香典袋の種類はどれがいい?金額・宗教別の選び方と使い分け方

小林憲行【記事監修】
小林憲行

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  • 香典袋は宗教や金額、地域によって正しい選び方が違う
  • 5,000円以下は印刷、1万円以上は本物の水引が結ばれた香典袋を使う
  • 香典の金額は故人との関係性によって3,000円~10万円以上と幅広い

香典袋(不祝儀袋)は、故人の宗教・宗派や香典を包む金額、地域の風習などによって、選び方が変わります。この記事では、香典袋の種類と正しい選び方、使い分け方を解説。さらに香典袋の書き方や包み方、渡し方などのマナーもまとめて紹介します。

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香典袋(不祝儀袋)はどれがいい?基本の種類

香典袋(不祝儀袋)の種類と選び方
香典袋種類
水引結び切り
あわじ結び
水引の色黒白
双銀
黄白
青白
無地
水引の印刷
蓮の印刷
十字架の印刷
表書き御香料
御香典
御霊前
御仏前
御玉串料
御榊料
御花料 など
包み外包み+中袋
外包み(中袋なし)

こちらは、香典袋(不祝儀袋)の種類を一覧にまとめた表
香典袋は、水引や封筒の柄、表書き、包みにそれぞれ違いがあります。

弔辞で使う香典袋の水引は、必ず「結び切り」や「あわじ結び」を選ぶこと。この2つの水引は固くほどけない結び方のため、「不幸を二度と繰り返さないように」という意味が込められています。

そのほか、水引の色や封筒の柄、表書き、包みは、

  • 故人の宗教・宗派
  • 香典に包む金額
  • 地域の風習

などによって選び方が変わるので注意が必要。

ここからは、ジャンル別に香典袋の選び方・使い分け方を紹介します。

宗教・宗派別:香典袋(不祝儀袋)の使い分け方

宗教・宗派別:香典袋(不祝儀袋)の使い分け方
宗教・宗派表書き香典袋
仏式(仏教)「御霊前(ごれいぜん)」
「御香料(ごこうりょう)」
「御香典(ごこうでん)」
「御悔(おくやみ)」
浄土真宗
「御仏前(ごぶつぜん)」
白無地×白黒の水引
蓮の描かれた封筒
キリスト教式(キリスト教)「御花料(おはなりょう)」
カトリック
「御ミサ料(おみさりょう)」
プロテスタント
「献花料(けんかりょう)」
「弔慰料(ちょういりょう)」
ユリや十字架の描かれた封筒
白無地の封筒
水引なし
神式(神道)「御神前(ごしんぜん)」
「御玉串料(おたまぐしりょう)」
「御榊料(おさかきりょう)」
白無地×双銀の水引
無宗教・不明「御香料(ごこうりょう)」
「御香資(ごこうし)」
白無地×白黒の水引

香典袋の表書きと封筒の柄、水引は、故人の宗教・宗派によって変わります

香典の文化は仏教に属しますが、日本では仏教に限らず、神道やキリスト教の葬儀にも持参するのがマナー。事前に故人・喪家に宗旨宗派を確認してから、香典袋を用意しましょう。

ここでは、宗教・宗派別の香典袋(不祝儀袋)の選び方を解説します。

仏式(仏教)の香典袋

仏式(仏教)の香典袋の表書きには、「御霊前」や「御香典」「御香料」を選びます。

「御仏前」は、四十九日の法要後に用いられる表書き。仏教では、亡くなってから49日目に故人の魂が極楽浄土に向かうとされているため、通夜・葬儀では使わないように気を付けましょう。

また仏式の香典袋は、白無地×白黒の水引を選ぶのが基本。蓮が描かれている香典袋も、仏教に限り使用できます。

浄土真宗の香典袋

故人の宗派が浄土真宗の場合、香典袋の表書きは「御仏前」を用いてください。

浄土真宗では「即身成仏」といって、故人は亡くなったあとすぐに仏の世界に入ると考えられています。霊魂という考え方がないため、「御霊前」を使うのはタブーです。

香典袋は一般的な仏式と同じく、白無地×白黒の水引か蓮が描かれている封筒を選んで問題ありません。

キリスト教式(キリスト教)の香典袋

キリスト教の香典袋は、宗派に限らず「御花料」を表書きとするのが基本。

カトリックなら仏式の「御霊前」もマナー違反にはなりませんし、「御ミサ料」と書くことも可能です。またプロテスタントの場合、「献花料」「弔慰料」も表書きに用いられます。

くわえてキリスト教では、香典袋に水引は必要ありません。無地か十字架・ユリの花が描かれた封筒に香典を包むようにしてください。

神式(神道)の香典袋

神式(神道)の香典袋の表書きは、「御玉串料」や「御榊料」とします。また仏式の「御霊前」を表書きとして使っても大丈夫です。まれに神葬祭のお香典に「初穂料」と書きますが、「初穂料」は慶事に使う表書きなので、通夜・葬儀にふさわしいとはいえません。

神式の香典袋は、白無地×双銀の香典袋を使うので、覚えておきましょう。

故人の宗旨宗派がわからない場合

故人の宗旨宗派がわからない場合、表書きは「御香料」「御香資」と書くのが無難。「お香の代わりにお供えするもの」という意味なので、仏式であれば宗派を問わず使えます。

また故人が浄土真宗ではない、もしくは無宗教式の葬儀であれば「御霊前」を選んでもいいでしょう。

香典袋は、幅広く使える白無地×白黒の水引を選んでおけば間違いありません。ベーシックな香典袋なので、コンビニや100円ショップなどで気軽に購入できるのもポイントです。

金額別:香典袋(不祝儀袋)の使い分け方

金額別:香典袋(不祝儀袋)の使い分け方
香典の金額香典袋
3,000円~5,000円水引が印刷された香典袋
白無地×白黒の水引
1万円~2万円本物の水引がついた香典袋
白無地×白黒の水引
3万円~5万円あわじ結びの水引の香典袋
白無地×白黒か双銀の水引
6万円~10万円以上10万円未満:中金封の香典袋
10万円以上:大金封の香典袋
高級和紙製×双銀の水引

近年では、高級和紙製や装飾つきなど、さまざまなデザインの香典袋が販売されています。

ただし、見た目だけで香典袋を選んではいけません。香典袋は中に包む金額のグレードにあわせて選ぶのがマナー。金額が低いほど簡易的な香典袋、金額が高くなるほど正式かつ豪華な香典袋になるのが一般的です。

ここでは、香典に包む金額別にふさわしい香典袋の選び方・使い分け方を紹介します。

3,000円~5,000円

友人知人や近所の人、同僚などの弔事では、5,000円未満の金額を包む方が多いです。

香典に包む金額が3,000円〜5,000円なら、水引が印刷された香典袋を使うこと。

香典袋には「水引が印刷されたタイプ」と「本物の水引が結ばれているタイプ」があります。金額が5,000円以下なら印刷、1万円以上なら本物の水引が結ばれた香典袋と、使い分けるのが通例です。

1万円~2万円

上司や部下、親戚など、故人と関係性が近くなると、香典金額も上がります。

1万円~2万円を香典に包むのであれば、本物の水引がついた香典袋を選びましょう。青白の水引も販売されていますが、無難に黒白を選んでおいた方が安心です。

3万円~5万円

兄弟や親しい親戚への香典は、3万円~5万円が相場です。

香典に包む金額が3万円~5万円のときは、高額なぶん、きっちりした香典袋を選ぶのがベター。水引はあわじ結びを選び、色は白黒または双銀にすると好印象でしょう。

6万円~10万円以上

6万円~10万円の高額な香典は、金額にふさわしい豪華な香典袋を使うべき。

双銀の水引つきで、10万円未満なら中金封、10万円以上なら大金封か特大金封の香典袋を選んでください。また、高級和紙で作られた香典袋など、素材にこだわるのもオススメです。

地域別:香典袋(不祝儀袋)の使い分け方

黄白の水引

黄白の水引は、主に関西から西の香典袋に用いられています。

関西地方で黄白の水引が使われるのは、京都の供花社会で贈り物のときに用いられていたから。現在でも京都では、黒白ではなく黄白の水引の香典袋を使うのが定番です。

黄白の水引は、1万円~5万円の香典を包むときや四十九日法要のあとに使われます。ちなみに関東では、三周忌以降でないと黄白の水引は使えません。

外包みと中袋

香典袋には、現金を入れる「中袋」と中袋を包む「外包み」があります。

外包みと中袋、両方ある香典袋が正式とされていますが、なかには「不幸が重なる」イメージから、中袋のない香典袋を使う地域も。中袋がない香典袋は、紙幣をそのまま外包みに包んで持参するようにしましょう。

そもそも香典とは

香典とは、故人へ手向けるお線香やお花の代わりに、金銭を包んでお供えするもの

古くはお米や食料などを持ち寄ったようですが、現代ではお金を包むのが一般的です。香典のマナーには、住む地域や宗派によって違いがあるので、葬儀に参列するときは何かと気を遣わなければなりません。遠方の葬儀に参列する時は、地域特有のマナーを調べるようにしましょう。

香典に包む金額の相場

香典金額は故人との関係性で変わる

関係性 香典の相場・金額
自分の親 5万円~10万円
自分の兄弟姉妹 1万円以上~2万円未満
自分の祖父母 5千円以上~1万円未満
配偶者の親 5万円~10万円
配偶者の兄弟姉妹 5千円以上~1万円未満
配偶者の祖父母 5千円以上~1万円未満
その他の親戚 5千円以上~1万円未満
上司 5千円以上~1万円未満
上司の家族 5千円前後
同僚 5千円未満
同僚の家族 5千円前後
部下 5千円以上~1万円未満
部下の家族 5千円以上~1万円未満
友人・知人(その家族も含む) 5千円未満
近所の人 5千円未満

出典:第5回お葬式に関する全国調査

こちらは、鎌倉新書が実施した「第5回お葬式に関する全国調査」から、香典の相場・金額をまとめた表です。

一般会葬者であれば、全国的に5,000円が妥当な金額といえます。5,000円を包むときは、水引が印刷された略式の香典袋を選びましょう。

故人とのつながりや立場によって金額もさまざまですが、両親なら7万円〜10万円、兄弟なら1万円~5万円、祖父母であれば1万円包む方が多いです。そのほか、親族やいとこは3,000円〜1万円程度が目安になるでしょう。

ただし、「死」や「苦」をイメージさせる4万円や9万円などの金額は避けるのがマナー。

また「通夜ぶるまい」の習慣がない関西では香典を辞退する家が増えていたり、香典を受け取るのが通例の関東は、相場が関西よりも高くなったりしているようです。

香典袋(不祝儀袋)の書き方

香典袋(外袋・内袋)の書き方

外包み

宗教の違いに関わらず、香典の表書きは薄墨を使用して上段の真ん中に書きます。そして、下段にお香典を包んだ会葬者の名前(フルネーム)をバランスよく書きましょう。

会社からお香典を出す場合は、会社名と代表者の名前を記します。代表者の氏名を中央に、会社名が右側に来るように書いてください。

複数名でお香典を包む場合は、右から順に目上の人の名前を記すのが通例です。さらに4人以上で包むときは、団体名の下に「一同」とするのが一般的。「〇〇社 △△部 一同」という具合です。

中袋

内袋には多くの場合、住所・氏名・金額を記入する欄が設けられています。金額は、横書きならアラビア数字、縦書きなら漢数字で記入し、頭に「金」と書き入れるのが通例。

なお漢数字を記入するときは、「一」は「壱」、「二」は「弐」、「三」は「参」、「万」は「萬」など、旧字体の「大字(だいじ)」を用いてください。これは「一」に横棒を書き加えると「二」となるように、改ざんを防止するためといわれています。

香典袋のお金の入れ方

中袋があるとき・ないときの香典袋のお金の入れ方

香典袋に包むお金の入れ方には、正しいお札の向きがあります。

そもそもお札は、人物の印刷された面が表で人物のない面が裏
また縦にしたとき、人物のある方が上でない方が下になります。

香典袋に包むときは、香典袋の表面に対して、お札が裏側・下向きになるように入れるのが正式なマナー。人物の顔が見えないようことから「悲しみに暮れて顔を伏せる」という意味を込められます。

また複数枚のお札を包む際は、すべての向きをそろえるのは常識です。

新札しかないときの対処法

通夜やお葬式などの弔事では、「新札」を使用しないのがマナーです。その理由は「訃報に備え、前もって用意していた印象を与えてしまう」から。

突然のことで新札しか手元にないときは、真ん中で一回折り、お札に折り目を付けてから包むとよいでしょう。とは言え、シワや汚れがひどかったり、やぶれていたりするお札は控えてください。

香典袋(不祝儀袋)の包み方・閉じ方

香典袋では、中袋・外包みをのりやシールで閉じてはいけません。封を閉じると、遺族が香典の取り出すときに手間がかかってしまうため、そのままにしておくのが親切です。

中袋にお金を入れたら、封をせず、そのまま外包みで包みます。

外包みは、左開きになるように折り、最後に折り込み口を上から下にかぶせてください。折り込み口を上にかぶせるのは、「悲しい涙をため込まないように」という意味が込められています。

香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参する

包むタイプと挟むタイプの袱紗の包み方

香典袋は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持ち歩きます

通夜・葬儀などの弔事で使う袱紗は、紺色や深緑色、灰青色、グレー、紫色など寒色系の暗い色を選ぶこと。1枚布の包むタイプと2つ折りの挟むタイプがありますが、色さえ守っていれば、どちらを使っても問題ありません。

包むタイプの袱紗は、ひし形に広げて香典袋を置いたあと、右→下→上→左の順に端を折り、はみ出した左端を裏側に折り込みます。挟むタイプの袱紗は、左開きになるように香典袋を入れるだけでOKです。

香典を渡すタイミング

通夜・葬儀・告別式いずれかの焼香前

通夜と告別式、両方に参列する場合は、通夜で香典を渡すのが一般的です。告別式のみ参列するなら、受付で記帳を済ませたあと香典を渡しましょう。

受付が設けられていないときは、喪主や遺族にひと言お悔やみの言葉を述べてから、直接香典を渡します。

香典を2回渡すのはマナー違反

通夜と告別式の両方に香典を持参するのはマナー違反とされています。なぜなら、香典を何度も渡すことで、相手に「不幸が重なる」という不吉なイメージを与えてしまうから。

ただ、お香典のルールは地域によって大きく異なります。
たとえば、お通夜のときに「お見舞い」を渡したり、葬儀後にお清めの席に招かれたら改めて包んだりと、地域のならわしや故人と遺族の関係によってさまざま。

もし困ったことがあったら、まずは周囲に尋ねてみることをオススメします。親しい親戚や葬儀の担当者に聞いてみることで、正しいマナーを教えてくれるでしょう。

香典の渡し方

受付での一般的な渡し方

まず「この度はご愁傷様です」と、お悔やみの言葉を述べます。
受付の指示に従って住所・氏名などの記帳を済ませ、袱紗から香典袋を出しましょう。

このとき、表書きが相手から読めるように香典袋の向きを変え、たたんだ袱紗の上にのせて一礼しながら渡します。

代理人として弔問する場合

代理人として弔問する場合は、まず自分の香典を先に渡します。それから代理として預かった旨を伝えて、もう1つの香典を渡してください。

受付では、自分の住所・氏名などを記帳してから、次の欄に「代理」と記入し、預かった人の住所・氏名を記入します。

香典を郵送する場合

やむを得ない事情で通夜・葬儀に出席できないときは、お悔やみの言葉を添えて香典を郵送します。手紙に香典を同封していることを書き、現金書留を利用して、告別式から1週間以内に届くよう手配しましょう。

遺族が香典を辞退したらどうする?

最近は、関西地方を中心に「香典辞退」を申し出る遺族が多くなっています。実際に香典辞退が広がっている地域の葬儀社に話を聞いてみると、関西全域というより、小さなエリアごとに香典を辞退する・しない遺族がわかれているようです。

遺族側が香典を辞退した葬儀では、香典を渡しても断られます。ご遺族の意向に合わせて、受付で記帳だけ済ませ、心を込めて葬儀に参列するのがマナーです。どうしても弔意を伝えたいのであれば、弔電や供花を送るのがベター。ここでは弔電・供花の送り方とマナーを紹介します。

香典を辞退した遺族の受付を担当する方は、参列者に強く言われて香典を受け取らないように注意が必要。相手によって香典を受け取る・受け取らないの判断を変えてしまうと、後々遺族が対応に困ったり、トラブルに発展したりするかもしれません。

弔電の送り方とマナー

弔電のマナー

  • 通夜や葬儀・告別式の開始3時間前までに送る
  • 故人への哀悼の意とご遺族へのお悔やみを簡潔に伝える
  • 忌み言葉と重ね言葉を使わない

弔電とは、通夜や葬儀・告別式に参列できないときにお悔やみの言葉を送る電報のこと。一般的には、弔電用にデザインされた電報台紙を指定して、式の前日~開始の3時間前までに送ります。

弔電は、電話やインターネットで申し込めるので、自宅はもちろん移動中や仕事の休憩時間にも手配できて便利です。とくにインターネットは、メッセージの例文が用意されていたり台紙を比較したりと、より手軽に弔電を送れます。

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供花の贈り方とマナー

供花のマナー

  • 白色を基調に、菊や百合、胡蝶蘭といった花を用いる
  • 通夜や葬儀・告別式の開始3時間前までに送る
  • 遺族や関係者、葬儀社に確認してから手配する

供花とは、故人への哀悼の意を表すために祭壇に供える花です。白色を基調に、菊や百合、胡蝶蘭などの花を用いるのが基本ですが、故人が好んでいたり思い出に残っていたりする花を選んでもよいでしょう。

供花は、葬儀社(斎場)、花屋、インターネットのどれかに依頼します。供花の種類や金額、配送日時などを確認したうえで、好きな方法で供花を手配してください。供花の贈り方とマナーには、地域や宗派によっても違いがあります。葬儀社や周囲の人に確認してから、供花を贈るのが安心です。

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香典袋(不祝儀袋)に関するよくある質問

香典袋はどれを選べばいい?

  • 仏教:「御霊前(ごれいぜん)」白無地×白黒の水引
  • 浄土真宗:「御仏前(ごぶつぜん)」白無地×白黒の水引
  • キリスト教:「御花料(おはなりょう)」ユリや十字架の描かれた封筒(水引なし)
  • 神式(神道):「御神前(ごしんぜん)」白無地×双銀の水引
  • 無宗教・不明:「御香料(ごこうりょう)」白無地×白黒の水引

香典袋は、故人の宗旨宗派や地域の風習によって変わります。

故人・喪家の宗教を事前に確認するのはもちろん、もし不安であれば周囲に一度相談しておくと安心です。

香典袋の金額別の選び方は?

  • 5,000円以下:白黒の水引が印刷された香典袋
  • 1万円~2万円:白黒の水引がついた香典袋
  • 3万円~5万円:白黒または双銀の水引がついた香典袋
  • 6万円~10万円:双銀の水引がついた中金封の香典袋
  • 10万円以上:双銀の水引がついた大金封の香典袋

香典として包む金額に応じて、ふさわしい香典袋を選ぶのが重要。5,000円以下は水引が印刷された香典袋、1万円以上は本物の水引が結ばれた香典袋を使うのがマナーです。

香典に包む金額の平均相場は?

関係性 香典の相場・金額
自分の親 5万円~10万円
自分の兄弟姉妹 1万円以上~2万円未満
自分の祖父母 5千円以上~1万円未満
配偶者の親 5万円~10万円
配偶者の兄弟姉妹 5千円以上~1万円未満
配偶者の祖父母 5千円以上~1万円未満
その他の親戚 5千円以上~1万円未満
上司 5千円以上~1万円未満
上司の家族 5千円前後
同僚 5千円未満
同僚の家族 5千円前後
部下 5千円以上~1万円未満
部下の家族 5千円以上~1万円未満
友人・知人(その家族も含む) 5千円未満
近所の人 5千円未満

出典:第5回お葬式に関する全国調査

こちらは「第5回お葬式に関する全国調査(鎌倉新書実/2022年)」の香典の相場・金額をまとめた表。香典に包む金額は、故人との関係性によって変わるため、あくまで目安として参考にしてください。

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