【香典マナー】不祝儀袋の選び方、表書きの書き方

2018年5月27日

香典とは、通夜や葬儀の際に故人に供える「金品」のことをいいます。香典袋に現金を入れて受付で渡すのが一般的なマナーですが、地域や宗教の違いによってしきたりも異なります。いざ、参列する時になって悩んだり迷ったりする方も多いのではないでしょうか。ここでは、香典袋の選び方から金額の目安、宗派によるマナーの違いなどをわかりやすく紹介していきます。

香典とは

亡くなった方へ手向ける「お線香」や「お花」の代わりに、金銭を包んでお供えするのが香典です。古くはお米や食料などを持ち寄ったようですが、今ではお金を包むのが一般的です。しかし、香典のマナーには住む地域や宗派によって違いがあるので、葬儀に参列する時は何かと気を遣わなければなりません。
「通夜ぶるまい」の習慣がない関西においては、香典を辞退する家も増加しているようですし、香典を受け取るのが通例の関東は相場が関西よりも高めのようです。遠方の葬儀に参列する時は、地域特有のマナーを調べる必要があります。

香典の金額目安

全国的にみても一般会葬者の場合は、5,000円が妥当な金額といえます。香典袋も水引きが印刷された略式のものを選ぶとよいでしょう。故人とのつながりや立場によって金額もさまざまですが、両親なら7万円~10万円、兄弟なら5万円程度、祖父母であれば1万円が相場といわれています。

その他の親族やいとこにあたる場合は3,000円~1万円程度が目安でしょう。ただし、「死」や「苦」をイメージさせる4万円や9万円という金額は避けるのがマナーになります。

故人との関係別にみたお香典

香典袋の選び方

地域や宗旨宗派によって香典袋も違ってきます。まず不祝儀用の水引きを結んだものを選びます。
絵柄が付いているものもありますが、こちらは宗教によってもふさわしいものが異なります。例えば仏式なら「蓮の花」の絵柄を、キリスト教式なら「十字架」や「ユリの花」が適切です。先方の葬儀スタイルがわからない場合は、あらかじめ確認しておくと安心です。

表書きは仏式の場合、「御霊前」「御香料」「御香典」とします。一般的に「御仏前」という表書きは、四十九日の法要後に用いられるので気を付けましょう。ただし、浄土真宗の場合はお通夜やお葬式のお香典であっても「御仏前」と書きます。浄土真宗では即身成仏といって、亡くなったらすぐに仏の世界に入ると考えられているため、霊魂という考え方はありません。

またキリスト教の場合、表書きは「御花料」や「御霊前」、神式の葬儀の場合は「御霊前」「御玉串料」とします。まれに神葬祭のお香典で「初穂料」とする場合もありますが、どちらかというと「初穂料」はおめでたい時に使用するので、お葬式にはあまりふさわしいとはいえません。

香典の表書き下段内袋の書き方

宗教の違いに関わらず、香典の表書きは薄墨を使用して上段の真ん中に書きます。そして、下段にお香典を包んだ会葬者の名前をバランスよく書きましょう。
会社からお香典を出す場合には、会社名を記入し代表者の名前を記します。代表者の氏名が中央に、会社名その右側に来るようにします。
複数名でお香典を包む場合は、右から順に目上の人の名前を記すのが通例です。さらに4人以上になる場合には、その団体名の下に「一同」とするのが一般的です。「〇〇社 △△部 一同」という具合です。

内袋は多くの場合、住所・氏名・金額を記入する欄が設けられています。金額は、アラビア数字ならば横書き、漢数字ならば縦書きで記入し、頭に「金」と書き入れます。
なお、漢字で数字を入れる場合は、「一」は「壱」、「二」は「弐」、「三」は「参」、「万」は「萬」というように画数の多い漢字を用います。これは例えば「一」に横棒を書き加えると「二」となるように、改ざんを防止するためといわれています。

香典袋へのお金の入れ方包み方

不祝儀は基本的に「新札」を使用しないのがマナーです。その理由は「訃報に備え、前もって用意していたという印象を与えてしまう」からです。しかし、実際には香典に入れるお札はできるだけシワや汚れがないものを選びます。新札をあえて一回折って、折り目を付けてから入れるという方も多いです。

お札は向きを揃えてから、人物の絵がない裏面を内袋の表になるように入れます。この時、香典袋は左から右、下から上の順番で包み、水引きがある場合は最後につけます。

香典を渡すタイミング

弔問した通夜葬式告別式いずれかの一回、焼香前

通夜と告別式に参列する場合は、通夜の時に渡すのが一般的です。告別式の際は受付で記帳だけを済ませ、もし告別式のみ参列する場合はその時に香典を持参しましょう。受付が設けられていない場合は、喪主や遺族などに、ひと言お悔やみの言葉を述べて直接渡します。

2回渡すのはマナー違反

通夜と告別式の両方に香典を持参することはマナー違反といわれています。香典を何度も渡すことで、相手に「不幸が重なる」という不吉なイメージを与えてしまうという理由からです。
ただし、お香典の出し方についてのルールは地域によっても大きく異なります。
例えばお通夜の時など、「お見舞い」と書いてお香典を渡すといったケースや、また葬儀後のお清めの席に招かれている場合は改めてお香典を包むのかといったこともあります。
いずれもそれぞれの地域の習わしや故人や遺族との関係などがあります。一つ言えるのは、困ったことがあったら尋ねてみるということ。親せきの中でも親しい方や、また葬儀の担当者に聞いてみることで、そのお葬式にあったマナーを教えてくれるでしょう。

香典の渡し方

受付での一般的な渡し方

まず、「この度はご愁傷様です」と、お悔やみの言葉を述べます。受付の指示に従って住所・氏名などの記帳を済ませ、袱紗(ふくさ)から香典袋を出しましょう。この時、香典の文字が相手から読めるよう、たたんだ袱紗の上にのせて一礼しながら渡します。

代理人として弔問

自分の香典を先に渡します。代理として預かった香典は、その旨を伝え、自分の住所などを記帳してから、次の欄に「代理」と記入し、預かった人の住所・氏名を記入しましょう。

香典を郵送する場合

やむを得ない事情で葬儀に出席できない時は、お悔やみの言葉を添えて香典を郵送することもできます。手紙に香典を同封していることを伝え、現金書留を利用し、告別式から1週間以内に届くよう手配しましょう。

香典を渡す相手が受け取り辞退している場合

最近は、「香典辞退」を申し出る遺族が多くなっています。特に、関西地方においてその傾向が強いのが特徴です。実際に香典辞退の地域の葬儀社に話を聞いてみると、関西全域で香典辞退が広がっているというよりは、小さなエリアごとに香典を辞退するところと、受け取るところが分かれているそうです。

いずれにしても、香典を辞退されている葬儀では、香典を渡しても断られます。その場合は記帳だけを済ませ、心を込めて葬儀に参列しましょう。また、供花や供物などすべてを辞退する「ご厚志お断り」という葬儀もあります。どちらの場合も、ご遺族の意向に合わせるようにしましょう。

一方で、受付を担当した場合に気を付けなくてはならないのが、香典辞退としているのにも関わらず、参列者に強く言われて受け取ってしまうということ。香典を受け取る人と受け取らない人がいるというように、相手によって判断を変えてしまうと後々、遺族が困ることもありますので、注意が必要です。

まとめ

訃報の連絡は突然くることがほとんどなので、日頃からマナーを知っておくことは大切です。それと同時に、自分が葬儀を行う立場になった時の知識もできるだけ身に付けておきたいものです。いざという時に慌てないよう、あらかじめ相談できる葬儀社を探しておくのもひとつの手です。まずは、簡単な見積りや相談できる葬儀社を見つけたい方は、ぜひお問い合わせください。

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