訃報が届いたら… 弔問の手順とマナー。服装は?ご挨拶の言葉は?


思いもかけない訃報を受けた時にはどうしても動転してしまうものです。そのため、お悔やみの言葉を述べたくともなかなか言葉が出てこないこともあります。しかしそんな時でも、相手に対する思いやりは忘れないようにしたいものです。弔問に際しては失礼のない振る舞いで、少しでも心穏やかに故人を送ることができるよう努めるのが、弔問客の心得です。大事な時に悩まれることのないよう、訃報を受け取ってからの手順と、マナーについて解説します。

 

訃報が届いた時に確認しておきたいこと

訃報が届いた時に最もしてはならないことは、電話口で取り乱すことです。死亡の原因やその時のことを細かく聞くようなことは非常識な振る舞いにあたります。大切なことはまず気持ちを落ち着けることです。何より相手の気持ちを考えてまずはお悔やみの言葉を伝えましょう。次に通夜、葬儀、告別式の日取りと場所、喪主となる方のお名前(弔電を届けるために必要です)、宗旨(仏式、神式、キリスト教式など、宗旨により香典の書き方が異なるためです)を手短に確認してください。故人や遺族と特に親しい間柄であれば、何か手伝えることはないか尋ねてみるのもよいでしょう。他に訃報をお知らせしたい方に連絡を取るなど、もしできるのであれば助けてあげてください。

連絡を受けたのが訃報を受け取るべき本人でない場合や、仕事関係など、相手に面識がないことも少なくありません。その場合、故人のお名前とこちらとの関係、連絡をくださった人のお名前をしっかりと確認しておきましょう。

 

弔問時の服装のマナー

弔問とは、通夜以前に、一刻も早く故人のもとに駆けつけてお悔やみの言葉を伝えるためのものです。弔問を行うのは故人と特に親しい間柄の親戚や友人、知人、またはご近所の方に限られます。

訃報を受けて、取るものもとりあえず駆け付けたという意味合いのものなので、弔問時の服装は平服です。具体的には男性の場合はビジネススーツ、女性はジャケットにブラウスとスカートのアンサンブルなど、畏まりすぎない程度のものとなります。化粧はごく薄く抑え、アクセサリーは外しましょう。指輪を着けていた場合、石付きのものなら石部分を見せないよう、内側に回してください。

弔問時に喪服を着ないのは、あらかじめ準備していたように見えるためです。同じ理由で、香典を持参するのも失礼にあたります。供養のためのお供えを持参することは大丈夫です。故人が生前好きだった花や果物、お菓子などをお供えしましょう。もし分からない場合はユリや洋蘭などのアレンジを枕花として持参すると良いでしょう。色合いは一般的には白系統となります。キリスト教では白があまり好まれない場合もあるため、淡いピンクや黄色のものが無難です。
遺族は非常に忙しいものです。遺族の都合を前もって確認してから訪問しましょう。

 

弔問に訪れたら… お悔やみの言葉を伝えよう

弔問の際には、まず玄関先でお悔やみの言葉を伝えます。
一般的な挨拶としては「この度は誠にご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます。」
故人が急死した場合には「突然のことで信じられない思いです。心よりお悔やみを申し上げます。」

長患いの場合には「皆さんのご看病の甲斐がなくとても残念なことです。心よりご冥福をお祈りします。」と述べます。

ただし、キリスト教などではご冥福という言葉は使われないので気を付けてください。相手の宗旨が分からない場合は避けた方が無難です。また、不幸が続くことを暗示するような忌み言葉は避ける必要があります。重ね重ね、かえすがえすなど、同じ意味を繰り返す言葉がそれです。うっかり口にしてしまわないよう、しっかりと胸にとめておいてください。

お悔やみを述べた後は、持参したものがあればお渡しし、遺族の迷惑にならないよう静かに帰宅します。勧められた場合のみ、お線香をあげさせてもらうのがマナーです。この時、遺族と親密な間柄なら、お手伝いを申し出て構いません。あらかじめそのつもりで訪問するなら、女性はエプロンを用意しておくと良いでしょう。

 

家族葬に弔問客として参列するときのスタンスは?

家族葬は近親者のみで故人を送ることが目的のものです。参列者はごく親しい間柄に限られ、弔問や香典も辞退して行われます。そのため、親族の場合にもまずは喪主や遺族の方に、参列しても良いか、香典はどうしたほうが良いかを確認することが必要です。その際には、遺族の方からはっきりと辞退という言葉があるまで待つのが無難です。他の親族が渡しているのに、自分は行き違いから持参しなかったという事態にならないよう、準備はしておいたほうが良いでしょう。また、家族葬では弔問客も限られるため、遺族の経済的負担が大きくなります。そのため遺族が香典を辞退しない場合、香典の額を通常より多めにすることも少なくありません。
葬儀は家族のみでとの返答があった場合には後日弔問し、香典もこの時にお渡しします。葬儀の際にどうしても気持ちを表したい場合は、弔電を送ると良いでしょう。

 

弔問の手順とマナーをおさらいしておこう

弔問に際しての手順とマナーのどちらも、基本となるのは故人への敬意と遺族に対する思いやりです。失礼をすることのないよう、最後にあらためておさらいしておきましょう。

・お悔やみの言葉は簡潔に、日取りと喪主や宗旨の確認を忘れずに
・弔問時の服装は平服で、化粧とアクセサリーに注意
・弔問の際には前もって遺族に確認をしましょう
・忌み言葉には気を付けよう
・家族葬の場合には、遺族の意志を重んじることが何より大切です
いたわりの気持ちを持ち、場にふさわしい服装や振る舞いを心がけましょう。


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