お葬式をしないで火葬のみ行う直葬とは?費用相場やデメリットを解説

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

直葬・火葬式
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火葬式(直葬)とは、ご葬儀やお通夜といった儀式は行わず、火葬のみで送る葬儀の方法です。式場を使用しない、花祭壇や料理等の費用がかからない等、大幅に費用をおさえられる点がメリットです。また葬儀にかかる時間が短く、身体的な負担も軽減できます。しかしお別れのまでの時間が短いというデメリットもあるので、基本的な内容をしっかり確認し、選択されることをおすすめします。

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お葬式やお通夜をしない「火葬式」という選択

お葬式やお通夜をしない火葬式のスタイルが誕生した理由には、以下のような事情があります。

・宗教観の変化や、僧侶に読経をしていただく形式にこだわらなくなった
・長期入院や介護で費用がかさみ、お葬式の費用を捻出するのが大きな負担になってしまった
・身内が少なくなり、家族だけで送りたいという希望を持った
・参列予定者にもご高齢の方が増え、見送る側の体力的に短時間の方がよい
・葬儀にお金をかけたくない

ここに挙げた理由以外にも、故人の生活圏で火葬だけを済ませ、葬儀は故郷で行いたいという場合にも火葬式が選ばれることもあるようです。また生活保護を受けている方は、葬祭扶助内で火葬式が営まれます。

火葬式(直葬)の流れ

火葬式(直葬)は以下の流れで行われます。

直葬・火葬式の流れ

ご臨終の場所から安置場所へ

医師の確認後に死亡診断書を受け取り、故人の安置場所を決めます。自宅の場合は、安置用の寝具を準備する必要があります。自宅以外での安置場所は、葬儀社に連絡をすると手配が可能です。

納棺と打ち合わせ

納棺にあたり、故人の支度をご家族で行うか、納棺士に依頼するかを選ぶ必要があります。また火葬式であっても読経や祈祷、出棺式を行うことも可能です。
写真や衣装など、白装束の他に故人が気に入っていた洋服を選ぶこともできます。ご希望によって料金が変動しますので、細部までしっかりと打ち合わせを行うことが大切です。

火葬式の日取り〜実際の火葬式、解散まで

火葬場の予約可能な日やご家族・ご親族のご都合によって火葬式の日程が決まります。

決定した日程に火葬場に集まり、お花や故人の思い出の品などを手向け、最期のお別れの時間を過ごしてからお見送りします。但し、火葬炉のスケジュールの関係もあり、火葬炉の前ではあまりゆっくりとしたお別れはできません。予定の時間を超過してしまうと、その後に火葬を予定している人々にも影響を及ぼしてしまいます。

火葬の間、ロビーや待合室などで時間を過ごしますが、火葬場によってはお料理の手配などができるところもあります。
平均的な時間は1〜2時間程度です。火葬が終わった後に、お骨上げを行い、お骨を骨壷に収めます。埋葬許可証を受け取って解散となります。

火葬式(直葬)の費用の相場

火葬場にもよりますが、平均的に10万円〜40万円前後が多いようです。シンプルな火葬式の希望であれば10万円を割ることもあるようですが、希望によっては追加費用がかかる場合もあるので、平均的な相場を目安に考慮するのが望ましいと言えます。

step1葬儀を行うエリアを選択してください。

step2葬儀のプラン選択してください。

火葬式(直葬)で気をつけたいこと

火葬式のみでお別れをした場合は、周りの方々にどのようにお知らせするかが非常に大切です。
近親者のみで火葬式のお見送りを行った場合、後から訃報を聞いた方々がお焼香に訪れるなど、混乱を招く結果になることもあるようです。また、火葬式の後に訃報を伝えた場合には、亡くなったときに知らせてもらえなかったということから、信頼関係に影響する場合も考えられます。故人との付き合いの範囲や深さをよく考慮してお知らせするのが望ましいと言えます。
また菩提寺がある場合には、まずはお寺に相談しましょう。お通夜やお葬式の読経が必要不可欠という考えの菩提寺では、火葬式を認めてもらうのが難しい場合があるかもしれません。事前によく事情をご相談されることをおすすめします。

火葬式(直葬)をお知らせする方法

火葬式自体が一般的に知られるようになってきたものの、実際にはまだ馴染みがなく、受け入れられないと感じる方が少なくないのも事実です。親しくお付き合いのあった方々には、電話で火葬式についてお知らせしておいた方が、お互いに安心して火葬式を執り行うことができます。さらに、故人の遺志で家族だけで見送ったとお伝えすることで、理解を得られやすくなります。書面でもお知らせするとよいでしょう。

火葬式(直葬)のデメリット

短時間で執り行えることが火葬式の特長ではありますが、ゆっくりとお別れをする時間が持てないので、見送る側の心の整理がつかないままに終わってしまう場合があります。安置所での面会時間を設けるのが不安への解消方法ですが、面会できる安置所かどうかをまず、事前にしっかりと確認をしておいた方がよいでしょう。

直葬(火葬式)についてよくあるご質問

火葬式(直葬)を行うには、どこに依頼すればいいでしょうか?

まずは、どの地域で葬儀を行いたいか決めることをおすすめします。

札幌市 仙台市
東京23区 横浜市 川崎市 相模原市 さいたま市 千葉市
名古屋市 静岡市 浜松市 新潟市
大阪市 堺市 神戸市 京都市
岡山市 広島市 北九州市 福岡市 熊本市

火葬式(直葬)の費用はいくらですか?

火葬場にもよりますが、平均的に10万円〜40万円前後が多いようです。(例)東京:82,999円〜
大阪 77,000円〜)

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