葬儀の流れ・手順

2018年3月21日

近年、葬儀は家族葬をはじめ、一日葬や直葬など、限られた参列者のみで行われる小規模な葬儀の種類が増えました。ここでは、近親者や友人だけでなく、近所の人や故人の会社関係者などに告知して、多くの人に参列してもらう一般葬を例にして、臨終からの流れを見てみましょう。

臨終から葬儀までの流れ

(1) 危篤・臨終
(2) 医師・看護師に連絡。近親者に連絡
(3) 医師から死亡診断書を受け取る
(4) エンゼルケア(清拭)
(5) 葬儀社を呼ぶ
(6) 安置先へ搬送・安置
(7) 葬儀の打ち合わせ
(8) 参列者に連絡
(9) 湯灌・納棺
(10) 通夜
(11) 葬儀・告別式
(12) 出棺
(13) 火葬・埋葬

 

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通夜の流れ

・葬儀の前夜、親族などが夜を徹して故人の霊を守り慰めることを通夜といいます。

・都市部では葬儀・告別式より通夜に参列する参列者の方が多いともいわれています。

通夜とは、葬儀の前夜、親族や故人と親しかった人々が故人のそばに集い、夜を徹してその霊を守り、慰めるというものです。

最近では夕方から夜にかけて、数時間の通夜を行う半通夜がほとんどです。参列者が解散した後、近しい遺族のみ葬儀式場や斎場などに残り、故人の傍らで夜を過ごします。ただし、式場によっては、宿泊、または仮眠施設がなく、夜間は出入りできない場合もあるので注意が必要です。

また、都市部では葬儀・告別式より通夜に参列する参列者の方が多いともいわれています。

一般的な通夜の流れ

通夜は夕方、18時ころからはじまるのが一般的です。
仏式の場合、僧侶の入場からはじまり、読経、焼香と続きます。参列者の人数などにもよりますが、21時くらいには終了し、解散するケースが多いようです。

また、都市部では葬儀・告別式より通夜に参列する参列者の方が多いともいわれています。

通夜の準備

通夜の進行そのものは、葬儀社が行います。喪主や遺族は、事前に通夜の全体の流れ、焼香や喪主あいさつのタイミングなど、葬儀担当者に確認しておきます。また、供花・芳名板の並び順なども、受付がはじまる前に確認しましょう。

このほか、世話役など、通夜を手伝ってくれる方へのあいさつ、僧侶(導師)のお迎えなどがあります。

受付から通夜の開始まで

参列者の受け付けは30分ほど前から始めます。
受付け係は、参列者に記帳してもらい、香典を受け取り、会計係に渡します。会計係は参列者から受け取った香典を記帳、計算し、保管・管理します。
一方、世話役は参列者がそろったら、その人数を葬儀社に伝え、通夜振る舞いの数量を確認します。世話役がいない葬儀では、葬儀担当者が行います。

通夜

喪主、遺族、参列者が着席し導師が入場すると、通夜がはじまります。読経、焼香と続きます。

通夜振る舞い

通夜の後は、参列した弔問客、手伝ってくださった方々に食事や酒などを振る舞います。
地域によっても違いはありますが、例えば東京近郊では通夜の参列者は全員、通夜振る舞いの席に招かれます。この場合、飲食を共にすることが供養になるということから、一口でも箸をつけるのがマナーといわれています。

通夜の後

参列者が帰った後は、葬儀担当者と葬儀・告別式について打ち合わせを行います。また、出棺時の動きや返礼品の数などについても、確認します。
この後、喪主や遺族は故人のそばで一夜を過ごします。しかし、式場によっては、宿泊や仮眠の設備が整っていない施設もあります。

 

*東京近郊の例です。お葬式の流れは地域によっても異なります。詳細は葬儀社の担当者にご確認ください。

葬儀・告別式の流れ

・地域によって葬儀・告別式の後に出棺、火葬を行う場合(後火葬)と、葬儀・告別式の前に火葬を行う場合(前火葬)とがあります。

通夜の翌日には、葬儀・告別式が行われます。火葬の時間によって開始時刻は異なります。

また、地域によっては葬儀・告別式の後に出棺、火葬を行う場合(後火葬)と、葬儀・告別式の前に火葬を行う場合(前火葬)とがあります。先に火葬をする場合、葬儀・告別式は故人の遺骨を前に行うため、骨葬と呼ばれることもあります。
ここでは東京近郊で行われている例を参考に、仏式の葬儀・告別式の流れをご紹介します。

一般的な葬儀・告別式の流れ

葬儀・告別式は通常、日中に行われます。故人を送る宗教的な儀式である葬儀式と、生前関係のあった人々が故人とお別れをする告別式の2つの式から成り立ちます。

宗旨・宗派によって具体的な流れや内容は異なります。ここでは、仏式の葬儀を中心に流れをご説明します。なお、都市部を中心に、初七日の法要も、葬儀・告別式の中で行うこともあります。

葬儀の準備

供花・芳名板の並び順の最終確認のほか、席順、弔電の名前や読み上げる順序、弔辞の順序など確認することは多数あります

なお、葬儀・告別式がはじまると参列者が訪れてあわただしくなるため、お手伝いや弔辞をお願いする方には、事前に挨拶をしておきます。また、僧侶(導師)をお迎えし、控室に案内します。

受付から葬儀式の開式まで

通夜と同様、受付では参列者に記帳をお願いし、香典を受け取った際には、金額やその参列者にいただいたものか確認、記録。大切に保管・管理します。

葬儀・告別式

僧侶(導師)入場して葬儀式がはじまります。
僧侶入場後に読経が始まり、読経中に遺族や親せき、参列者のお焼香を行います。
弔辞がある場合は般的に読経の後に行い、その後、司会者が弔電を奉読します。

近年では葬儀・告別式の後に続けて初七日法要を行うケースも増えてきました。これを式中初七日ということもあります。また、葬儀・告別式の当日、火葬から戻ってから初七日法要を行うこともあります。

出棺

告別式の後、喪主や遺族、参列者で棺に花を入れ、故人との最後のお別れを行います。これをお別れの儀ともいいます。お別れの花入れの後、棺にふたをして、火葬場に向けて出棺します。出棺の前には、喪主があいさつを行います。

火葬場に向かう人以外はここで散会となります。また、喪主や遺族とともに火葬場に向かう場合は、火葬後に精進落としの料理を共にします。

 

*東京近郊の例です。お葬式の流れは地域によっても異なります。詳細は葬儀社の担当者にご確認ください。

死亡に伴う必要な手続き・届け出

葬儀の準備から葬儀後まで、必要な手続きと届け出について簡単にまとめました。
届け出等、葬儀社もサポートをしてくれることが一般的ですが、流れとして押さえておくことで、万が一の時の対応も変わってきます。

不明な点は葬儀担当者に確認しましょう。

死亡届

死亡届は、原則として親族や同居者が記入し、

①死亡者の本籍地
②届出人の所在地(住所地)
③死亡地

のうちいずれかの役所(市区町村)に提出します。

死亡届の用紙は、医師から渡される死亡診断書と一枚になっている場合が多いですが、役所の窓口や、最近では、ホームページから死亡届をダウンロードできることもあります。

死亡届の提出期限は、死亡の事実を知った日から、7日以内です。ただし火葬等の日程もあるため、実際は1~2日で届け出を出します。
また、国外での死亡の場合は、その事実を知った日から3ヶ月以内に届け出ます。

死亡診断書

医師が死亡を確認した証明として発行する書類です。死亡者の氏名・性別・生年月日・死亡時刻・死亡場所・死因・手術の有無などが書かれています。

なお、事故・自殺・突然死・原因不明の死などの場合は、監察医や警察委託の医師による検案の後、「死体検案書」が発行されます。

火葬許可申請書と火葬許可証

役所 (市区町村)に死亡届を提出する場合、同時に埋葬許可、もしくは火葬許可の申請を行う必要があります。その申請を行う書類が、火葬許可申請書です。火葬許可申請書を提出することで、火葬許可証が発行されます。

火葬許可証がないと、火葬場で火葬をしてもらうことができません。

葬儀後から一周忌までにするべきこと

仏式で通夜・葬儀・告別式を行った場合の、葬儀後から一周忌までの一般的な流れです。
本位牌の準備や、法事法要の時期など、宗旨・宗派や地域によっても異なる場合もあります。詳細については葬儀を施行した葬儀社や、寺院に確認してみましょう。
また、葬儀後の諸手続きについては、期限が定められているものもあります。

葬儀後から一周忌までの流れ

(1)通夜・葬儀・告別式

(2)繰り上げ初七日法要と精進落し

(3)事務処理・事務手続き

(4)お礼・あいさつ回り

(5)各種変更手続き

(6)初七日(告別式の日に行わない場合はこのタイミングが多い)

(7)香典返し・お礼状・死亡通知の送付

(8)本位牌の準備

(9)仏壇の検討・購入

(10)四十九日法要・納骨(すでにお墓がある場合はこのタイミングで納骨することが多い)

(11)百箇日法要

(12)準確定申告

(13)お墓の検討・購入

(14)相続税の申告・納税

(15)一周忌法要(納骨)

繰り上げ初七日法要・初七日法要と精進落し

初七日法要とは、死亡日を含めて7日目に行われる法要です。
仏教では、死後7日毎に故人が極楽浄土へ行けるかどうかの裁きが、行われていると考えられています。そのため7日目に初七日(しょなのか)、14日目に二七日(ふたなのか)と供養を行うことで、故人の冥福を祈ります。これを「追善法要」と言い、その後一年ごとの法要を「年忌法要」と呼びます。
しかし、初七日の法要に遺族や親族、友人や知人などが改めて集まるのは大変なので、葬儀・告別式当日に、初七日法要を行い、その後に精進落しの席が設けられます。葬儀・告別式当日に初七日法要を行うことを、繰り上げ初七日法要といいます。
親族や宗教者が集まっているうちに、四十九日や納骨についての打ち合わせを行う場合もあります。

事務処理・事務手続き

通夜、葬儀・告別式が終わったら、会葬者名簿や弔問客の名刺などを整理しどなたに参列していただいたのかを確認します。香典や香典帳、供物や供花の記録、弔辞や弔電にも目を通しましょう。
葬儀社からの請求書を受け取ったら、葬儀前にもらった見積書と明細書を照らし合わせて、不明点があれば確認しましょう。

お礼・あいさつ回り

通夜・葬儀・告別式が終わったら、喪主や遺族代表者が「無事に葬儀を終えられたこと」のお礼やあいさつに出向きます。
寺院や神社、教会などの宗教者や、近隣住民や町内会、故人の勤務先、病院、介護施設関係者など、お世話になった方へのお礼やあいさつは、なるべく葬儀後1週間以内に行うと良いでしょう。
事前に連絡し、服装は喪服か、地味目な平服で伺います。遠方の場合は、電話でお礼を伝える場合もあります。

香典返し・お礼状・死亡通知の送付

香典や供物を郵送で受け取ったり、供花や弔電を送られた場合は、香典返しやお礼状を郵送します。

通夜や葬儀・告別式の連絡ができなかった人には、死亡通知を。一般会葬者で会葬礼状を渡していない人がいれば、会葬礼状をハガキで送ります。

四十九日法要、一周忌、三回忌

四十九日法要

また、死後の49日間を「中陰」、49日目を 「満中陰」と呼び、忌明けの日として四十九日の法要が行われます。

多くの場合、初七日法要以降は遺族のみで供養が行われますが、四十九日法要は親族や友人などが参列し、僧侶による読経や焼香、会食などが行われます。

四十九日法要の手配の仕方

四十九日法要は、命日から数えて49日目に行うのが理想です。しかし、一般的には四十九日より前の土日などに行われることが多いです。菩提寺などと事前に打ち合わせを行い、日程を調整します。この時、お布施についても目安などを確認しておくと安心です。また、参列者への引き出物も用意します。

 

会場は菩提寺や自宅のほか、葬儀会館、料亭、ホテルなどさまざまです。寺院や自宅で行う場合は、料理の手配が必要です。日程と会場が決定したら、招待する方に案内状を送ります。

百箇日の法要

故人の命日を含めて、100日目に行う法要です。
100日目を迎えるころになると、故人を偲び、嘆き悲しんでいた者たちもようやく泣くのをやめるということから、卒哭忌といわれることもあります。「哭」という字は声をあげて泣き叫ぶこと。「卒」は終わるということを意味しています。

 

百箇日の法要は、忌明けの四十九日法要後に行なわれるため、故人が新仏となってから最初に営まれる法要になります。そのため、かつては忌明けの四十九日法要と同じくらい重要な法要でしたが、現在では省略されることもあります。

一周忌法要

一周忌というのは故人の死後、満1年の命日に行う法要のことです。一周忌は最初の年忌法要です。
亡くなった月日と同じ「祥月(しょうつき)命日に行うのが理想ですが、直前の土日などに行われることが多いです。菩提寺など宗教者には早めに日程を確認しましょう。
四十九日法要と同様、会場は菩提寺や自宅、葬儀会館や料亭、ホテルなどです。

三回忌法要

故人の死後、満2年の命日に行う法要のこと。一周忌の次に行う年忌法要です。
三回忌は、満3年目に行うものと思われがちですが、仏教では亡くなった命日を1回目の忌日としており、亡くなってから1年後を2回目の忌日とし、亡くなってから2年後を3回目の忌日としているため、満2年の命日に行う法要を三回忌と呼びます。

 

一周忌同様、亡くなった月日と同じ「祥月(しょうつき)命日に行うのが理想ですが、直前の土日などに行われることが多いです。祥月命日が過ぎてしまう前に、早めに日程を決めましょう。
三回忌になると、参列者を招待せず、家族や限られた親族だけで行う場合もあります。

三回忌以降の法要

6年目に七回忌、12年目に十三回忌、16年目に十七回忌、22年目に二十三回忌と、6と2の付く年に法要を行い、かつては32年目の三十三回忌、もしくは49年目の五十回忌で弔い上げとされていました。

弔い上げとは、年忌法要の終了を意味します。近年では高齢化が進み、故人の享年が高齢の場合、遺族や親族も高齢となっていることが多いため、故人を知る人がいなくなるタイミングで弔い上げとするケースも増えています。
弔い上げとなったら、仏壇にある戒名が刻まれた本位牌を、先祖代々の位牌に合祀するのが一般的です。

各種変更手続き

変更・加入の手続きが必要なもの

・世帯主の変更届
・住居の賃貸契約や電気、ガス、水道、電話加入権、NHK受信料などの各種名義変更
・遺族の国民健康保険の加入

返却・解約等の手続きが必要なもの

・故人の健康保険の脱退
・故人の年金受給の停止
・介護保険資格喪失届
・マイナンバーカード、住基カード、運転免許証、パスポートなどの返

お金の請求にかかわる手続き

・故人の未支給年金、国民年金の死亡一時金、国民健康保険の葬祭費、健康保険の埋葬料、生命保険の死亡保険金、遺族厚生年金などの請求・高額療養費の還付申請・医療費控除の手続き

準確定申告

納税者が年の中途で死亡した場合は、準確定申告を行う必要があります。

準確定申告というのは、「相続人が、1月1日から死亡した日までに確定した所得金額及び税額を計算して、相続の開始があったことを知った日の翌日から4か月以内に申告と納税」(国税庁)することです。

位牌、仏壇、お墓について

・仏壇は本位牌とあわせて、四十九日法要までに用意するのが一般的です。

・納骨は、すでにお墓がある場合は四十九日法要にあわせて。お墓がない場合は一周忌法要にあわせてお墓を用意し、納骨することが多いようです。

位牌について

仏教では葬儀の際、仮位牌として、白木で作られた位牌を用意しますが、四十九日までに本位牌を用意する必要があります。本位牌は塗位牌や唐木位牌の場合が多いようです。
本位牌は仏壇店で取り扱っています。本位牌は文字を刻むなどの作業が必要なため、注文してから入手するまで時間がかかります。そのため、葬儀後2~3週間以内には手配しておいたほうが良いでしょう。

仏壇について

仏壇には本尊と位牌を祀ります。
本来は家庭の中で本尊を安置する場所としての意味合いがありました。最上段の中央には、各宗派の信仰の対象となる本尊が据えられていることがほとんどです。また、先祖の位牌は、本尊より下の段に置かれます。

仏壇の選び方

仏壇は、大きく分けて、伝統的な形式でつくられたものと、現代的な生活空間にも合わせたデザインのものがあります。
伝統的な仏壇は、全体に黒の漆塗りが施され、内部に金箔が貼ってある金仏壇と、黒檀や紫檀といった銘木の美しい木目を生かした唐木仏壇に分けられます。
仏壇を購入する際は、自宅の置くスペースを踏まえ、自分の希望するデザインや形などを十分検討して選びましょう。
仏壇はそれぞれの宗派によってそのつくりや、仏具の飾り方も異なります。しかし最近では、生活空間に合わせて仏壇や仏具を選ぶケースも増えています。

仏壇を購入する際の注意(魂入れ)

仏壇は、四十九日までに本位牌と同時期に用意するのが一般的です。
仏壇を新しく購入した際には、宗教者に開眼法要(魂入れ)をしてもらいます。本尊や位牌も同様に、魂入れをします。こうして仏壇や本尊、位牌が手を合わせる対象となります。
一方、古くなった仏壇を処分する場合は、反対に閉眼法要(精根抜き・魂抜き)を行ってから処分します。開眼法要や閉眼法要が必要なときは、寺院や仏壇仏具店に相談しましょう。

お墓について

先祖代々の墓など、すでにお墓がある場合は、四十九日法要で納骨するのが一般的です。
新たにお墓を購入する場合は、一周忌までに用意し、一周忌法要の際に納骨することが多いようです。
どちらの場合にしても、お墓を管理する寺院や霊園管理事務所などへ、納骨の連絡が必要です。また、石材店への墓石の刻字の依頼や、埋葬許可証の準備、納骨堂などに仮納骨する場合は、その手配などを行いましょう。

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