【2021年版】春秋の彼岸の日程は?迎え方からお供え、お布施の相場まで解説

お彼岸とは、春分の日、秋分の日を中日とする前後7日間のことです。この時期、仏教では極楽浄土に想いをはせ善行を積むべき、大切な時期とされています。

一般的には、お寺の法要に参加したり、お墓参りに行ったりして、先祖や故人を偲び供養します。また四十九日後はじめてのお彼岸は初彼岸といいます。

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2021年春秋のお彼岸の期間は?

春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間、計7日間がお彼岸の期間となります。そのため2021(令和3)年の春分の日は3月20日(土・祝)、春のお彼岸の期間は3月17日(水)から3月23日(火)までの7日間になります。

2021年の春のお彼岸は、3月17日(水)から3月23日(火)までの7日間になります。お彼岸の中日となる春分の日は、3月20日(土・祝)です。

秋のお彼岸は、秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、その前後7日間がお彼岸の期間となります。2020年の秋分の日は9月23日(木・祝)ですので、お彼岸の期間は9月20日から26日となります。

2021年秋のお彼岸の日程は、9月20日から26日までです。またその中日となる秋分の日は9月23日(木・祝)になります。

お彼岸とは?

お彼岸とは、仏教用語では、サンスクリット語で「波羅蜜多」を訳した「到彼岸」から出た言葉です。人々が暮らすこの世「此岸(しがん)」に対し、向こう岸の世界、迷いがなく、生死を超越した悟りの境地に到達するという意味です。

お彼岸の期間は、浄土へ生まれ変わりたいと願い、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)という正しい6つの行いを実践する時とされています。

お盆が先祖の霊がこの世に戻ってくるのに対し、お彼岸はこの世から浄土へ近づくために修行をする期間です。ある意味、極楽浄土にあこがれる期間と考えるとわかりやすいかもしれません。

どうして春分の日と秋分の日がお彼岸になったの?

春分の日と秋分の日は、それぞれお彼岸の中日にあたります。

この日は太陽が真東から昇り、真西に沈みます。真西というのは、阿弥陀如来の西方極楽浄土があるとされています。太陽が極楽浄土に向かうと考えられたことから、お彼岸になったという説が一般的です。

浄土宗や浄土真宗の根本経典である浄土三部経のひとつ、『観無量寿経』には、極楽浄土を見るための修行のひとつとして、日想という修行があります。沈む太陽に向かって、西方浄土を思い浮かべて瞑想する方法です。

あいにく、この経典そのものには「お彼岸の中日に日想をする」とは書かれていません。しかし、中国の浄土教の高僧、善導が記した『観無量寿経』の注釈書に、春分、秋分の日の日想について、「阿弥陀仏の国は日没のところ(真西)にある」という記述があり、これが日本のお彼岸の基になったといわれています。

お彼岸の日はどうやって決めるの?

春分の日、秋分の日は「国民の祝日に関する法律」によって毎年定められています。

春分の日、秋分の日は、「国民の祝日に関する法律」によって祝日と定められています。

その目的については、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、そして秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と定められています。しかし、これらの祝日は法律では具体的に月日が明記されておらず、それぞれ「春分日」、「秋分日」となっています。

正しい秋分の日がわかるのはいつ?

毎年、春分の日は3月20日から21日ごろ、秋分の日は9月22日から23日ごろになりますが、正確な月日は、国立天文台によって決められています。

毎年2月1日の官報(行政機関の休日にはその翌日)に、翌年の暦を日本の公式の暦「暦要項(れきようこう)」にまとめて記すことで、はじめて正確な日付がわかります。

春分の日と秋分の日の定め方

太陽の移動する黄道と、地球の赤道を延長した天の赤道の交わる点を、春分点と秋分点といいます。太陽がこれらの点を通過する時を、春分、秋分、そしてそれらを含む日を、「春分日」「秋分日」といいます。さらにこれらの日が、国民の祝日に関する法律によって、それぞれ春分の日と秋分の日になるというわけです。

なお、春分の日、秋分の日はともに、昼の長さと夜の長さが同じといわれていますが、正確には昼の方が若干、長いようです。これら春分の日、秋分の日を中日にして、前後3日間が春と秋のお彼岸になります。

お彼岸の迎え方

彼岸の入りの日には、まずご先祖様への感謝の気持ちを伝えるために、仏壇や墓石を掃除します。

では、どのようにお彼岸を迎えれば良いのでしょうか。

まず彼岸の入りに行うこととして、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えるために、仏壇や墓石をきれいに掃除します。いつもより時間をかけて仏壇や仏具の手入れや、墓石の掃除を行いましょう。

仏具は、埃を払った後に柔らかい布などで傷を付けないように優しく拭き、元の位置に戻します。お墓の掃除の際は、墓石の掃除だけではなく、お墓の周りの草むしりや植木の剪定なども行うと、お盆の時のお墓参りが楽になるかもしれません。

墓石の掃除道具は、お寺や霊園でも桶やひしゃく、ほうきなどを貸し出しているところもあります。ただし、細かい部分の掃除道具については、自分で気に入ったものを用意することをおすすめします。

お墓の掃除は、お墓参りのときに行っても大丈夫です。仏壇やお墓の手入れを丁寧に行うことで、故人やご先祖様を改めて感じる大切な時間になるでしょう。

お彼岸のお墓参り

本来、お墓参りの日にちはお彼岸の中日が良いとされていますが、天候やお参りする人の都合に合わせて、別の日にお参りしても問題ありません。家族がそろえる日にお参りに行くのもいいでしょう。

お墓参りに行く際には、お線香やろうそく、お花、お供え物、数珠などを忘れないようにしましょう。また、納骨堂など室内の施設では、すでにお花などが用意されていることもあります。お墓参りの準備はお墓に合わせて行いましょう。

お墓に着いたら、まず墓石の掃除を行い、お水をかけて清めます。そしてお花やお供え物を供えて、線香を焚き、ひとりずつ手を合わせましょう。

お墓参りを終え帰る際、お供え物はカラスなどに荒らされないように、持ち帰ることをおすすめします。

どうしてお彼岸の日にお墓参りをするの?

お彼岸にはお墓参りをするのが一般的と言われています。これは仏教の思想に基づいています。

春分、秋分は季節の節目を表す二十四節気のひとつです。お墓参りをはじめ、お彼岸の時期に仏事を行う理由は主に3つあります。

お彼岸は中道思想に合うから

ひとつは、中道を大切にするという考えです。仏教の中道というのは、偏りを持たないということです。執着せず、正しい判断で行動するといった意味があります。

春分の日、秋分の日は、昼と夜の長さが同じということから、中道の思想にも合うため、この日にお墓参りや法要などを行うという説です。

お彼岸は八王日に当たるから

次に、八王日に善行を行うとよいという考えがあります。

八王日とは 立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至のことを指します。季節の変わり目となるこれらの日は、天地の諸神・陰陽が交代する日とされていました。この日、閻魔大王をはじめ神々が世を巡回し、人々の行いを記録すると考えられているため、善行を積むようにという説です。

西方浄土に生まれ変わるための行いをするのにふさわしい日だから

そして、春分と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むからという説。

先述のように、阿弥陀如来の極楽浄土は真西の日が沈むところにあるということから、この日、多くの人に阿弥陀如来がいるところを正しく示して、浄土に生まれ変わるための行いをしましょうというものです。

これらの仏教的な意味づけのある説のほかに、もともと日本では季節の変わり目には、豊穣を祈るさまざまな信仰がありました。これらが融合することで、お彼岸が死者を供養する日という意味を持つようになったと考えられています。

また、春と秋の過ごしやすい季節であるため、お寺などで人が集まる行事が行いやすかったという説もあります。

お彼岸のお布施の目安

彼岸会に持参するお布施の相場は、一般的にはおよそ3,000円から1万円程度と言われています。また、個別に法要を営んだときのお布施の目安は3万円から5万円程度となります。

お彼岸の時期にお寺で行われる法要を彼岸会といいます。この「彼岸会」を一般に親しみやすく呼びならわしたのが「お彼岸」ともいわれています。

このお彼岸の法要に出席する、また菩提寺などにお墓参りをする際には、お寺に対してお布施を包むのが通例です。この時、お布施の目安は、各家庭とお寺との関係にもよりますが、一般的にはおよそ3,000円から1万円程度といわれています。

葬儀や新盆、一周忌、三回忌といった年忌法要などと異なり、お彼岸の法要は合同法要になります。そのため、個別に行う法要よりは、やや低めといわれています。

また、個別に法要を営むこともできます。この場合、お布施の目安は3万円から5万円程度となります。お寺の都合もありますので事前に希望の日程を伝え、日を決める必要があります。

このほか、お墓に建てる卒塔婆を依頼する場合、塔婆料として3,000円から5,000円を包みます。

また、菩提寺がないという場合には、お坊さんの紹介サービスなどもあります。

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お彼岸のお供え物は?

お彼岸のお供えといえば、おはぎとぼた餅が定番です。

秋は萩の花が咲くことから秋のお彼岸にのお供えにはおはぎ、春は牡丹の花が咲くことから、春のお彼岸のお供えにはぼた餅、という説が一般的です。

しかし、そもそもおはぎとぼた餅の違いやその名前の由来についても、あまり明確ではありません。

例えば、秋彼岸のお供えのおはぎは、小さく、しとやかな萩(はぎ)の花をイメージして、上品で小ぶりのもの。一方、大きくて豪華な牡丹の花をイメージしたぼた餅はおはぎより大きいという具合。このほか、材料となるもち米とうるち米の違い、突き方の違い、つぶあんとこしあんの違いなど諸説あります。

お彼岸のお供えにはおはぎとぼたもちが一般的です。春にはぼたもち、秋にはおはぎを準備します。

同様に、おはぎやぼた餅は、夏には夜舟、冬には北窓と呼ばれることもあります。これはいずれもその作り方によるものです。

餅を搗くわけではなく、蒸したお米をすりこ木でつぶして作ります。そのため、夜の舟のように、「いつ着いたかわからない」とうことから、「着き知らず」、そして「搗き知らず」となります。

一方、「搗き知らず」から「つき知らず」となって、「月知らず」と変化したのが、北窓です。北の窓から月が見えることはないので、そこからこの名称が生まれたというわけです。

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お彼岸の時期に適した供花とは?

お彼岸のお供えの花

お彼岸の時期に、お墓やお仏壇にお供えする花には、菊やカーネーションなどがあります。白い花はもちろん、黄、紫、赤、ピンクといった明るい色合いの花も選ばれています。

選ぶ基準としては、季節の花や、故人が好きだった花、または故人をイメージさせるような花がふさわしいといえるでしょう。

しばしば、バラなどとげのある花や、香りの強すぎる花、毒のある花などは、仏花としてお供えするのにはふさわしくないといわれる場合もありますが、最近はあまり気にする方も少なくなったようです。

また、生花店でも、お彼岸の時期にはお供え用に仏花のアレンジメントが多数用意されています。色合いや花の種類なども豊富なため、ふさわしいものが選べます。さらに、花束タイプのものだけでなく、バスケットのものも多数あります。

インターネットでの注文を受け付けているところもあります。予算とイメージに合わせて選ぶとよいでしょう。

お彼岸に“NG”はない!?

お彼岸のNG集

「お彼岸はご先祖様を供養する期間だからお祝い事は慎んだほうが良い」などと聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、結論から言えば「お彼岸にしてはいけないこと」はありません。

本来、お彼岸とは上記のように六波羅蜜の修行をする期間、すなわち自分を見つめ直す修行の期間です。したがって身を慎む期間ではありませんが、周りへの配慮として、避けたほうが良い場合もあります。

彼岸花を持ち帰ってはいけない

毎年秋のお彼岸のころになると、田畑沿いや墓地の土手などから咲く彼岸花。秋彼岸に必ず咲き、お経の中にも出てくるお花ですが、毒性の強い真っ赤な彼岸花は不吉なものとされています。

そして家に持ち帰ると火事になるという迷信を聞いたことのある人もいるのでは。なぜなら彼岸花はその強力な毒性ゆえ、逆に生活のさまざまな場面で人々に活用されてきたという側面があるからです。

そして球根の毒を利用して、農地の畦道や土葬を行っていた墓地に植えたのです。これは土を掘り返す動物への対策であり、田畑や墓地に彼岸花が多いのはそのためです。

お彼岸に結婚式や引っ越しは避けるべき?

結婚式

9月のお彼岸は大型連休であるシルバーウィークとして過ごしやすい気候のこの時期に挙式を行いたい人も多いはず。

これについて、仏教はお彼岸の時期の結婚を咎めてはいません。ただし、招待客のことを考えて、彼岸の結婚式は好ましくないという意見は一定数あります。

地域や家庭によっては仏事である彼岸と祝事である結婚式を重ねるべきでないと考える人もいます。またお彼岸のお墓参りを大切にしている人にとっては、この時期の結婚式を負担に思うかもしれません。そうした人たちへの配慮としてお彼岸に結婚式を避ける、ということもあるでしょう。

引っ越し

もしかしたら引っ越しも良くないと思うかもしれませんが、これも特に問題ありません。

しかも春と秋は年度や学期の変わり目でもあります。お彼岸だから引っ越しを避ける、という訳にはいかない事情もあるでしょうから、引っ越しを優先し余裕があればお墓参りをすれば大丈夫です。

病院へのお見舞い

彼岸は死を連想させるから病院へのお見舞いは避けるべき、という考え方があります。これも大切なのは相手との関係性やどこまで配慮するかということでしょう。

お彼岸にお見舞いに行くことで、相手が気にするような人であれば避けたほうが良いでしょう。また、かしこまった相手であれば避けるのが無難かもしれません。

しかし、家族や気心の知れた友人へのお見舞いならそこまで気にする必要はないと思われます。相手の性格や考え方を踏まえて判断しましょう。

日本でのお彼岸の歴史

お彼岸の風習を行うのは、日本だけの風習と言われています。

お彼岸に仏教的な行事を行うのは、世界中でも日本だけの風習といわれています。

平安時代

平安時代初期から朝廷で行われ、江戸時代に年中行事化されたという歴史があります。

平安時代に記された歴史書『日本後記』によると、806年に彼岸会が行われたという記録があるようです。また聖徳太子の時代からともいわれています。このほか『蜻蛉日記』や『源氏物語』、『更級日記』など平安時代を代表する、日記や物語にもお彼岸についての記述があります。

江戸時代

一方、お彼岸の時期にお墓参りに行くという習わしがはじまったのは、江戸時代の中期以降といわれています。気候もよく、江戸っ子たちにとっては格好の娯楽としての意味合いもありました。またこのころ、六阿弥陀参りといって、彼岸の時期に6ヵ所の阿弥陀仏をお参りするということも流行ったそうです。

地域によっては、仏教とは直接関係のない行事も行われていました。

春分の日、秋分の日、もしくはお彼岸期間中の1日を選び、午前中は東に、午後は西に歩くことで、太陽のお供をするという「日迎え」「日送り」。お彼岸の時期に山に登る「彼岸籠り」。また、お盆と同様に、火を焚いて先祖の霊を招くという習わしもあったそうです。

なお、仏教行事とはやや異なるかもしれませんが、中国では清の時代、王侯貴族が春分と秋分の時期に、始祖や歴代君主の祠廟の祭祀を行っていたようです。先祖供養という意味合いでは、必ずしも日本独特の行事とはいえないかもしれません。

初彼岸とは?

故人が亡くなって四十九日後に初めて迎えるお彼岸を初彼岸と言います。

また、故人が亡くなって、四十九日を過ぎてはじめて迎えるお盆を新盆、初盆というのに対し、四十九日後はじめて迎えるお彼岸を初彼岸といいます。

お墓参りに行き、仏壇にお供えをして故人を偲ぶ、またこの時期に菩提寺などで行われるお彼岸の法要に参加するなどというように、新盆、初盆のように特定の故人のために大々的に法要を営むというよりは、身内の中での行事という傾向があるようです。

お彼岸とお盆を比べてみると?

今もなお、私たちの日々の暮らしの中で息づいている仏教の行事には、春と秋のお彼岸のほか、お盆もあります。

お彼岸とお盆を比較すると、1年での回数、意味やることなどが異なります。

まとめ

春と秋のお彼岸は、お盆と並んで故人や先祖を想う、大切な時期です。一年の中でも気候のよい、過ごしやすい時期でもありますので、お墓参りなどに行かれてはいかがでしょうか? お寺での法要に参加してみるのも、いいかもしれません。

また大切な方を亡くされてはじめてのお彼岸という場合、この時期にお墓やお仏壇などを検討する方もいらっしゃいます。

法要のお寺のご紹介、お墓やお仏壇のことまで、お葬式のアフターに関することも、ご不明なことがありましたら、「いい葬儀」にお気軽にお知らせください。

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