【さくらのゆるゆる終活の旅 Vol.7】生花祭壇ができるまで!匠集団、ユー花園で社会科見学


(一部では)大好評連載中の「さくらのゆるゆる終活の旅」!!

第7弾は、花の総合サービス企業、株式会社ユー花園(本社:東京都世田谷区、山田大平社長)に突撃してきました!

お葬式と聞くと、きれいな生花で飾った祭壇をイメージする方がほとんどだと思いますが、同社では、家族葬から社葬まで、数多くの生花祭壇を手掛けています。

案内してくれるのはお花がとっても似合うダンディーなお方、ユー花園の本店営業部部長、中台哲也さんです。

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お花屋さんだけど、葬儀に必要な備品もたくさん!

まず連れて行っていただいたのが、工房です。

大型家具店のような雰囲気です。

遺影を入れる額縁もバリエーションが豊かです。

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生花祭壇のカラーに合わせたり、故人が好きだった色を選ぶこともできます。

 

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工房では、それぞれのお葬式に合わせて必要なモノを、経験豊富な職人さんが、ひとつ一つ、手作業で仕上げていきます。

 

葬儀に欠かせない!備品が並ぶ“お道具部屋”

続いて見せていただいたのが、大きなフロアいっぱいに、お葬式に必要な備品が並ぶ“お道具部屋”です。

生花祭壇の背景となるボードもユー花園さんで出力しています。

故人の好きだったものをヒアリングして背景をつくることもできます。

例えば、その方が好きだったという特定の風景、場所を再現するなど、祭壇を故人の嗜好したものにデザインしています。

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こんなボードも使うんですね!

 

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とっても広いこのお道具部屋に納められた数々の備品が、膨大な数の葬儀をつくり上げてきた同社の実績を物語っています。

 

生花祭壇をつくる匠のフロア!

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続いて見せていただいたのが、生花祭壇をつくるフロアです。

広いフロアに祭壇用のお花がたくさんありました。

花職人さんたちが、一本一本お花を挿して立派な祭壇をつくっています。

ここで一度、祭壇をつくったら、パーツに分解してお葬式の会場に運びます。

そこであらためて組み立てることで、スムーズなお葬式の設営が可能になります。

お花を一番に考えての設備なので、室内はひんやり。でも、この肌寒い環境の下で、腕まくりをして祭壇をつくる姿が素敵です。

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真剣な眼差し……。

お伺いした時には3つの生花祭壇が同時進行でつくられていました。

お葬式の会場に飾られる、そのままのサイズの生花祭壇がいくつも並んでる……。その光景は圧巻です。

これらの祭壇は、翌日のお葬式で使われるもの。

きれいな生花祭壇をつくり上げるためには、ただ花を挿すのではありません。一本一本のお花の向きを、考えて挿していきます。

花はそれぞれで咲き方が異なります。一本一本の花の向きを見ながら挿していくのが職人技!

一本でも向きがズレてしまうと、祭壇全体の世界観が崩れてしまいます。

センスと経験が命の生花祭壇は、人工知能ではつくり出せません(たぶん)。熟練された職人の手が必要なのです。

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一番きれいに見えるお花の向きを教えていただきました。

 

こうして美しい生花祭壇が出来上がります。

社葬用の生花祭壇には時には何万本ものお花を使用することもあるそうです。

とても地道な作業です。これを職人さんが手づくりでつくっていると思うとすごいです。

 

これも手書き?筆のプロたちが集う、筆耕部

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え?お花屋さんなのに?とびっくりしたのが、筆耕部です。

供花を出してくださった方のお名前を記す、芳名板。

この芳名板に記すお名前を、筆のプロたちが1枚ずつ、丁寧に書いています。

お葬式の現場では、故人のためにお花を贈ってくださった方に失礼のないよう、芳名板の順列にまで細心の注意を払っています。

 

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もちろん、誤字・脱字は絶対に許されません。

皆さん、静かな中で、ものすごく集中して書いています(お邪魔してしまってごめんなさい!)。

お墓の塔婆も印刷機で印刷される時代ですが、社葬の席札や参列してくださった方へのお礼状(会葬礼状)などの宛名も、手書きで書いてくださるそうです。

 

CGを使って祭壇のイメージを作成

有名人のお別れ会の祭壇も多数手掛けるユー花園。

お葬式の打ち合わせの時に、どんな祭壇になるのか、そのイメージをご遺族や関係者に迅速に、わかりやすく伝えるために、祭壇のデザインをコンピューターグラフィックス(CG)で作成しています。

ご家族から伺ったお話や、故人が有名な方の場合にはその業績などから、その人に合わせた祭壇のイメージを、CGで提案。それを見たご遺族からの希望を反映しながら、デザインをつくりこんでいきます。

対応の素早さによりお客様との信頼関係を築き、多くの実績につながるのだなと感じました。

完成したデザインは、職人さんたちがそのイメージ通りにかたちにしてくれるので、遺族たちにとっては、「お葬式の当日まで、どんな祭壇になるのかわからない……」といった不安がなくなります。

さらに、イメージの通りの祭壇ができるので、満足度も上がる!というわけです。

 

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実際に、CGでデザインを制作しているところも見学させていただきました。

お客様の理想の祭壇をすぐにご提案できるよう、ひたすらにモニターと向き合って作業をしています。

が、ここにもこだわりがあって、同社ではまず初めにお葬式の現場で経験を積んでから、初めてCGをつくらせてもらえるのだそうです。

こうした実地での経験が、よりリアルなイメージの提案につながっています。

位置とか、角度とか、サイズとか……、とても細部までこだわっています!

 

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一例として、これまでにつくってこられた生花祭壇のCGと、実際のお写真もいくつか見せていただきましたが、そのそうそうたる顔ぶれにびっくりです。

有名な女優さんなど、ニュースなどでも取り上げられたいろいろな方のお葬式やお別れ会。ユー花園の名前が前面に出ることはありませんが、そこで飾られている生花祭壇が、こうやってできていたんだ!と思うと、感動です。

 

 

花を挿すプロ、文字を書くプロ、お客様に見せる祭壇CGをつくるプロ…

多くの職人がそろったユー花園。

それぞれの技術が相まって一つの大きな祭壇が出来上がるのですね。

 

今回はお忙しい中、社内見学させていただきありがとうございました!

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渡辺さくら(いい葬儀マガジン編集部)

渡辺さくら(いい葬儀マガジン編集部)

ゆとり全開の平成元年生まれ、神奈川県出身。 某有名カフェの店長だったが、新しい自分探しの旅に出るという大変ゆとり女子っぽい理由で退職したところを、鎌倉新書に捕獲されたガッツある大型ルーキー。 熱狂的なカープ女子で、25年ぶりのリーグ優勝に浮かれて上司の無茶ぶりを何も考えずに快諾。突撃取材の担当者に…。しかし、無茶ぶりした上司も不安に耐え切れず、カメラマンとして取材に同行してしまうという体たらく。