葬儀の流れを完全解説|臨終から通夜、葬儀、火葬まで

葬儀といえば、通夜や葬式、告別式を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、実際に臨終から火葬を終えるまでには、さまざまな準備や手続きが必要です。期限が決められているものもあり、短い時間の中でスムーズに行動できるよう、葬儀までの流れを頭に入れておくと安心です。

この記事では、万が一の事態に慌てないよう、一般的な葬儀の流れや必要な準備について解説します。

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葬儀・葬式を行う意味

日々の暮らしの中で、常に葬儀のことを考えている人はあまりいません。身内の方、または親しい方が亡くなってはじめて、葬儀の準備をはじめるというのが一般的です。

葬儀は故人を葬り供養するための儀式と認識している人は多くいらっしゃいます。
もちろん故人を葬り供養する意味がありますが、ほかにもいくつか意味を持って行われます。

遺族の心の整理をつけるため

現在では葬儀を行う際に、ほとんどの人は心理的な意味や家族・親族的な意味を重視しています。心理的な意味というのは、身近な人が亡くなったことに対する心の整理をつけることです。身近な人が亡くなるのは非常に辛いため、亡くなったという事実を受け入れられない人も少なくありません。葬儀を行うことで、事実として少しずつ受け入れられるようになってきます。

故人の死を完全に受け入れるには時間がかかります。葬儀だけでなく、例えば仏式の葬儀の後に行われる初七日や四十九日をはじめとした法要は、遺族が故人の死を受け入れるために、心の整理を助ける大切な仕組みとも考えられています。

家族や親族のきずなを確認できる

家族や親族的な意味というのは、親せき同士で集まる機会ができるという意味です。親せき同士で集まれる機会はそう多くはありません。近くに住んでいれば会うこともありますが、遠方の地域に住んでいる親せきと会う機会はほとんどないでしょう。

長期間会う機会がないと、関係が希薄になってしまいがちですが、葬儀や法要などがあることで、改めて関係を深めることができます。

宗教的な意味

一方で、宗教的な意味合いもあります。生死に関する考え方は宗教によってさまざまですが、主に死者を供養し、あの世へ送り出す意味があります。

現在においては地域性や遺族の考え方にもよりますが、宗教的な意味合いはやや薄れている傾向があるようです。ただし、明治時代に葬儀から宗教的な意味合いを除こうといったことから告別式が登場した際もそうですが、葬儀における宗教的な意味合いというのは、歴史の中で薄くなったり濃くなったりを繰り返しているようです。

社会的な意味

人が亡くなると訃報を出して親せきや仕事関係の人に知らせます。葬儀は訃報を受けた人たちが、集まって改めて故人が亡くなったことを認識するための儀式です。死亡届を出すなど行政機関での手続きも行います。また、かつては地域のコミュニティーの中で、葬儀を行うことで世代の交代を知らしめるという役割もありました。

このほか火葬や土葬を行い、遺体を処理することも、葬儀の重要な役割です。

危篤から葬儀後までの一連の流れ

まずは、亡くなってから火葬までの流れをまとめました。

葬儀までの日程については4日~6日程度と言われていますが、火葬場の予約状況によっては前後することもあります。病院によっては早めに退去を求められるところもあり、逝去後は速やかに葬儀社に連絡して安置場所を決める必要があります。

  1. 危篤・臨終
  2. 医師・看護師に連絡。近親者に連絡
  3. 医師から死亡診断書を受け取る
  4. エンゼルケア(清拭)
  5. 葬儀社を呼ぶ
  6. 安置先へ搬送・安置
  7. 葬儀の打ち合わせ
  8. 参列者に連絡
  9. 湯灌・納棺
  10. 通夜
  11. 葬儀・告別式
  12. 出棺
  13. 火葬・埋葬

危篤・臨終から葬儀の準備まで

逝去後から葬儀までの流れの中で死亡届を書く

大切な人を急に亡くしてしまい、気持ちの整理がつかないこともあるでしょう。わからないことは葬儀社の担当者に聞き、故人を気持ちよく見送れるよう準備を行いましょう。

危篤

家族や危篤になった時はどうしても心が動転してしまうもの。しかしこの時に行いたいことは、親族や親しい人への連絡です。最期の顔合わせになるかもしれないので、心残りにならないよう連絡を入れましょう。

逝去

死亡届を作成する

家族が逝去すると、医師により死亡診断書が作成されます。自宅で逝去を迎えた場合はまずかかりつけ医に連絡をし、指示を仰ぎます。

もし、診療時間外などの理由でかかりつけの医師に連絡がつかない場合は病院の救急に連絡します。このとき、診療科目に関係はなく、医師であれば呼ぶことができます。

死亡診断書をもとに死亡届を作成し提出します。死亡届は逝去から7日以内に提出します。葬儀社にお願いすると代行してくれます。

死因の特定と書類の発行

救急車を呼んだ場合は、病院で亡くなった場合と同様に、病院で死亡の確認が行われます。死因が特定できなかった場合は行政解剖が行われることがあります。

また、もし事件性が疑われる場合には警察の検視を受け、司法解剖が行われることがあります。検視を受けた際は「死亡診断書」の代わりに「死体検案書」を発行してもらいます。

家族に連絡する

医師に臨終を告げられたら、まず両親、兄弟などの家族に連絡をします。家族の容態を心配していたでしょうから、すぐに家族に連絡しましょう。

この時の連絡手段、内容は問いません。連絡が付きやすい手段を選ぶのがベターです。

末期の水

医師から臨終を告げられた後、早めに行います。茶碗に入れた水と、新品の割り箸の先に脱脂綿を巻きつけたものを用意します。そして故人と血縁が近い人から順番に、脱脂綿を水にひたしてその水で故人の唇を湿らせていきます。

末期の水について詳しく知りたい方はこちら

エンゼルケア

エンゼルケアとは、故人を最期にふさわしい姿にするために遺体に施す身繕いや死に化粧です。手術の傷跡をカバーしたり、化粧を施して生前の姿に近づけます。

エンゼルケアは故人の尊厳を守ることはもちろん、残された家族への心のケアの意味も込められています。看護師や病院提携の葬儀社が行ってくれます。

エンゼルケアについて詳しく知りたい方はこちら

安置

遺体は病室から病院の霊安室に運ばれますが、霊安室には数時間ほどしかいられません。そのため、速やかに遺体を安置場所に搬送する必要があります。

遺体は自宅あるいは斎場で安置します。搬送先が決まったら葬儀社に連絡し搬送をお願いしましょう。遺体搬送のみ葬儀社にお願いすることもありますが、搬送を依頼した葬儀社にそのまま葬儀を頼むケースが多いようです。

この時、病院からおすすめされた葬儀社を利用する必要はありません。希望の葬儀を叶えてくれる適切な葬儀社を選びましょう。

葬儀の打ち合わせ

遺体の安置が終わったら葬儀社との打ち合わせに入ります。まずは葬儀の日程を仮に決め、葬儀の内容について検討していきます。

参列者を呼ぶか、家族のみの葬儀にするか、予算、葬儀プラン、葬儀を行う場所、火葬の日時などについて決定します。この時、悔いのない葬儀になるよう担当者としっかりすり合わせを行うことが大切です。

お坊さんの手配

逝去から葬儀までの流れの中でのお坊さんへの相談

仏式の葬儀ではお坊さんを招いて読経をしてもらうため、お坊さんの手配が必要です。

普段からお世話になっている菩提寺がある場合はそのお坊さんにお願いします。菩提寺がない場合はインターネットなどのお坊さん紹介サービスを利用するのがおすすめです。

お坊さんの日程が合えば、葬儀の日程を確定することができます。お坊さん紹介サービスを利用すれば、葬儀の日程に合わせてお坊さんを手配してくれます。

訃報連絡

葬儀の日程が決まったところで、連絡がまだだった親族や故人と親しかった友人・知人、職場などに連絡をします。故人の訃報の事実を伝えるとともに、葬儀の案内を行いましょう。

この時の連絡手段としては電話が多いようです。電話が繋がりにくい場合はメールなどでもかまいません。

連絡の優先順位としては、親族、友人、知人、職場・学校の順で連絡します。親族はだいたい3親等(故人から見て甥・姪、ひ孫など)までを目安とします。

家族のみの葬儀を行う場合は、葬儀に参列者を招かず、家族だけで見送りたい旨を丁重に伝えましょう。また、故人と親しかった友人、知人には生前家族がお世話になった感謝を伝えます。

訃報連絡の方法・文例について詳しく知りたい方はこちら

葬儀の運び

逝去から葬儀までの流れにおける葬儀本番の内容・運び

葬儀プランや内容が決まったら葬式が始まります。また一日葬の葬儀の形式を取っている場合、通夜は省いた葬儀・告別式のみ行います。

湯灌(ゆかん)・納棺

葬儀を行う際には、最期のお別れをするために、故人の身なりを整えて棺に納めます。これを湯灌・納棺と言います。

湯灌では、故人の体をお湯で清め、身なりを整え化粧をします。生前の元気だった頃の顔に寄せ、安らかな表情になるようにします。

そして死装束に着替えさせ、棺に納めます。棺には旅支度の品以外にも故人の愛用品や生前好きだった食べ物などを入れることができます。棺に入れられるものには決まりがあるので、事前に入れられる物を確認しておきましょう。

湯灌(ゆかん)について詳しく知りたい方はこちら

通夜

葬儀の流れにおける通夜

一般的に2日間に渡って行われる葬儀のうち、1日目にされるのがお通夜です。家族や親族、故人に縁のあった人たちが集まって、最後の夜を故人と一緒に過ごします。

通夜は夕方18時ごろから始まるのが一般的です。仏式の場合、僧侶の入場から始まり読経、焼香と続きます。そして最後に喪主が挨拶をして閉式します。参列者の人数などにもよりますが、21時くらいには終了し、解散するケースが多いようです。

通夜振る舞い

通夜の後は、参列した弔問客、手伝ってくださった方々に食事や酒などを振る舞います。弔問への感謝の想いを伝え、思い出を語り合うことで故人を偲ぶことになるとされています。また、「故人との最後の食事を共にしてもらう」といった意味合いもあります。

通夜振る舞いに誰を呼ぶかというのも、遺族の意向や地域によってさまざまです。わからない場合は担当者か年配の親族に尋ねると良いでしょう。

葬儀・告別式

通夜の翌日には、葬儀・告別式が行われます。火葬の時間によって開始時刻は異なります。開始時刻の約1時間前から参列者の受付をします。

参列者が着席すると僧侶が入場し、読経を行います。読経時間は30分〜60分ほどですが宗派によっても異なります。読経とともに故人に戒名が授けられ「引導渡し」が行われます。

その後会葬者による弔辞・弔電を行います。弔辞は、故人と親交の深かった方が故人を弔う言葉なので、心当たりのある人がいたらぜひお願いしましょう。

弔辞・弔電が終わると再び読経が始まり、遺族、親族、参列者の順に焼香を行います。焼香のやり方や回数は宗派によって異なるため、事前に作法を頭に入れておくと安心です。

読経が終わると、お坊さんが退場します。そして司会者が閉会の辞を述べ、葬儀・告別式は終わります。

出棺

葬儀の流れの解説。臨終から通夜・葬儀・火葬までの一連の流れ

閉式後は出棺の準備に入ります。喪主や遺族、参列者で棺に花を入れ、故人との最後のお別れを行います。これをお別れの儀ともいいます。お別れの花入れの後、棺にふたをして、火葬場に向けて出棺します。出棺の前には、喪主があいさつを行います。

火葬場に向かう人以外はここで解散となります。

火葬から散会まで

逝去から葬儀、火葬までの流れ。火葬のイメージ

火葬

葬儀が終わったということで、気持ちも少しラクになるのではないでしょうか。遺族の身体的・精神的疲労は大きいものになりますが、もう少し故人を偲ぶ儀式が続きます。

出棺が終わると火葬場に移動します。火葬場にはご遺族や近親者、ごく親しい間柄のご友人のみが同行します。故人と喪主、葬儀社の担当者を乗せた霊柩車を先頭に、続いて遺族はマイクロバスなどに乗って向かいます。

火葬場に到着し、火葬炉の前で「納めの儀」を行います。お坊さんがお経を読み上げて焼香をし、最初に喪主、続いて遺族、親族、友人の順に焼香と合掌をします。

納めの儀が終わったら、そのまま棺は火葬炉へ運ばれていきます。火葬が終わるまで1時間~2時間ほどかかるため、火葬場の待合室で、静かに火葬が終わるのを待ちます。

収骨

火葬が終わると炉の前に戻り、骨壺に遺骨を入れる「収骨」を行います。遺骨を拾い上げる時は、まず歯を納め、次に足から頭へと順番に拾い上げます。最後には、故人と繋がりのある人が喉仏を納めます。

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