新聞の訃報広告。出し方と広告料

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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訃報広告とは、新聞でお葬式の情報などを知らせる広告のことです。故人が著名人や名士であった場合だけでなく、一般の方も数多く利用している地域もあります。訃報広告掲載は、ご遺族や故人が所属した組織などが葬儀社などを通じて申し込むか、ご遺族が直に新聞社に広告の掲載を依頼します。訃報広告は有料で、必ず掲載されます。同じようなものに死亡記事があります。こちらは無料ですが、新聞社が掲載を決定します。

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訃報広告の出し方

葬儀の準備をしている際に、葬儀社や役所から訃報広告の掲載をするのか確認されることがあります。ご自身での依頼が難しい場合には、手続きを代行してくれる葬儀社や広告代理店に相談するのがおすすめです。

新聞社が訃報の情報を聞いてご遺族に連絡してくることもありますが、希望しなければ訃報広告が掲載されることはありません。また、自分で直接、新聞社に連絡を取り、掲載を申し込むことも可能です。掲載には、締め切り日時が設定されているので、葬儀の日時を考慮した上で、申し込みや依頼をしましょう。

訃報広告の料金目安

訃報広告の料金は、新聞社の規模や配布される範囲、記事の大きさによってさまざまです。より広く告知したい場合には全国版を、地域の方を中心にお知らせしたい時には地方版を選びます。

全国紙は、料金設定が高めの傾向があります。目安となる料金は、以下のとおりです。

全国紙(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞)の全国版

・1cm×2段 11万円~35万円

・5cm×2段 55万円~180万円

・10cm×2段 110万円~350万円

地方紙

・5cm×2段 15万~70万円

・10cm×2段 30万~140万円

全国紙は全国版の料金を紹介しましたが、大阪本社版や名古屋本社版といったエリアごとでも料金が異なり、全国版と比較するとリーズナブルな料金設定になっています。地方紙の中でも、北海道新聞、中日新聞、西日本新聞、河北新報の4紙は、複数の県で広く読まれていることからブロック紙と呼ばれ、他の地方紙よりも料金設定は高めです。

訃報広告は必要?

忙しい葬儀の準備中に、連絡の手間を省き、迅速に訃報を届けられるというのは、訃報広告を利用する上での大きなメリットです。

生前、活躍された著名人や社会的に重要な地位にいた方のみが掲載するものと思われがちですが、地域によっては、一般の方も訃報広告を利用しています。遠方にいる方や連絡を取りづらい方にも、訃報や葬儀の情報を知らせる手段として、現在も大きな役割を果たしています。

近年では、家族葬や密葬が増加傾向にあり、故人の死と葬儀が終了したことを伝える訃報広告も増えています。

訃報広告の例文

どのような葬儀にしたいのかによっても訃報広告の内容は変わってきます。主な内容としては、故人の氏名、死亡年月日、享年のほか、葬儀や告別式の日時や場所などが考えられます。自宅の住所といった個人情報は、防犯上の観点から掲載を見合わせるケースも増えています。

訃報広告では、基本的に句読点を用いないのが慣例です。文面を考える際には、ぜひ定型文を参考にしてみてください。以下に、一般的な個人葬、密葬、社葬の場合の例文をご紹介します。

個人葬の場合

○○○○儀 病気療養中のところ○月○○日午前○○時○○分〇〇歳で永眠いたしました

ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます

なお葬儀ならびに告別式は次のとおり相営みます

一、       日時 ○月○○日(土)

葬儀 午後○時~○時

告別式 午前○時~○時

一、       場所 〇〇ホール 〇〇の間

〇〇市〇〇区○○-○

電話 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

誠に勝手ではございますが故人の遺志によりご香典ご供花ご供物の儀は固くご辞退申し上げます

○月○○日

喪主 〇〇〇〇

密葬の場合

父 ○○○○儀 ○○月○○日午前○○時○○分肺炎のため永眠いたしました

なお葬儀は○月○日近親者で相済ませました

ここに謹んでご通知申し上げますとともに生前のご厚誼を深謝申し上げます

○○月○○日

喪主 〇〇〇〇

社葬の場合

弊社 前代表取締役○○○○儀 ○○月○○日午前○○時○○分〇〇歳で永眠いたしました

ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます

なお通夜密葬は近親者にて相済ませました

追って葬儀ならびに告別式は社葬を下記のとおり執り行います

一、       日時 ○月○○日(日)

葬儀 午後○時~○時

告別式 午前○時~○時

一、       場所 〇〇寺(東京都〇〇区○○-○-○)

誠に勝手ではございますが故人の遺志によりご香典ご供花ご供物の儀は固くご辞退申し上げます

○○月○日

東京都〇〇区〇〇町○-○

〇〇〇株式会社

葬儀委員長

代表取締役 〇〇〇〇

喪   主 〇〇〇〇

まとめ

初めて喪主を経験する場合、葬儀の準備だけで余裕がなく、訃報広告にまで気が回らないということも考えられます。訃報広告の掲載を希望される方は、早めに新聞社や葬儀社の担当者に相談するとよいかもしれません。あらかじめ例文が用意されている場合も多々あります。訃報広告にも詳しい、頼れる葬儀社をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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