2020年の父の日は6月21日です。日ごろの感謝の気持ちを込めて贈り物を用意する方もたくさんいらっしゃることでしょう。また、想い出になったお父さんにも想いを伝えたいという方もいらっしゃるかもしれません。
今回はこれまでに寄せられた「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」から、お亡くなりになったお父さんに宛てたお手紙をご紹介します。
今は亡きお父さんへ伝えたい言葉
言えなかった言葉
お父さん、ありがとう。家族にいっぱい愛情を注いでくれて。私は今、凄く後悔している事がある。生前に何故、ちゃんとお父さんに「ありがとう」と言ってあげなかったのかなと思っている。もし言ったら、お父さんはどう思っただろう。
父さん、一杯もらえるか
貴方は、本当に強い父でした。
息子が酒を呑める年になった今、あの頃の貴方の心情に想いを巡らせて後悔しています。
隣で一緒に呑めば良かったと。グラスを差し出してひと言かければ良かったと。
もっと生きていてほしかった
あれから十年、父さんが心残りだった母さんは、認知症を発症して、私達は、イライラもあり、どうしようもなく心が苦しくなる時があるけれど、みんな一生懸命介護している。お陰で母さんも穏やかに過ごす事が出来、父さんも知っての通り、ズボラな私はずいぶん助かっている。
父さん、彼みたいな人は、そういないよ。
秘められた絆
あなたのお葬式では、何故か哀しく、涙が止まらず、重いから置いておきなさいと親族に言われた骨壷を、抱き締めたまま手放すことが出来ませんでした。
あなたが亡くなってせいせいすると思っていたのに、意外でした。納骨までの期間、私は毎日あなたのお骨を抱き締め、あなたの好きな音楽を流していたんですよ。聴こえていましたか?
お父さんへ
「あんたのお父さんねー、娘と一緒に仕事してる事すっごい自慢してたよー!幸せかー!って。そして、お父さんみたいな人柄はなかなかおらん。あがん人柄のよか人は初めてばい。やけんおいはお父さんにしか代行たのみよらんとばい」って。それもね、一人や二人やない。何人もの人が同じような事私に言いに来るんよ。
次は勝ってよ
パパの麻雀の強さは、伝説だったよね。若いころの無茶ぶりは噂でよく聞いてたよ。麻雀なんてと、言う人もいるけど、私はどんなものでも他人より秀でてるところがあるパパを尊敬していました。
結局、一緒に卓を囲むことはなかったけど、その代わりトランプのセブンブリッジは、よくやったよね。これも、ホントに強かったね。子ども相手にも一切手抜きなしだものね。
今は亡きお父さんへ
大正生まれのお父さんは頑固で気難しいのに寂しがりやの人だから、母がそばにいなくて大丈夫かしらと心配しています。
盛りだくさんの人生に幕を閉じて旅立ってから二年半になりますね。
お父さんへ
おじちゃんは漁に一度でたら数ヶ月は帰ってこなかったから帰ってくる時はすごく嬉しかったよ。
釣りや遊園地行ったり、お祭りに連れてってくれたりキャンプした時は俺ら子供三人が溺れて大変だったよね。今だから笑い話です。一つ一つが本当に楽しかったよ。
俺ら子供三人にお母さん、お父さんと呼ぶよう強制しようとした時俺だけお父さんって呼ぶのが恥ずかしくて言えなくてごめんね。
まとめ
今回は、想い出のお父さんへのお手紙をご紹介しました。
終活セミナーなどでよく、話題になるのが、「お父さんのお写真は意外とない」ということ。特にお子さんとお父さんのツーショットはなかなか貴重なようです。お母さんとのツーショットは意外とあるのに……、やはり照れ屋なお父さんが多いのでしょうか?
父の日の記念に、「お父さんとのツーショットを撮る」のも、素敵な贈り物かもしれませんね。
「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」は、大切な“あの人”とかつて一緒にいた時に言えなかったこと、想い出や、“あの人”が亡くなった後に伝えたくなったこと、感謝の気持ちなどを綴ったお手紙です。