銀座で新作仏壇発表!仏間から飛び出した伝統的仏壇


長野県のアンテナショップ、銀座NAGANOで2017年1月12日、13日の2日間、経済産業大臣指定の伝統的工芸品、飯山仏壇の新作仏壇展示会を開催しています。

長野県飯山市で江戸時代も初めのころから伝わるという飯山仏壇。

漆塗りの金仏壇は、職人たちの手で、ひとつひとつ丹念に作られています。

今回発表された新作仏壇は、「仏間から手元へ」をコンセプトに、伝統の技はそのままに、デザインを一新。2年の歳月をかけて開発されました。

 

飯山仏壇とは?

飯山仏壇というのは、長野県北部に位置する飯山市が生んだ、金仏壇です。

その特徴は、漆黒の漆に金箔、蒔絵、そして美しい彫刻や鈁金具(かざりかなぐ)。

制作の工程は細分化され、それぞれ専門の職人たちの手によって、部品作りから組み立てまでが、この地域で一貫して行われています。

昭和50(1975)年には経済産業大臣により「伝統的工芸品」の指定を受けていますが、この地域でいつから仏壇が作られるようになったのかは、実は定かではありません。

室町時代から信仰が篤い場所であったこと、仏壇の材料となる木が豊富にあったこと、漆塗りに適した気候だったこと、雪深く家内工業が発展しやすい地域だったことなど、いくつもの条件が重なって、飯山仏壇として、今日にまで受け継がれてきました。

 

手を合わせられる場所をもっと身近に

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新しい飯山仏壇のコンセプトは「仏間から手元に」。

長い歴史の中で大切に培われてきた、手を合わせるという心を、仏間から一歩踏み出して、生活のもっと身近な場にもってきました。

今回、発表された新しい仏壇は3つ。

仏間だけでなく、ベッドの横や、食卓の上など、ひとり一人の生活のパターンに合わせて、いろいろな置き方が楽しめます。

 

伝統技術を盛り込んだ「見越し宮殿」

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「見越し宮殿(みこしくうでん)」は、飯山仏壇の特徴、宮殿(くうでん)と弓型の長押(なげし)をモチーフにした屋根が特徴です。

宮殿というのは、仏壇の中の、柱に支えられたお寺の屋根のような部分です。

飯山仏壇の宮殿は、分解もできる独特の技法で作られていて、「洗濯」(古くなったお仏壇をメンテナンスして、きれいによみがえらせること)もしやすく、長い年月、使えるようになっています。

そして、その宮殿が見えやすいように、柱の間にわたした長押が弓を横にしたような形「弓長押」になっています。

今回発表された新作「見越し宮殿」は、こうした伝統の技術がふんだんに盛り込まれています。

でも、デザインは今までの仏壇のイメージとは一味も二味も違いますし、扉に施された市松模様も目を引きます。

スマホを置けるスタンドもついていて、思い出の動画を見ながら手を合わせたり。また、扉を閉めると現れる円形の小窓など、遊び心も満載です。

 

 組み合わせは自由!「いのりBOX」

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仏壇を安置するスペースに合わせて、自由にアレンジして飾れるのが、「いのりBOX」です。

ユニット型は、伝統的な宮殿ユニット、よりシンプルな厨子ユニット、そして4つに仕切られた棚ユニットの3つから成り立ちます。

それぞれ1段ずつ使うこともできますし、2段、3段と重ねることもできます。

天上と床の部分は、木地に強力な磁石を埋め込んだ上から、漆を塗ってあるため、地震があっても多少の揺れなら崩れる心配はありません。

 

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また、「いのりBOX」ポータブル型のROSEは、女性の視点でデザインされています。

色合いも鮮やかで、薔薇の彫刻が施されています。

取っ手もついていて移動も簡単。寝室などプライベートな空間にも合いそうです。

 

食卓にも飾れるかわいい仏壇「羽扉」

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ひとつの辺の長さを1cm短くするだけで、柱の太さから宮殿の大きさまですべてが変わるという仏壇づくり。

それを、極限までコンパクトにまとめながら、仏壇の機能はその小さな空間に凝縮しているのが、この「羽扉(はねとびら)」です。

扉に描かれた矢羽文様をイメージした模様は、ひとつひとつ、この形に彫った上に色漆を塗り、磨き上げて作っています。

 

いかがでしたか?

伝統の技術はそのままに、暮らしの中でちょっと手を合わせて、落ち着ける場が生まれるのがいいですね。

今回ご紹介したお仏壇は、銀座4丁目交差点のすぐ近く、すずらん通りを入ってすぐのところにある、銀座NAGANOの2階で、1月13日まで、展示されています。

1階には、信州の味が楽しめる「バルカウンター」もあって、銀座で一休みするにはお勧めです。

(小林憲行)

 

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飯山仏壇についてもっと知りたいという方は、こちら

 

 

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