病院から紹介された葬儀社には注意!

2018年4月26日

病院から紹介された葬儀社には、注意が必要な場合があります。
それは、自分で依頼した場合より割高な場合や、希望する葬儀を行えないことがあるからです。今回は、病院から葬儀社を紹介される理由や、紹介された場合の注意点、紹介を断る方法などをご紹介します。

日本では1970年代中ごろから病院で亡くなる方の数が大幅に増加。自宅で亡くなる方の数を大きく上回りました。
現在では自宅以外で亡くなる方は85%、中でも病院で亡くなる方は73.9%と7割以上の方が病院で亡くなるといわれています(厚生労働省「人口動態調査」2016年より)。
最近は介護老人保健施設で亡くなる方や、自宅で亡くなる方の数も少しずつ増えてはいまが、その割合はまだ少ないのが現状です。

どうして亡くなると病院を出なくてはいけないの?

亡くなった遺体は、病院から安置先まで搬送する必要があります。この時、あまり時間的な余裕はないのが一般的です。
その理由については、それぞれの病院によっても事情は異なるので一概にはいえませんが、ひとつには病院に遺体を安置できる場所がないということが考えられます。

病院に入院して治療を受けたくてもベッドが空いてないために入れないという方もいらっしゃいます。そういった方を受け入れるためには、故人を病室から移さなければならなりません。この時、病室から移した故人を安置させる場所が充分に確保できていないと、すぐに病院から出て行ってほしいといわれてしまうことになります。

葬儀という視点で見ると、病院で亡くなった際に一番困るのは、短時間の間に病院を出なければならないということです。この時、依頼する葬儀社が決まっていれば、連絡を入れれば迎えに来てくれます。問題なのは、病院で亡くなった時に、葬儀社が決まっていない場合です。

 

>葬儀社を決めるまでにかかった時間は?

葬儀社の紹介の仕方

葬儀社が病院に入っているケース

葬儀社が決まっていない時には、病院が葬儀社を紹介してくれることがあります。
いくつかのパターンがありますが、ひとつは葬儀社のスタッフが直接遺族に葬儀の説明をするというものです。このような場合、病院の一室に病院と提携している葬儀社のスタッフが待機しています。
患者が亡くなると、この葬儀社のスタッフが病室から霊安室までの移動や、死後の簡単な処置を行ってくれるのが一般的です。この時、遺族とのコミュニケーションの中で、「葬儀社がまだ決まっていないのであればお手伝いします」というように、搬送や安置、葬儀の説明をします。病院に入っている葬儀社は必ずしも1社とは限りません。複数の葬儀社が病院と提携し、ローテーションを組み、順番に待機しているということもあります。

病院が葬儀社を紹介するケース

一方、葬儀社のスタッフが直接説明するのではなく、病院のスタッフが葬儀社を教えてくれることもあります。
この場合、近隣の葬儀社であったり、また一覧のリストを渡され、遺族がリストの中から葬儀社を選び、直接連絡するということもあります。

紹介された葬儀社を選ぶときの注意点

紹介された葬儀社を選ぶのもひとつの方法です。注意点がいくつか考えられます。

葬儀費用が高くなるケースがある

病院で紹介を受ける葬儀社に依頼する際の注意点として最初に考えられるのが、葬儀費用が高くなるということです。
病院と葬儀社の契約にもよりますが、病院に入るために費用がかかる場合もあります。かつては地元の名士など、地域のコミュニティーの中でも影響力のある人が病院と葬儀社の間を取り持ったということもあったようです。
このような場合、葬儀社としては病院への営業にすでに大きな費用をかけているため、葬儀の仕事でこの分の費用を回収しなければなりません。
そのため、病院に入っている葬儀社は葬儀費用が高いといわれていました。

 

>病院から葬儀社を紹介されましたが金額が高く、後悔をしました…。市川愛の「教えて!お葬式」

亡くなった方に合った葬儀ができない可能性も

病院から紹介された葬儀社に決めてしまった場合、ほかの葬儀社と比較できないということもあります。
大切な人が亡くなって気が動転している間に、きちんと判断せずに申し込んでしまったという場合。改めて葬儀の内容について、故人の希望した葬儀ができないことがあり、葬儀に不満が残ってしまったということもあるようです。

病院紹介の葬儀社を断る方法

病院から紹介された葬儀社を断ることは問題ありません。

すでに決めている葬儀社があるのでしたら、その旨を伝えればいいですし、また他社も比較して決めたいという場合もその旨を伝えると良いでしょう。
また、いち早く病院から出なくてはならない場合には、搬送のみ依頼することも可能です。

 

>病院の出入り葬儀社を断ってもいい?市川愛の「教えて!お葬式」

搬送のみを依頼する際の注意点

搬送のみをお願いする際に注したいのが、安置場所です。
自宅に故人を安置することができず、ほかに安置先が決まっていない場合、通常は搬送を依頼した葬儀社の施設に故人を安置します。

このとき、搬送費だけでなく安置施設の使用料など、安置に必要な費用もかかります。そのままその葬儀社に葬儀も依頼する場合は、ある程度割引などが適用されることもありますが、葬儀は他社に依頼するという場合は、正規の安置料が請求されるのが一般的です。
再度、他社へ搬送する費用もかかることを考えると、全体で見て割高になってしまうことは多々あります。

納得した葬儀社を探す方法

納得した葬儀社を探すには、やはり事前に葬儀社を決めておくのがおすすめです。
いくつかの葬儀社の話を聞いたり、見積りを見ることで、葬儀に対するイメージが具体的になります。そうすることで、葬儀に対する費用や内容についての希望も整理できます。

また、数社を比較すると、費用面でなく担当者の対応の質も見えてきます。
家族を亡くしたばかりではこれらの判断を行うことの負担を考えると、可能な限り事前に葬儀社の選定を行っておくことをおすすめします。
やむを得ず、急遽葬儀社を探さなければならない場合であっても、数社の見積りをとっておきたいものです。

まとめ

近年では終活という言葉が広く認知されているように、事前に葬儀のことを考えている人も多くいます。またインターネットで葬儀社を探す人も増えており、高い費用を払って病院に営業をするメリットは減っています。
無理な投資をして病院に入りこみ、不自然に高い価格で葬儀を行って信頼を失うより、適正価格で葬儀を行う方がよいと考える葬儀社の方が多いのではないでしょうか。
また病院からスマートフォンなどで葬儀社を探す遺族も増えています。

 

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