わない場合は、葬儀の前日までに手配するとよいでしょう。

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供花の手配方法とタイミング

  • 葬儀社・葬儀会場に依頼する
  • 花屋に注文する
  • インターネットで手配する

供花とは、故人とご遺族に寄り添う気持ちを伝えるために贈る花のこと。白や淡い色合いの花を使うのが一般的で、目的や予算に応じてスタンド花や篭に入ったアレンジメントなどの供花を選びましょう。

供花の手配方法には、葬儀社(葬儀場)、花屋、インターネット、3つの選択肢があります。葬儀社へ依頼するのが確実ですが、最近はご自身でお花を選べるインターネットを利用する方が多いです。スマホやパソコンから簡単に手配できますし、金額を比較しやすいのも魅力といえます。

供花は、故人の祭壇に供えるため、遅くともお通夜が開式する3~5時間前には届くように手配してください。

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香典の入れ方でよくある質問

香典を渡す喪服の女性

香典のお札の入れ方は?

香典のお札は、中袋や香典袋の表面に対して「裏側・下向き」に入れるのがマナーです。ちなみに人物が描かれている方がお札の表側。またお札を縦にしたとき、人物が描かれている方が上、描かれていない方が下になります。

お札を裏側・下向きに入れて、人物の顔を伏せるのは「故人の訃報に対する弔意」を示しているんだそう。くわえて、封筒から取り出した際にすぐ金額が目に入るため、遺族が確認をしやすいようにという配慮の気持ちも込められています。

香典の外袋の包み方・閉じ方は?

香典の外袋のマナーは、「左開き」になるように畳んで、裏側の折り込み口を「上から下にかぶせる」こと。お金の入った中袋を中央に置いたあと、右→左→上→下の順番で折り、最後に折り込み口を上から下にかぶせましょう。

ちなみに慶事では、「右開き」で「下から上にかぶせる」ように祝儀袋を閉じます。弔事では真逆になるので、間違って反対にしないよう気を付けてくださいね。

香典の中袋の包み方・閉じ方は?

お札を入れたあと、香典の中袋の封を閉じる必要はありません。むしろのりやシールで閉じると、遺族が中身を確認するときに手間がかかるため、閉じない方がベターです。

香典袋にお札を入れるときの注意点は?

  • お札の枚数は奇数にする
  • 新札と古すぎるお札は避ける
  • お札の種類を統一する

上記3点に注意してください。

袱紗(ふくさ)の色に決まりはありますか?

袱紗(ふくさ)は、お祝い事とお悔やみ事、用途にあわせて使い分けます。

お祝い事では赤や朱などの暖色系、お悔やみ事では鼠や藍など寒色系の袱紗を用います。ちなみに紫色の袱紗は慶弔で兼用できるので、1つ持っておくと便利です。

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