吉川美津子のお葬式あらかると

Vol.32 「終活」が話題になっています

最近、終活という言葉をよく耳にするようになりました。終活という言葉は2009年、週刊朝日によって生み出された造語です。「現代終活事情」と題されたその特集内では、数回にわたって葬儀やお墓にまつわる基本的な情報や最新事情などが紹介されました。現在では、葬儀やお墓だけではなく、医療や介護の希望、身辺整理、遺言・相続など、「万が一」に備えて事前に考えたり準備したりする活動に対して、終活という言葉が使われています。
2009年といえば、イオンが葬儀業界に参入した年、そして映画「おくりびと」が第81回アカデミー賞・外国語映画賞を受賞した年でもあり、葬儀やお墓に関する注目度が高まった年でもあります。2010年になると、ついに「終活」がユーキャン新語・流行語大賞60語にノミネート。すっかり市民権を得た感があります。

「元気なうちから終活をするためには、どうしたら良いか?」という問題解決のツールとしてよく使用されるのが、エンディングノートです。エンディングノートとは、自分の身に何か起こったときのために、伝えておきたい事項をまとめて書き記しておくノートのこと。出版不況と言われて久しいですが、エンディングノートについては堅調な数字が出ているのか、2005年あたりごろから冠婚葬祭実用書コーナーでエンディングノートに関する本が増え始め、すでに100種類以上ものエンディングノート関連本が出版されているそう。終活に取り組みたいけれど、何から始めたらよいかわからない、どういうタイミングで何を考えたら良いのかわからない、という人は、まずエンディングノートの記入からはじめると良いでしょう。 金子哲雄

記憶に新しいのは、先日亡くなられた流通ジャーナリスト金子哲雄さんの終活でしょう。自らの葬儀について、葬儀社を決め、参列者へ配られる会葬礼状の文面も考え、納骨場所として選んだ港区の寺院へ何度も足を運んで、住職と死生観について語り合ったというその覚悟には頭が下がります。会葬礼状に書かれていたという「人生における早期リタイア制度を利用させていただいた」の一文が印象的でした。



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