平成30年度の介護保険改正/報酬改定について


今回は、30年度の介護保険改正/報酬改定について、お話ししたいと思います。

今回の改正は、珍しく+改定で、とくに大きな変更点が見られないのが特徴です。
もちろん、ちょこちょこと変わっているのですが、新しい加算の報酬単価もあまり魅力的ではないので、なんとなく、あれ?という感じが拭えないかもしれません。

やっと、厚生労働省のページに、解釈通知が載りました。

 

平成30年度介護報酬改定について

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/housyu/kaitei30.html

*解釈通知とは、「○○サービスに要する費用の額の算定に関する基準(××サービス)の制定に伴う実施上の留意事項について」という、留意事項が書かれた通知です。

この通知を読まないと、具体的に何をして、どのように記録すればよいのか?がわからないので、加算届を出したくても、やきもきされていた方が多いように思います。

しかし、解釈通知を読んでも、なかなかわかりづらい印象があります。

デイサービスやホームヘルプのみなさんは、

「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」 [843KB]
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000199100.pdf

をご確認下さい。

 

デイサービス(通所介護)で新設される加算について

 

デイサービス(通所介護)は、p28から載っています。

今年新設される、加算については、しっかりとチェックしておきましょう。
(10) 生活機能向上連携加算について(p30)
(12) ADL維持等加算について(p32)
(16) 栄養スクリーニング加算について(p33)

 

ちなみに、地域密着型通所介護は

「指定地域密着型サービスに要する費用の額の算定に関する基準及び指定地域密着型介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について(抄)」[1,186KB]
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000199104.pdf

のp10(ページ番号がありません)の、3の2地域密着型通所介護費をご確認下さい。

 

ホームヘルプ(訪問介護)で新設される加算について

ホームヘルプ(訪問介護)は、p2から載っています。

今年新設される、加算については、しっかりとチェックしておきましょう。
(13) 特定事業所加算について(p5)
(15) 指定訪問介護事業所と同一の敷地内若しくは隣接する敷地内の建物若しくは指定訪問介護事業所と同一の建物(以下「同一敷地内建物等」という。)等に居住する利用者に対する取扱い(p9)
(21) 生活機能向上連携加算について(p14)

特に(15)で扱われている、同一建物の範囲が、通常のマンション・アパートまで拡大されています。ご注意ください。

 

また、
「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」の一部改正について[492KB]
の資料は、新しい内容が追加されています。

特に、p7の
1-6 自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助(自立支援、ADL・IADL・QOL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守り等)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000201799.pdf

は、今回の目玉の改正になります。

今まで、実地指導などでも、指導されやすい項目でしたが、今回整理されました。
ヘルパーさんが、利用者の代わりに行為を行うのではなく、家庭教師役になり、利用者に行為のやり方を教えて、一緒に練習する支援です。見守りなので、利用者とヘルパーの分業ではありません(例 同時にヘルパーがおかずを作って、利用者がお味噌汁を作る)。

例えば、今回は、下記が追加されました。

  • ベッド上からポータブルトイレ等(いす)へ利用者が移乗する際に、転倒等の防止のため付き添い、必要に応じて介助を行う。
  • 認知症等の高齢者がリハビリパンツやパット交換を見守り・声かけを行うことにより、一人で出来るだけ交換し後始末が出来るように支援する。
  • 認知症等の高齢者に対して、ヘルパーが声かけと誘導で食事・水分摂取を支援する。
  • 本人が自ら適切な服薬ができるよう、服薬時において、直接介助は行わずに、側で見守り、服薬を促す。
  • 利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う掃除、整理整頓(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)
  • ゴミの分別が分からない利用者と一緒に分別をしてゴミ出しのルールを理解してもらう又は思い出してもらうよう援助
  • 利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行うベッドでのシーツ交換、布団カバーの交換等
  • 利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う衣類の整理・被服の補修
  • 上記のほか、安全を確保しつつ常時介助できる状態で行うもの等であって、利用者と訪問介護員等がともに日常生活に関する動作を行うことが、ADL・IADL・QOL向上の観点から、利用者の自立支援・重度化防止に資するものとしてケアプランに位置付けられたもの

 

今回は、解釈通知がギリギリのタイミングになりました。

行政によって締切が異なるようですが、加算開始届を提出する日が、いつもよりも遅いですが、スケジュール的にはギリギリになります。

東京都は、今年度からの新加算の締切は、4/9(月)になります。
詳しくは、
平成30年度制度改正・報酬改定等に伴う各種手続・届出について
をご確認ください。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/hoken/kaigo_lib/30_seido_kaisei.html

加算の開始届の提出を忘れると、1ヶ月分の報酬がもらえなくなります(下手をすると2ヶ月分:通常加算届の締切は、前月の15日までになります)。ご注意ください。

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橋谷創(スクナクリエイト代表/社会保険労務士・介護福祉士)

橋谷創(スクナクリエイト代表/社会保険労務士・介護福祉士)

医療法人で人事・総務・行政対応等、総務人事全般を経験。実地指導や監査対応も場数をこなし、対応策などについては独自の視点も交えながら的確なアドバイスに定評あり。また、ディマティーニ・メソッドの導入により、介護現場のモチベーションアップを後方支援。マネジメント研究に日々取り組んでいる。