一周忌にお布施は必要?服装は喪服?知っていれば慌てない。一周忌法要の意味と当日の流れ

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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一周忌法要とは、故人が亡くなってから初めて執り行われる年忌法要のことです。故人が亡くなってから一周忌までを喪中とすることが多いため、一周忌法要は遺族にとって大きな節目になる法要と言えます。そこで、大切な故人の一周忌法要をどのような流れで行えばよいのか、追善供養との違いとともに準備やマナー、引き出物などについて紹介します

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一周忌とは

一周忌とは、故人が亡くなってからちょうど1年目の同月同日の祥月命日(しょうつきめいにち)を指します。故人が亡くなってから、7日ごとに法要がありますが、四十九日法要までの法要を「追善法要」と言い、それ以降の法要を「年忌法要」と呼びます。年忌法要は通常、死後満1年を一周忌、満2年を三回忌とし、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌まで執り行われることが多いようです。

一周忌法要とは

一周忌法要は、本来は故人が亡くなった月日のちょうど1年後の祥月命日に行う法要です。亡くなって1年という大切な節目であるため、家族だけでなく親族や故人の友人、知人など幅広く招いて行います。

従来は祥月命日に行っていましたが、現在は祥月命日が平日の場合、その前の土日などにずらして行う場合が多くなっています。法要の内容は僧侶による読経と参列者の焼香、法要後の会食(法事)が一般的です。

一周忌法要の準備

一周忌法要の準備は次のような順番で進めていきます。

1.日程を決める

法要をいつ行うのかを決めます。祥月命日が平日で親族や知人が集まるのが難しい場合は、直前の土曜日や日曜日に行う場合もあります。まず菩提寺に連絡し、予定を確認します。遺族や親せきの予定なども考えながら決めていきます。

2.場所を決める

一周忌法要をどこで行うかを決めます。寺院や自宅のほか、斎場、ホテルなどで行う場合もあります。法要では、お墓参りをするのが一般的なので、お墓から近い場所を選ぶとよいでしょう。

3.招待する人を決める

遺族と親族だけで行うか、故人の友人なども招待するかを決めます。故人の友人を招待する場合は、葬儀の際の受付名簿などを参考にするとよいでしょう。

4.会食について決める

一周忌法要の後、一般的に会食を開きます。

会食をする場合は、会場を決めておきましょう。寺院で行う場合は寺院の会館が利用できます。自宅や他の場所で行う場合は近くの料亭やレストランなどでも問題はありません。参列された方が移動しやすいように、なるべく法要を行う場所と近いほうがよいでしょう。

会食がなくても失礼にはなりませんが、その場合は引き出物と一緒に酒の小瓶と折詰弁当を用意します。

5.お布施について

一周忌法要の際、僧侶に渡すお布施(お金)の金額を決めます。

法要でのお布施の相場は、2万円~3万円程度と言われています。お布施は半紙に包むか、白封筒に入れて渡しましょう。その場合、表にお布施と書きます。表にお布施と書かれている封筒も市販されているので、利用してもよいでしょう。

6.引き出物を決めておく

参列された方に渡す引き出物を決めておきます。引き出物は消えてなくなるものがよいとされているので、お茶や海苔、石鹸、洗剤などが選ばれます。

最近では遠方からきた参列者の荷物にならないように、引き出物をカタログで選んでもらうという方法も増えています。

予算は2,000円~5,000円が一般的で、のしは白黒か黄白の結び切り、双眼の結び切りを用います。また、表書きは「志」や「粗供養」と書きます。

7.卒塔婆を立てるか決める

一周忌法要時にお墓に卒塔婆を立てるかを決めます。浄土真宗など卒塔婆を立てる習慣がない宗派もあるので、あらかじめお寺に確認するようにしましょう。なお、卒塔婆の金額は寺院や地方によって変わりますが、相場は3000円〜が多いようです。

一周忌法要の流れ

一周忌法要の当日の流れに決まった形式があるわけではありませんが、一般的な流れは下記のようになります。

  1. 僧侶の入場
  2. 施主(喪主)による挨拶
  3. 僧侶による読経
  4. お焼香
  5. 僧侶による法話
  6. お墓参り
  7. 会食
  8. 施主(喪主)による終了の挨拶

施主は挨拶を数回行うことになりますので、事前に内容を考えておきましょう。インターネットなどに挨拶の例文なども紹介されているので、参考にするとよいでしょう。

一周忌法要でのマナー

一周忌法要での、遺族と参列者の両方のマナーをそれぞれ紹介します。

施主側のマナー

服装

遺族は喪服が基本です。

席順

仏壇の前に僧侶の席をしつらえておきます。故人との血縁が濃い人が前方の席に座ります。

焼香の順番

施主から順番に、前方に座っている人から焼香を行います。

お布施を渡すタイミング

一般的にお布施は法要が終了して僧侶が退場するタイミングで渡しますが、僧侶が法要の後の会食に同席する場合は会食後に渡します。もし、僧侶が会食への招待を辞退された場合は、お布施、お車代、御膳料の3つを包んで渡します。

参列者のマナー

服装

礼服着用でなくてもよいのですが、男性はブラックスーツで黒ネクタイ着用、靴下や靴も黒を着用しましょう。女性は、黒無地のワンピースやアンサンブルスーツなどがよいでしょう。ストッキング、靴も黒を着用します。

香典

香典袋の表書きは仏式の場合、「御仏前」「御佛前」「御供物料」など書いてあるものを選びましょう。そして、下段にフルネームを書きます。なお、お香典の相場は一律に決まっているものではなく、故人との関係性によって異なります。

まとめ

法要は仏教に根差した宗教行事として大切にされてきました。現代でも多くの方が法要を行うのは、故人の供養はもちろんですが、故人を思い、親族や友人が集まるということを大切にしているためでしょう。一周忌法要は、初めての年忌法要であるため、わからないことが多いかもしれません。

法要についての疑問やお見積もり、法要の詳しい内容について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。

>>法事と法要の違いなど、法要の種類についてはこちら

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