通夜の受付について

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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お通夜の受付とは、遺族の代理として弔問客をお迎えするという大切な存在です。お通夜の受付では弔問客からお悔やみの挨拶を受け、香典を受け取り、記帳をお願いするほか、荷物の一時預かりや弔電などの届け物の対応まで行います。

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通夜の受付係とは

通夜に際しての雑務は基本的に葬儀場のスタッフが引き受けてくれますが、受付だけは現金を扱うという性質上、主催者側が準備することになります。

人数は最低2名以上が必要です。弔問客が多い場合は芳名帳を複数用意し、受付の人数もその分増えることになります。

受付は亡くなった人と関係が少し遠い(親、子、孫などの直系以外)親族が行うことが多く、町内会や会社の人や、友人知人に依頼することもあります。家族葬など小規模の葬儀の場合は親族が受付の役割も担うことがあります。

また、受付を担当した親族が故人との十分なお別れができない、受付を頼める人がいないという場合は、受付を代行してくれるサービスもあります。

通夜の受付の役割

受付は遺族(主催者)側の代表として弔問客をお迎えする重要な役目です。

受付の主な役割

まずお通夜が始まる前に受付の準備をします。事前に会場の構造(トイレや導線)を確認して、弔問客の案内が必要になったときに備えます。また、受付用具を揃え、すぐに使える状態にしておきます。こうした準備は、受付開始の30分前までには行っておきましょう。

通夜の受付の役割は、弔問客の受付と香典の受け取りがあげられます。

弔問客が訪れたときは丁寧に挨拶し、香典を受け取ります。「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をご記入ください」のように、芳名帳への記帳を促します。

記帳が済んだ弔問客には返礼品を手渡しします。受付が終わり次第、会計に香典を渡し、会計が管理します。通夜の間にトイレなど会場の案内の依頼があった場合は応えます。

その他の役割

こまごまとした対応も役割の一つです。クロークがある場合は上着や荷物を預かります。また、届け物(弔電供花、供物などがあった場合は、会場係や葬儀社スタッフに渡し、祭壇に供えてもらうなどの対応が必要です。

その他、来場者から駐車場・化粧室・ロッカーなど尋ねられることもあります。さまざまな状況に応じて迅速に対応しなければいけないという重要な役割も担っています。

受付のやり方は地域の習慣によって異なる場合がある

地域により受付のやり方が異なる場合があります。例えば北海道では受付で香典に「香典代」という領収書を発行します。また、香典と一緒に「通夜見舞い」を渡す地域もあります。また地域によっては受付のその場で香典袋を開いて中の金額を確認するといった習わしがあるところもあるそうです。

このように、地域によっては受付の流れや方法にも独特の習わしがある場合もあるので、受付を引き受けた場合は、葬儀社か親族に事前確認が必要です。

通夜の受付の準備

準備物(筆記用具、芳名帳)

受付の際には、弔問客の名前を記入してもらうための芳名帳、筆記用具を準備します。香典受けや名刺受けなども使いやすいところに準備しておくと受付をスムーズに行うことができます。

役割分担

お通夜の際には記帳をお願いする係、返礼品を渡す係、会計を行う係が必要なので、役割分担して行います。

通夜の受付をするときの基本マナー(身なり、言葉遣い、動作振る舞い)

受付は遺族側を代表して弔問客をお迎えするため、身なりや言葉遣いや立ち居振る舞いにマナーが必要になります。

まず、服装は参列者と同じ服装で問題ありません。特に女性の場合は動きがあることを考えてあまり高いヒールの靴は避けます。

椅子に座らず立った姿勢で弔問客をお迎えします。お悔やみを受けたら、遺族の立場に立ち、心からお礼します。弔問客にはさまざまな方がいるので、高齢の方の場合歩きにくい段差などで気遣うなど臨機応変な対応が必要です。

通夜の受付での受け答え

通夜に弔問客が訪れ、「このたびは御愁傷様でした」と言った悔やみの言葉をかけます。これに対して受付では、「本日はお忙しい中お越しいただきまして、ありがとうございます」と挨拶します。

雨など悪天候の場合は、「本日は足元のお悪い中をお越しいただき、ありがとうございます」などと挨拶します。挨拶の際は、相手の顔をみて、丁寧にお辞儀してお礼を言うことが大切です。

香典を差し出されたときには「お預かりします」と言って両手で受け取り、「ありがとうございます」とは言わないようにします。

香典を辞退する場合は、訃報の連絡や葬儀の案内状でできるだけあらかじめ伝えておきます。当日は受付の前に香典を辞退することを知らせる看板を設置し、受付でもお礼をした上で、「誠に勝手ながら故人の遺志でご香典は辞退しております。お気持ちだけありがたく頂戴いたします」のように理由もつけた上でお断りすると丁寧な印象になります。

通夜の受付係の焼香のタイミング

受付係の焼香は、弔問客が少ないタイミングで行います。

受付係の焼香のタイミングは、弔問客があまり訪れていないうちに交代で済ませる場合があります。または葬儀場のスタッフから促されたタイミングで焼香を行うこともあります。いずれの場合も、香典などの現金の管理をする人を受付に残す必要があります。

受付終了後にすること

通夜の終了後は、まず残った会葬御礼品をまとめて葬儀社に引き取ってもらいます。芳名帳と香典袋の名前を確認し、まとめておきます。名刺があればそれもまとめます。

主催者に確認して指示があった場合は香典袋を開封し、香典帳の中に記入します。

葬儀の受付係へのお礼

葬儀の受付係をお願いすることは、大変なご苦労をおかけすることです。そこで、お礼として謝礼を差し上げるのがマナーです。お金による謝礼は「心づけ」と呼ばれます。地域によっては現金ではなく同額程度の品物を差し上げるところもあります。

「心づけ」は不祝儀袋か白い封筒に入れ、「志」あるいは「御礼」などの表書きをしてお渡ししましょう。お礼の金額の相場は、5,000円~10,000円程度とされていますが、地域によって大きく異なります。年長者の方や葬儀社などに事前に確認することをおすすめします。

葬儀の受付係へお礼をするタイミング

受付係へお礼をする時期については、大きく次の2つがあります。

葬儀終了後にお礼をする

葬儀が終わった後に感謝の言葉と共に「心づけ」をお渡しします。次に会う機会がなかなかないといった人にはこの方法が良いでしょう。

後日あらためてお礼をする

葬儀当日は、遺族は参列者や弔問客への挨拶など気忙しいため、後日あらためてお礼に伺います。葬儀から少なくとも一両日中には伺い、「心づけ」や御礼の品をお届けします。その際は必ず事前に連絡し、先方のご都合を伺うことが大切です。

いずれにしても、受付係を選ぶときにはクリアしなければならない条件があります。その土地・地域の葬儀のしきたりをよく考慮したうえで、喪主が信頼をおける人に受付係をお願いすることが、無事に葬儀を執り行うことへつながります。

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