できる大人の焼香のやり方

2018年6月16日

正しい焼香のやり方とは、どのようにすればよいか迷うことがあるかもしれません。そこで、できる大人として押さえておきたい焼香の意味、正しい焼香のやり方、順番、宗派による違い、数珠の使い方などをまとめました。

基本的なマナーや作法、知識を身につけることで、実際のお葬式の場では落ち着いて、故人のために真心を込めて冥福を祈ることができます。

焼香は、お香を焚いて拝む行為を指します。お香のよい香りを捧げることで自らを清らかにし、仏様や亡くなられた方に敬意と感謝の心を捧げるという意味もあります。

その香りが仏様の徳や教え、また極楽浄土を思い起こさせる作用もあるそうです。そのため、焼香は邪気を祓ってくれるものとして、葬儀だけでなく、法事などさまざまな仏教行事に用いられています。焼香は心身を清めてお参りをするための大切な作法の一つと言えます。

焼香の正しいやり方

焼香の正しい手順について紹介します。

 

①前の順の人が焼香を終えて着席したら、席を立ち、焼香台の前に移動します。

②焼香台の手前まで移動し、遺族に一礼します。そして、焼香台に一歩近づいて遺影に一礼します。

③宗派ごとに定められている回数の焼香を行い、合掌して一礼します。

④再び遺族に一礼して、席に戻ります。

 

焼香の細かな作法は宗派によって異なりますが、基本的には左手に数珠をかけ、右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香を少量摘まみます。

そして、手を返して額の高さまで移動させた後、香炉の上に落とします。周りに散らないように香炉の少し上あたりからそっと置くようにします。

通例では一人ずつ行いますが、参列者が多い場合は2、3人が同時に焼香することもあります。その場合は一緒に焼香をした方に合わせてご霊前から去るようにします。

焼香を行う順番

焼香は、故人との関係が深い人から行うので、 喪主 → 遺族 → 親族 → 参列者という順番が一般的です。通常は故人との関係によって席次が決められているため、席の順番通りに焼香を行います。

葬儀式場、斎場などであれば葬儀社のスタッフが焼香のタイミングを合図してくれることが多いので、合図があれば従うようにしましょう。

宗派ごとの焼香

宗派により、回数や細かな作法は異なります。ただし、一番大事な点は故人を想い、冥福を祈って手を合わせることです。宗派ごとの作法を知ることも大切ですが、まずは心を込めた焼香を心がけましょう。

天台宗

焼香の回数に特に定めはなく、1回か3回焼香をします。線香は3本立てます。

真言宗

焼香は3回が基本です。これには諸説あり、大日如来、弘法大師、ご先祖様のそれぞれに焼香をするため、または仏教の三宝である仏、法、僧に焼香するため焼香が3回と決められています。他にも弘法大師の教えである「三密(身、口、心)」に通じるという説もあります。また、線香は3本立てます。

浄土宗

焼香の回数に特に決まりはありません。線香は1本立てることが多いようです。寝線香(線香を折って寝かせる)にすることもあります。

浄土真宗(本願寺派)

焼香は1回で、額にもっていきません。これには「香をお供えする」という意味があるようです。また、お焼香前に合掌はしません。 線香は1本を香炉の大きさに合わせて、2つまたは3つに折り、横にした状態で供えます。

真宗大谷派

焼香は2回で、額にもっていきません。線香の備え方は基本的に浄土真宗と同じ寝線香です。

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臨済宗

焼香を額にもっていかずに1回の場合が多いですが、3回焼香をすることもあります。また、1度目は額にいただいて(主香)、2度目はひとつまみして(添え香)焼香する場合もあります。お線香は1本立てます。

曹洞宗

1度目は額にいただき(主香)、2度目は額にもっていかずに(従香)焼香をします。 臨済宗同様、線香は1本立てます。

日蓮宗

焼香は1回とされています。僧侶は3回、信徒・参列者は1回というところもあります。線香は1本立てるとされています。

 

以上が宗派ごとの作法の違いですが、お坊さんによっても考えが異なる場合があります。わからないことがあれば葬儀社のスタッフやお坊さんに確認するようにしましょう。また、焼香の作法は必ずしも弔問した家に合わせなければいけないわけではありません。 自分の宗派の作法で心を込めて焼香を行えば問題はありません。

なお、ご自身の宗派が分からない場合は、周りに合わせて行うとよいでしょう。参列者の数が多いなどの理由で「焼香は1回でお願いします」と案内されるような場合は従うようにしましょう。

数珠の使い方

最近は数珠を持っていない方も多いようですが、焼香のときは持っていた方がよいでしょう。

数珠は基本的に房を下にして左手で持ちます。その理由は、左手は清浄な仏の世界、右手は私たちの住む信仰の世界を指しているためと言われています。移動の際は手首にかけるか、左手で持ちます。

そして、短い数珠の場合は両手を合わせて親指と人差し指の間にかけ、房を真下に垂らした状態で合掌します。長い数珠の場合は二重にして左手の親指と人差し指の間にかけて合掌します。

椅子や畳の上に無造作に置くのは避け、 席を離れるときはバッグなどにしまうようにしましょう。数珠の貸し借りもマナー違反とされています。また、数珠は仏様を拝み、故人の冥福を祈る大切なものですから、小さなお子様が遊び道具にしてしまわないように注意が必要です。

まとめ

宗派によって作法が違うため、葬儀や法事に参列した経験があっても焼香のやり方に悩んでしまうかもしれません。しかし、一番大切なのは故人の冥福を祈る気持ちを表すことです。回数や順番、宗派などの表面的な形を守ることも重要ですが、焼香の意味や基本的なマナーなど作法を知り、真心を込めて丁寧に焼香を行うようにしましょう。

葬儀について相談したい、見積もりが欲しいなど、どんな些細なことでも構いません。お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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