弔辞とは。書き方、文字量、文章構成、包み方から注意点まで

2018年5月29日

弔辞とは、故人の冥福を祈る別れの言葉とともに、生前の業績をたたえ、故人の人となりや経歴を参列者に伝えるのが目的です。故人の人柄や生前の思い出を偲ばせるエピソードを、限られた時間でご遺族や参列者へ伝わるよう、簡潔に述べる必要があります。ある日突然、ご遺族から依頼されることがあるかもしれません。そのような時、失礼に当たることがないよう、弔辞で話すべき内容や文章構成、基本マナーについて詳しくご紹介していきます。

弔辞とは

弔辞とは、故人の死を悼む気持ちを表す言葉です。故人と親しかった方が代表して、葬儀や告別式の御霊前で永遠の別れを惜しむ言葉を読み上げます。

弔辞の書き方

ご遺族から弔辞を依頼された場合は、特別な事情がない限り、引き受けるのが礼儀です。突然依頼された場合、どのようなことを話すべきなのでしょうか。弔辞で伝えるべき内容や文章構成について説明します。

弔辞で伝える内容

弔辞を依頼されるのは、生前特に故人と親しかったというご遺族の思いがあるからです。抽象的な言葉や形式的な内容では、ご遺族や参列者の心に残らないものとなってしまいます。故人と親しかった自分だからこそ話せる内容を、誠実に述べるのが望ましいでしょう。

そのために、まずは何故自分が弔辞を依頼されたのかを考え、故人との関係を改めて思い返してみましょう。それから、故人の人柄や生前の思い出を偲ばせるエピソードを、自分なりの言葉でまとめていきます。故人の経歴や功績を述べる場合には、間違いがないかどうかを事前に確認しておくことも必要です。無理に難しい言葉は使わずに、ご遺族や参列者に伝わりやすい言葉を選ぶように心がけましょう。

望ましい弔辞の長さ

一般的な葬儀では、3~5人が弔辞を読み上げるため、一人あたりの奉読時間は3分程度が妥当です。話す速度は1分で300~400字程度。だいたい原稿用紙1枚分くらいと言われているので、字数に換算すると900字から1,200字程度となります。
一人があまり長々と読み続けるのは望ましくありませんが、短すぎるのもあまり味気ないと思われるかもしれません。

時間内に収めようと、早口にならなくても済むように、ちょうどよい長さに内容をまとめましょう。事前に、弔辞を声に出して読み上げる練習をしておくとよいでしょう。

弔辞の文章構成

弔辞は、故人への哀悼の意を示す言葉をはじめに述べるのが一般的です。次に、訃報を知った時の悲しみや驚きの気持ちを表します。そして、故人と自分との間柄を交えて、故人の人柄や経歴、功績、エピソードなどを述べます。その次に、現在の心境や残されたご遺族へ慰めと励ましの言葉を述べ、最後に故人の冥福を祈る別れの言葉で締めくくります。

弔辞を書く時のマナー・注意点

奉読した弔辞は祭壇に供えられ、最終的にはご遺族の手元に渡り、保管されます。弔辞は巻紙または奉書紙に毛筆で書いて奉書紙に包むのが正式ですが、毛筆に慣れていない場合は、白い便せんや市販の弔辞用紙にペンで書いても問題はありません。いずれの場合も、楷書で丁寧に書くことを心がけましょう。

死亡の原因については、あまり詳しく述べないのがマナーです。自分の気持ちを率直に表すことも大切ですが、ご遺族や参列者に不快感をあたえるような表現は避け、弔辞の内容に気を配りましょう。

また弔辞では、忌み言葉を使用するのはタブーとされています。忌み言葉には「重ね言葉」と「繰り返すことを連想させる言葉」があります。「重ね重ね」「たびたび」や「再び」「また」などが該当します。「死亡」や「死ぬ」といった直接的に死を表現する言葉も、忌み言葉に含まれますので注意しましょう。また、「冥福」「成仏」などの仏教用語は、他の宗教の葬儀で使わないよう気を配りましょう。

弔辞の題、日付、記名の書き方

縦書きでゆとりをもって文字を書き、上下左右の余白は十分に空けます。一番左に、奉書紙や巻紙の右端から10cm程度の余白をとってから、「弔辞」と題を記します。
題からさらに余白をとって、本文を書きます。本文は、一行ずつ改行して書くと、文章も綺麗に見えますし、読み間違うこともありません。本文を書き終えたら改行し、少し下げた位置に年月日を入れます。さらに改行して、年月日の位置より低い位置に署名をしましょう。便せんを使用した場合は、文末に年月日を記載して署名します。

弔辞の包み方

奉書紙の場合は、まず半分に折り、さらに三つ折りにした後に、上下の端を2つに折ります。巻紙の場合は、開きながら読めるように後ろから巻きます。そして、奉書紙の中央に弔辞を書いた紙を置いて、右、左の順に左前になるように折ります。
慶事の時には右前にしますので、折り方には気を付けましょう。次に上下を裏側に折って、「弔辞」と表書きします。便せんを使用した場合には、白い封筒に「弔辞」と記載して持参するようにします。

まとめ

弔辞で話すべき内容、文章構成、そして基本マナーについてご紹介しました。弔辞は、故人の冥福を祈る別れの言葉とともに、生前の業績をたたえ、故人の人となりや経歴を参列者に伝えます。抽象的な言葉や形式的な内容では、ご遺族や参列者の心には残りません。生前の思い出や故人の人柄を偲ばせるエピソードを、自分なりの言葉で伝えていくことが大切です。
葬儀について相談したいという方は、些細なことでも結構です。お気軽にお問い合わせください。

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