規模の大小に関わらず、法事・法要における参列者への挨拶に頭を悩ませる方は多いのではないでしょうか。
文例を見ても普通過ぎてこれで良いのかと自問自答する施主の方も多いようです。
そこで、参列者への心遣いや故人の思いを伝えられる挨拶をどのようにしたら良いのかをご紹介します。
挨拶の時間がどの程度なのかを把握し、それに合った文章を作成することが大切です。ポイントをしっかりと押さえ、セオリーにそった言葉で自分らしい挨拶文を作成しましょう。
施主からの挨拶!時間はどのくらいがベスト?
施主の挨拶は会食がある場合全部で4回あり、会食がない場合は中締めと会食開始の挨拶を抜くので2回となります。
流れとして、僧侶が入場した後に施主の法要開始を告げる挨拶で始まり、読経や焼香、法話などが終わって僧侶が退場したら、施主の挨拶で締める形となります。
会食がある場合は、この時点で中締めの挨拶になりますが、会食がない場合は締めの挨拶です。法要開始を告げる際は手短に話し、ゆっくりとした口調で1分以内でまとめましょう。中締めでは会食のお知らせを盛り込み、法要終了を告げる言葉でまとめ、長くても3分以内におさえます。
会食開始の挨拶も法要開始同様に1分以内で収め、最後の締めの挨拶は故人の思い出話などを入れ5分以内に収められれば理想的です。
故人への思いを語る法事の挨拶のセオリー
法要の挨拶にもセオリーや盛り込むべき内容があります。挨拶の言葉は、最初に参列者へのお礼を伝え、続いて故人への思い、そして今後の支援と改めてお礼を伝えるといった流れが基本です。
法要開始では「本日はご参列いただき誠にありがとうございます」と手短に参列者へのお礼の気持ちを述べて、僧侶へ呼び掛けます。
故人の思い出や今後の支援に関する内容は締めの挨拶に伝えるため、開始を告げる挨拶では参列へのお礼に留めましょう。
中締めでは、参列のお礼と支援依頼の後に会食の案内を盛り込み、故人との思い出話はしません。
会食開始の挨拶では献杯の挨拶があれば献杯を頼んだ方につないだり、ゆっくり過ごしてほしい旨を伝えましょう。
締めの挨拶で参列へのお礼や故人との思い出話、今後の支援と改めてお礼を伝えます。
お礼の気持ちを込めよう!法事挨拶の具体例
ここでは、具体的に法事挨拶の一例を見てみましょう。
法事・法要開始の挨拶
本日は誠にお忙しい中、ご参列いただき、ありがとうございます。
これより父○○の一周忌法要を執り行います。ご住職お願いします。
中締めの挨拶
本日はご多忙にも関わらずお集まりいただき、ありがとうございます。
おかげ様で父の一周忌法要を無事終えることができました。
心ばかりではございますが別室にてささやかな席をご用意しています。
時間の許す限りゆっくりとお過ごしください。
締めの挨拶
本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
これにてお開きとさせていただきます。
未熟な私共ではございますが、今後とも変わらぬご支援をお願いいたします。