生活にメリハリ、収入の足しに 注目を集めるシニア民泊の魅力 ゲスト迎えて健康に


【寄稿】民泊大学・編集部
この記事は、民泊大学・編集部(https://minpaku-univ.com/)の寄稿によるものです。

シェアリングエコノミーの代表格の一つとして、民泊市場が日本でも広がっています。来年には住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行され、実質的な民泊の全国的な解禁となります。訪日外国人の増加といった追い風も受ける中、遊休資産の活用や投資目的で民泊ビジネスに取り組む人も多いですが、実はシニア世代にとってこそ、民泊事業者(ホスト)となることはさまざまなメリットがあります。

民泊による収入が年金の足しに

厚生労働省の発表(平成27年度:厚生年金保険・国民年金事業の概況)によると、厚生年金の平均金額は147,000円、国民年金で55,000円です。もらえるだけでもありがたいですが、現役世代の頃に比べると額が心もとないのも確か。かといって、働きにでるほどでもない。そんな方も、民泊ホストとしてビジネスを始めることで、年金以外の収入源を得ることができます。

近年、訪日外国人が増加し、地域によってはホテルや旅館の不足が急速に進んでいます。また、観光客の中にも「実際の日本の生活を肌で感じてみたい」「地元の方々との交流を楽しみたい」などという要望もあり、一部の都市部や観光地だけではなく、日本全国幅広いエリアにおいて、より民泊が広がるとみられています。

実は、民泊と言っても家を丸ごと貸し出す必要はありません。「ホームステイ型」といって、家主は家で普通に生活している中、空き部屋だけを貸す、といったことも可能です。また、毎日貸し出す必要もありません。お子さんの独立など、家族が減ったことで空いた部屋をそのままにしておくのではなく、月に数日だけ貸す、といったことが出来るのが、「ホームステイ型」の大きな特徴であり、シニアの方にとっても大きな負担無く、「とりあえずやってみる」、といったことが可能になっています。

民泊を始めると、家がキレイになる?

民泊とは、他人が自分の家に泊まりに来る、ということなので、それ相応に清潔にする必要があります。自分にとっては生活ですが、相手にとっては旅行中の特別な時間なのです。また、ゲストが予定通り来てくれるとも限りません。そういった場合の鍵の管理や、もろもろの手配など、普段生活をしているだけならやる必要が無いことに気を回す必要があります。

しかし、実際に民泊をしている人に聞くと、それもメリットだといいます。引退して毎日家にいてテレビを見ているだけだと、メリハリも何もないですが、たまにお客さんが来ることで、生活に張りが出ます。空き部屋もそのままにしておくと、ホコリがうっすらと積もっていきますが、ゲストがくるとなるとこまめに手をいれるようになります。所詮は勝手知ったる自分の家。掃除をするにも、一回あたりの作業時間はそれほど多いものではありません。

もちろん、毎日毎日それでは、疲れてしまいます。多くの民泊のシステムでは、自分のペースでゲストを迎え入れることができます。週に1組でも、月に1組でもよく、例えば、最初の慣れない頃は少なめの頻度で、慣れてきてから多めに、といった調整も可能です。

民泊をするとゲストに部屋を荒らされるのでは?といった心配もありますが、逆に、こまめに掃除の手をいれることで、家がキレイに保たれます。また、万一ゲストが部屋のものを破損したりした場合でも、民泊のシステムが補償の手段を用意していることがほとんどです。

シニア世代が民泊をはじめるにあたって注意したい点

このように、様々なメリットがあるシニア世代の民泊ビジネスですが、もちろん良いことばかりではありません。慎重に考えたほうが良い点というのももちろんあります。

まず、民泊をするには集客をする必要がありますが、そのためにはある程度パソコン・スマートフォンが使える必要があります。言葉の壁は相当低くなっていますが、パソコンなどを使ったコミュニケーションが好きではない人にはあまり向いていません。

また、安全上の問題や、最低限準備しなければいけないもの、法律の規制への対応など、まったく勉強をせずに始めることは出来ません。本を読んだり、人の話を聞くのがおっくうだ、という人は、無理に始めないほうがいいかもしれません。

そして、もちろんビジネスです。リスクは非常に小さいですが、一方で、お金が得られるかどうか、は、やってみるまではわかりません。

誰かと話すことは寿命を伸ばすとも

民泊始めることで、収入の足しになることや、生活にメリハリができることのほか、健康にもプラスになるというメリットもあります。

一般的に誰かと会話をする時間が長い人は、一人暮らしが長い人よりも寿命が長いと言われています。民泊を始めることを通じて、色々なゲストを家に迎い入れることで、ゲストと自然に話す機会が増えます。

ゲストの中には外国人もいますが、外国語でもスマートフォンのアプリなどを使えば、コミュニケーションを取ることが可能です。実際に英語や中国語、韓国語などを話せないホストも、こういったアプリを使って民泊ゲストを受け入れています。

このように、単に年金の足しになるだけではなく、生活のメリハリや、コミュニケーションといった様々なメリットがあります。一方で、民泊をするうえでのリスクやよく発生する問題、そして、民泊新法による180日ルールなどの新しい動きもあります。次回以降はそういった点について解説します。

 

【寄稿】民泊大学・編集部
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