危篤状態とは!? 家族が危篤のとき、心構えとやるべきこと。回復の可能性は?

2018年3月24日

家族や親族が危篤だという連絡を受けた場合、多くの人は非常に大きなショックを受けるものです。しかしショックを受けたままではなにもできません。家族の緊急事態である以上、やるべきことを見つけて迅速に対応する必要があります。

この記事では、家族が危篤だという連絡を受けた後のことを考えていきます。

家族が危篤になったとき、このとき、まずは落ち着くことが大切です。

危篤になった家族のもとに向かおうと慌てた結果、階段を落ちて怪我をしまった例もありますし、車で急いで病院に行こうとスピードを上げたために事故を起こしてしまったケースも存在します。まずは落ち着きを取り戻した上で、するべきことを行ってください。

危篤状態とは

危篤とは、病状などが重く、命に危険がある状態です。

しかし、一口に危篤といっても、その状況はさまざまです。長期間、病院に入院していて様態が変わったということもあれば、突然の事故などで危篤状態に陥るということもあります。それぞれの状況によって、家族の心構えや心境も異なります。また本人とのかかわりの深さによっても、その受け取り方は変わるでしょう。

危篤状態から回復する可能性は?

また、危篤状態に陥ったからといって、必ずしも亡くなるというわけではありません。数日から一週間といった時間があることもあれば、危篤状態から回復することもあります。

医師から危篤を告げられても回復し、その後何年も普通に生活を送ることもあります。

危篤状態から回復する可能性がどのくらいあるかは誰にもわかりません。ただし、危篤状態とは「いつ亡くなってもおかしくない」状態であり、回復の可能性は誰にもわからないものであることは間違いありません。もちろん、希望を持ち続けることは大切ですが、貴重な時間を有意義に過ごすためにも、もしもの時に備えて行動することが求められます。

危篤状態の心構え

危篤状態の心構えとして必要なのは、一言でいえば「覚悟」と「希望」です。

医師から対応や決断を迫られることも多々あります。冷静な判断や行動ができるよう、心構えは大切です。

最後の別れとなる可能性が高いことは否めませんが、受け入れる覚悟をしつつも、気を確かに持って回復を願ってください。

近親者や近しい人への連絡

危篤の際に必ず行っておきたいのが、危篤の人の近親者や親しい人への連絡です。

最後の別れになるかもしれないので、心残りがないように配慮して、連絡をしておきましょう。

危篤を知らせる人の範囲

一般的に危篤の連絡を入れるべきなのは、その人の3親等までの親族とされています。

配偶者、子、孫、ひ孫、親、祖父母、曾祖父母、兄弟姉妹、伯父(叔父)、伯母(叔母)、甥、姪が3親等以内の親族にあたります。

血のつながった親族(血族といいます)だけでなく、結婚によって生じた親族(姻族といいます)も近親者に含めます。

危篤者に兄弟や子が多い場合は大変ですが、万が一、連絡漏れがあると死に目に会わせてあげられないことになります。親族間で手分けして危篤の事実を連絡しましょう。

3親等以内の親族でない人であっても、特に関わりの深い人には連絡をとります例えば幼いころから兄弟姉妹のように育った従兄弟(従姉妹)や婚約者、親族も認める内縁の配偶者など、3親等以内の親族同様の配慮をします。

危篤の連絡と、配慮すべきこと

かつては電報などで危篤を知らせていましたが、現在は基本的に電話で連絡することが一般的です。大抵の人が携帯電話を持っているので、昔よりも格段に早く連絡ができるようになりました。

連絡の方法

電話で連絡するのは、確実に用件を伝えるためです。メールやSNSではいつ読まれるのかわかりませんし、事の重大性が伝わらない可能性もあります。病院での対応に追われ大変な状況ではありますが、メッセージを残しつつ、電話もかけると丁寧です。もちろん、連絡を親せきなどほかの方に依頼することもあります。

また、電話を使うのは相手のショックを和らげる狙いもあります。メールなどの文字で伝えると突然のことに相手がショックを受ける可能性があります。その点電話であれば、相手の様子を伺いながら「落ち着いて聞いてください」「大事な話なのでよく聞いてください」などと前置きすることで相手のショックをある程度和らげる効果も期待できます。

日ごろの関係性にもよりますが、危篤の連絡する時間については原則、深夜でも早朝でも構いません。ただ、深夜や早朝に連絡するときには「深夜にすみません」「早朝からすみません」などの前置きをする心配りが大切です。また、相手が病気や妊娠中など配慮したほうが良いと思われるときには、連絡を控えた方がいい場合もあります。

もし相手が仕事中や授業中などで電話に出られないときは、会社や学校に連絡して呼び出してもらってもかまいません。

職場への連絡

危篤状態になったからといって、必ずしもすぐに臨終を迎えるわけではありません。数日から数週間、危篤状態が続くこともあります。

そうなったときに気になるのが職場への連絡です。1日や2日であれば職場の方も事情を理解して休ませてくれるかもしれませんが、長期間続くと人員不足などで業務にも影響が出てしまいます。

家族が危篤になった場合、親族だけでなく、なるべく早い段階で職場へも連絡しましょう。

しかし数日にわたって仕事を休む場合には、定期的に連絡を取りながら、状況を伝えて相談します。その際、危篤者の状態や医者の意見を前もって把握しておき、説明できるようにしておきましょう。

宗教者への連絡

もしもの時に備えて、菩提寺など関係のある寺院の連絡先を確認しておきましょう。可能であれば、あらかじめ状況を伝えておくことで、もしもの時には迅速に対応していただけます。特に菩提寺が遠方にある場合などは早めに連絡するとよいでしょう。

また、キリスト教の場合、危篤状態に陥ったら、まだ生命があるうちに司祭(神父)や牧師に連絡をして臨終に立ち会ってもらうこともあります。

カトリックの場合、臨終の祈りなどが司祭(神父)によって行われます。またプロテスタントの場合、本人の希望があれば、 聖餐式(せいさんしき)を行うこともあります。

臨終を迎えたらすること

残念ながら手当ての甲斐なく亡くなってしまったとします。この瞬間から危篤者は故人に、親族は遺族へと変わることになります。

臨終の後は葬儀の手はずを整えることになりますが、それまでに行うこともさまざまあります。

ここからは、臨終後に行うべき一般的なことを紹介していきます。

末期の水(死に水)

医師から臨終を告げられた後、早めに行うのが「末期の水」です。「死に水を取る」とも言われます。用意するものは新品の割り箸の先に白い糸で脱脂綿を巻き付けたものと、茶碗に入れた水です。

故人と血縁が近い人から順番に、脱脂綿を水に浸して、その水で故人の唇を湿らせていきます。これが末期の水という儀式です。

末期の水は死亡後すぐ病院で行う場合と、遺体を自宅や葬儀場に安置してから行う場合とがあります。地方の風習や依頼した葬儀業者の手順などでタイミングは変わります。

近年では故人の唇を濡らすのではなく、故人の枕元に水の入った容器を置いて末期の水の代わりにするケースも見られます。

エンゼルケア

故人の遺体に行う処置にはさまざまなものがありますが、その内容を一括して、エンゼルケアといいます。一般的に以下のような処置を施すことが多くなっています。

臨終後に行う遺体の処置

・清拭(せいしき)…遺体をアルコールで拭く。看護師が病院で行うことが多い。

・綿詰め…遺体の鼻・口・耳に脱脂綿を詰める。

・傷の手当…治療でできた傷や医療器具の痕跡を目立たなくする。

・着替え…死装束に着替えさせる。

・ひげ剃り…遺体のひげを剃る。故人が男性の場合に多い。

・化粧…遺体に死化粧を施す。故人が女性の場合だけでなく、男性の場合にも施すことがある。

・洗髪・整髪…故人の髪をドライシャンプーなどできれいにし、整える。

清拭以外は遺体を病院から搬出して安置した後、葬儀社の担当者とともに行うことが多いようです。具体的な作法や進行は、地域や宗旨宗派によっても違いがあるのでご注意ください。

また、希望によっては、遺体を沐浴させて清める湯灌(ゆかん)を行うこともあります。一般的には葬儀の通常のプランにオプションというかたちで、専門の業者に依頼します。その費用や内容など詳細は各葬儀社に確認しましょう。

葬儀社への連絡

葬儀をするために、臨終後できるだけ早く葬儀社に連絡します。病院によっては、逝去後、すぐに病院を出るよう、求められることもあります。

既に決めている葬儀社がある場合はその会社へ連絡すれば問題ありませんが、特に決めていない場合、葬儀社の選択から始めることになります。

医療機関から葬儀社を紹介されることがありますが、医療機関と提携している葬儀社は病院が紹介する分の仲介手数料が葬儀代金に上乗せされる関係で、料金が割高になる傾向もあります。

また、インターネットで葬儀社を紹介するサービスを行っているサイトもありますので、上手に活用しましょう。

訃報の連絡

危篤者が臨終を迎えたら、できるだけ早いタイミングで親戚縁者や友人知人、職場などに訃報を伝えます。

ただし、この段階で通夜や葬儀・告別式の日程が決まっていない場合には、混乱を避けるためにも第一報の連絡をする範囲をある程度絞ります。

また、菩提寺など宗教者にはなるべく早い段階で連絡し、都合を聞いた上で葬儀の日程を決めていきます。

事前に訃報を連絡する先のリストを作っておくと便利ですが、作っていない場合は危篤のときと同じ要領で親類縁者に連絡しましょう。連絡する相手は、通夜や葬儀に参加して頂きたい人です。

連絡手段はやはり電話がメインですが、繋がらない場合はメールなどで訃報を伝えても大丈夫です。ネットを検索すれば例文が見つかるので、そういったものを参考にするのもひとつの方法です。

町内会など地域の決まりがある場合は、その地域の町長や区長、世話役などにも連絡してください。その人を介して地域に訃報が伝わります。

職場への連絡も忘れてはいけません。臨終から葬儀まで、そしてその後喪に服すためにお休みが必要になります。その間を忌引き休暇扱いにしてもらうために連絡は必須です。

家族葬など小規模の葬儀を行う場合、参列してほしいかどうか迷う場合は、連絡をしないケースが多いようです。ただし、連絡を入れなかった相手には、葬儀後に改めて亡くなった事実と葬儀を行った旨を連絡します。

まとめ

危篤とは、今すぐにでも命を落としかねない状態のことを指します。

いつどのような結果になるのかは誰にもわからないので、家族のストレスは大変大きくなります。

危篤状態からの回復を待っている間は親族への連絡などをしつつ、万が一のときに備えてください。

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