法事・法要の準備と当日の流れ

法事法要
法事法要

法要とは、遺族が故人を偲び冥福を祈るために行う「追善供養」のことを指します。
法要は一般に「法事」と呼ばれていますが、厳密にはお経をあげてもらう追善供養を「法要」と呼び、追善供養の後席の会食まで含むものを「法事」と呼びます。
ここでは、法事・法要の準備や当日の流れについてご紹介します。

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法事・法要の準備

1カ月前までに準備すること

  1. 法要の日程を決める
    法要は皆の集まり安い忌日や祥月命日(年忌法要)直前の土日に実施することが多いようです。
  2. 法要の会場を決める
    法要の会場は自宅・菩提寺・ホテル・葬儀会館などがあります。自宅以外で行う場合は希望の日程がとれるか確認をしましょう。また、寺院や僧侶に連絡して日程の調整をすることも忘れずに行います。
  3. 案内状を作成し発送する
    親族だけで行う場合は電話連絡でも構いませんが、親族以外をお招きする場合は案内状をお送りします。

2週間前までに準備すること

  1. 人数を確定し会食の手配をする
    参会者の人数を確定し、会食の手配をしましょう。
    仏事の後にいただく食事のことをお斎(とき)といいます。都合でお斎を行わない場合は、引き物と一緒に、料理の折り詰め、お酒〈小びん〉などを用意して、参会者にさしあげるのが一般的です。
  2. 引き物を用意する
    タオルなどの実用品や、お菓子、海苔、お茶などの食品が引き物としてよく選ばれます。
    引き物の表書きは下記などが一般的です。
    • 「志」(香典返しや法事の引物に)
    • 「満中陰志」(亡くなって49日を満中陰と呼ぶことから)
    • 「粗供養」(法事の引き物に)
    • 「忌明志」(関西中心に多く用いられている)
  3. 位牌の手配をする(四十九日法要の場合)
    位牌とは、故人の戒名、法名を記した木牌のことです。葬儀のときに使用される白木の位牌は、四十九日の忌明け後に本位牌(塗位牌、唐木位牌)に替えて仏壇に納めることになります。
    本位牌の準備には1~2週間程度かかりますので、早めに手配をしましょう。

法要前日までに準備すること

  1. お仏壇、お墓の清掃
    お仏壇、お墓のお掃除をし、仏花、お供え、線香などを用意しましょう。
  2. お布施、御車料などを用意
    お布施(布施)とは、僧侶へ読経や戒名をいただいた謝礼として金品を渡すことをいいます。
    気持ちでお渡しするものなので、特に金額に決まりはありませんが、分からない場合はこれまでに経験のあるご親族などに確認するのがよいでしょう。お寺で金額の取り決めがあるところも多いので、お寺や僧侶に直接聞いても失礼にはなりません。
    お寺以外の場所で法要を行う際には、出張費としてお布施とは別封で「御車料」を包みましょう。

法事・法要の当日の流れ

  1. 施主・参列者着座
    施主(せしゅ)・遺族・その他の参列者が入場し着座します。施主は僧侶の一番近い場所に着座します。
  2. 開式の挨拶、僧侶入場
    施主は下座に移動して「只今より○○○(戒名)の○回忌法要をとり行います」と述べ、参列者への感謝の言葉を加えて挨拶をします。
  3. 僧侶読経
  4. お焼香
    僧侶の合図で施主、次に席次に関わらず、故人との関係が深かった順に焼香します。
  5. 読経法話、僧侶退場
    僧侶退場。菩提寺で法要を行った場合は、その後にお墓参りをするのが一般的です。
    自宅や斎場で行う場合には別途、日を改めてお墓参りを行います。
  6. 閉式の挨拶
    施主が「以上をもちまして、○○○(戒名)の○回忌法要が終了いたしました」と述べます。
    会食(お斎)の用意がある場合にはそちらの案内をします。
  7. 会食(お斎:おとき)
    仏壇には故人の好物をお供えし、参列者には会食(お斎)でもてなします。
    料理は、精進料理を出すといわれていますが、最近では会席料理が主流になっています。
  8. 施主挨拶、引き物を参列者に渡し閉式
    参列者に挨拶をし、引き物を参列者に渡します。

法事・法要での服装

男女共に、三回忌(満2年)までは正式な喪服を着たほうがよいでしょう。
七回忌以降は、略式喪服でかまいませんが、 施主は参会者よりも軽い服装にならないよう配慮しましょう。

正式喪服 和装 男性 女性
黒羽二重五つ紋付き長着
羽織
黒五つ紋付長着
黒い帯
黒布製のハンドバッグ
草履
洋装 モーニングコート
黒いベスト
黒のネクタイ
黒のアフタヌーンドレスまたは光沢が無い黒無地のワンピース、ス―ツ、アンサンブル
靴やハンドバックは布製かスエード(金銀の口金のない物)
準喪服 和装 黒羽二重五つ紋付き羽織
無地か細い縞の長着
色無地紋付きの長着
黒い帯
黒の布または革製のハンドバッグ
草履
洋装 セミフォーマルウエアもしくはブラックスーツ
黒のネクタイ
黒、紺、茶などの地味でかつデザインが控えめなワンピースかスーツ
アンサンブル靴やハンドバックは光沢の無い黒(金銀の口金のない物)
略礼服 和装 地味な御召
紬の長着に一つ紋または三つ紋付きの羽織と袴
細かい柄の小紋
御召の長着に黒紋付き羽織
黒い帯
黒革製の草履
黒の布または革製のハンドバッグ
洋装 ブラックまたはグレーや紺のダークスーツ
白シャツ
黒のネクタイ
色やデザインが地味なスーツかワンピース

法事・法要に関するよくある質問

法事・法要は必要でしょうか?

法要は、遺族が故人の冥福(冥土の幸福)を祈るために行うものです。
法要を営むことによって故人は極楽浄土に往生できるとされているので、故人を供養するためには必ず必要な儀式です。
ただし、浄土真宗ではご臨終と同時に極楽往生すると考えるので、中陰の法要の意味は故人を偲び、仏法に接するためのものと考えます。

法事・法要の日取りで避けたほうがいい日程はありますか?

法事・法要に関しては、特に避けたほうがいい日程はありません。
大安や仏滅、友引などの「六曜」によって、法事・法要に最適な日はあるのか?との質問をよく受けますが、「六曜」は仏教思想とは特に関係がないので気にする必要はありません。
ただし、四十九日法要はご逝去された日を入れて49日目、一周忌法要はご逝去から1年後の同月同日(祥月命日 しょうつきめいにち)に行うなどの決まりがあります。
その場合、当日に行うことができればいいですが、そうでない場合は、決められた日程よりも前倒しに法事・法要を行うようにしましょう。

自宅が狭いのですが会場はどうしたらいいでしょうか?

法事・法要の会場は自宅でしなければいけないとの決まりはありません。
法要を行う場所は、寺院の本堂や霊園の管理棟の法要会場でおこなったり、ホテル、斎場などで行うこともあります。

お付き合いしている僧侶がいないのですが?

法事・法要をしたいが、お寺との交流がなく困っているという方は近年増えています。
日本全国で各宗派の僧侶をご紹介する僧侶手配・お坊さん紹介サービスもありますので、そういったサービスを活用するとよいでしょう。

四十九日法要の場合、どの範囲までお招きすべきですか?

特に決まりはありませんので、施主の意向で問題ありません。
案内については、親戚の方のみで行う場合、電話連絡のみで済ます場合も多いようです。
故人と親交の深かった方に参加していただく場合は、ハガキなどで案内を出すほうがいいでしょう。

一周忌法要の場合、どの範囲までお招きすべきですか?

特に決まりはありませんので、施主の意向で問題ありません。
案内については、親戚の方のみで行う場合、電話連絡のみで済ます場合も多いようです。
故人と親交の深かった方に参加していただく場合は、ハガキなどで案内を出すほうがいいでしょう。
一周忌までは広く親戚や故人と親交の深かった方をお招きし、それ以降はご家族だけで行う場合が多いようです。

お布施はいくらくらい包めばいいのでしょうか?

お布施の相場は特に決まっているわけではないので、いくらお包みすればいいのか迷う方も多いようです。
あくまでも参考ですが、読経料、お車代(お寺以外で法要を行った場合)、御膳料(会食・お斎を省略した場合、もしくは僧侶が参席されない場合)として、3万円~6万円が相場のようです。

法要にお供え物は持って行く必要がありますか?

お供え物は必ずしも持っていく必要はありません。
ただし、地域や慣習によって、供養の1つとしてお供え物を持ち寄り、出席者全員で分け合う場合もありますので、事前に親族などに確認しておくと良いでしょう。
最近では、物を渡すのではなく「御供物料」として現金を包むのが一般的になっています。

法事・法要のお香典はいくら包めばいいですか?

香典の相場は地域や年代、故人との関係性によって異なりますが、目安として、法要時の引き物の費用を見越した金額を包むといいでしょう。
また法事後の会食(お斎)に出席する場合には、その費用も考慮しましょう。

法要の連絡をもらったが、どうしても出席できない場合、どうすればいいですか?

病気など、やむを得ず欠席する場合は、早めに欠席の返事をしましょう。
案内状の返信におわびの一文をそえるか、電話であらためておわびをするといいでしょう。
また、法要当日より前に届くよう、供物料か、供物、供花などを送る手配をしましょう。
供物料は不祝儀袋に「御仏前」と表書きし、現金書留で送ります。

当日どのような服装で行けばいいでしょうか?

法事・法要に参列する場合、男性は喪服、略式喪服、ダークスーツでの参列が望ましいです。
女性の場合、喪服、略式喪服、ダークな色の洋服で、アクセサリーやメイクは控え目にするなどの気配りをしましょう。
子供は、制服がある場合は制服を、ない場合は黒や紺、グレーのズボンやスカートに白シャツやブラウスを合わせます。

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