通夜のマナー

通夜とは、その字の通り夜通し遺体とともに過ごすことを言うのですが、現在では夜通し柩を守るのは近親者に限られます。通夜は正式な儀式ではなく、身 近な親しい人の集まりなので厳密なしきたりといったものはありませんが、席順は血縁の近い人から祭壇のそばの席に着くのが普通です。

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通夜での服装

通夜での服装は、以前とは様変わりしています。

これまでは、地味な平服を着用し、喪服で参列することは好ましくないとされてきました。理由としては、知人が亡くなるのを予想し喪服を用意していたと思われるのを防ぐためと、通夜の参列は近しい人が参列する儀式で一般の弔問者は葬儀、告別式に会葬するものとされてきたためです。

現在では、地域によりますが、参列者は通夜に弔問することがほとんどです。それにより通夜の弔問の服装は喪服が多くなりましたが、平服でも問題ありません。

通夜での服装は喪服を着用します。もし、急な訃報で喪服を用意できない場合はできるだけ落ち着いた服装でもかまいません。

男性は、喪服またはダークスーツに白無地のワイシャツ、黒無地のネクタイ、黒靴下、黒靴を着用しましょう。靴は光沢のあるものは避けます。

女性は、黒無地の洋服、黒またはベージュ系の肌に近い色のストッキング、黒靴を着用します。

貴金属類は、結婚指輪以外は外し、着けてもよいのはパールの一連ネックレスとされています。バッグや靴などは光沢のあるものは避け、毛皮は厳禁です。

お通夜にはマスクをしてもよい?

風邪や花粉症の症状が辛い時でも、お通夜などの葬儀に参列するタイミングは突然やってきます。咳やくしゃみの症状がある場合は、お通夜でマスクをつけて参列してもマナー違反にはあたりません。

参列中、さらに体調が悪化することも考えられますし、他人にうつしてしまってはいけません。お通夜には免疫力の低い高齢の方や子どもなど、さまざまな方が参列します。

風邪症状がある場合は、周囲に配慮して着用することも大切なマナーのひとつです。気になる場合は「体調不良のため」と受付で一言伝えておくのもよいでしょう。

あまりにも症状がひどい時には、葬儀への参列を見合わせることも検討しましょう。周囲に迷惑をかける可能性も考慮し、参列するべきかを判断したほうがよいでしょう。

またインフルエンザなど感染症が流行しているような時期にお通夜や葬儀・告別式に参列する際には、健康であってもマスクを着用した方が無難です。大勢の人々の集まる場所では、参列者ひとり一人が意識して健康管理に努める意識も大切ですし、マスクをしていた方が、周囲の人にとっても安心感につながる場合もあります。

仮通夜

仮通夜 亡くなられた直後の仮通夜は、家人が準備などで慌ただしいときです。また故人が亡くなるまで長く入院し ていた場合などは、遺族の方は看病に疲れていることもありますし、そうでなくても、亡き人を思い哀しみに暮れているときです。

余程故人と親しかった場合を 除いて、入り口で挨拶だけして失礼するほうがよいでしょう。その挨拶の際には死因などは尋ねないのがマナーです。また仮に勧められてお家に上がった場合 も、長居は避けるようにしましょう。

本通夜

本通夜では、参列者が順に焼香をしたあと、通夜振る舞いと呼ばれる会食があります。これには一口は箸をつけるのがマナーです。

本通夜では焼香をした後、通夜振る舞いに誘われたら断らず一口でもいいですから箸をつけるべきです。これは喪家の心遣いに応えるためにも必要な事です。ただし、本通夜の際にもあまり長居しないようにしましょう。

遺体との対面

遺体との対面 故人との対面も、故人と特別に親しかったという場合を除いては、勧められない限り遠慮するようにしましょう。逆に、大変親しくお付き合いしていた方が亡くなられた場合は遺族の方からぜひ一目対面してやって欲しいと請われる事もあるでしょう。

対面の作法は、まず遺体の枕元から少し下がって正座します。一礼のあと、遺族が顔の白布を外したら膝をつけたまま近づきます。対面のあと、もう一度一礼して合掌します。そして遺族にも一礼するのですが、この時「安らかなお顔で~」などの言葉をかけたいものです。

通夜の流れ

通夜での席 通夜の儀は、仏式の場合、僧侶が式場に入場するところから始まります。入場後読経が始まり、一般的な読経の長さは40分から1時間位が多いようです。

参列者は、読経中に焼香をします。

僧侶による読経のあと、参列者が焼香します。

遺族・親族は司会の案内で焼香し、終了後席に戻ります。

一般の参列者は、司会者の案内により祭壇の前に進み遺族に目礼し合掌します。焼香後は、遺族に目礼し式場を退席します。この際、式場の真ん中は歩かないよう気を配ります。

葬儀の場合は、焼香後再び席に着く場合が多いのですが、通夜では式場から出て会葬御礼を受け取ります。

その後、飲食(お斎・おとき)をしながら故人の供養をします。

遺族・親族は、僧侶退場後に食事をしますが、遅れて来る参列者がいる可能性があるので、数人は式場に残ります。

もともと通夜は、夜を通して行い、故人を見守るものでしたが、現在では式場の都合もあり、21時には泊まりの遺族を残して帰るか、または全員帰ることが多いようです。

通夜振る舞い

通夜振る舞いは、参列者に感謝の気持ちとして飲食でもてなす意味と、故人の思い出話で供養する、ともに飲食することで不幸を分かち合うという意味があります。参列した場合、できる限り通夜振る舞いを受けますが、長時間の滞在は失礼にあたるので気を付けましょう。

喪主のあいさつ

通夜での喪主の挨拶の場面はありませんが、焼香をいただいた方に目礼をします。

通夜は、厳密には式ではないので終了時間はありません。

そのため、案内に終了時間は記載しませんが、実際には式場を利用できる時間帯(多くの場合21時まで)が一般的です。式ではないので、喪主があいさつする場面はなく、焼香をいただいた方に目礼をします。

僧侶退場後、喪主や遺族が通夜振る舞いの会場に出向き、参列者にあいさつすることもあります。

やってはいけない行為

香典に新札を包む

新しい紙幣を使用することは、まるで亡くなることを見越して準備をしていたかのようなイメージを与えるためマナー違反といわれています。きれいな紙幣を半分に折って、一旦折り目を付けてから香典袋に包むとよいでしょう。

通夜振る舞いの誘いを断る

通夜振る舞いとは、故人を偲ぶことを目的として通夜終了後に行われる食事会のことです。形式と参加範囲は、地方によっても異なります。
東京をはじめ首都圏では、通夜の参列者は全員に食事を振る舞うことが一般的です。この場合、通夜振る舞いの誘いを断る行為は、多くの場合タブーとされています。

やむなく断らざるを得ない場合でも、一口でも箸をつけるようにしましょう。また、途中で退席しなければならないときには、遺族への心配りを忘れずに一声かけるのがマナーです。

一方で、通夜の後の食事は限られた親族のみで行う地域もあります。東京から越した人が通夜振る舞いの料理を大量に用意したのに、誰も席につかなかったということも起こります。

それぞれの地域の習わしにもよりますので、地域の葬儀社と相談しながら用意しましょう。

極力私語は慎む

大きな声を出したり、笑ったりする行為はマナー違反です極力私語は慎み、静かに故人へ思いを馳せましょう。

葬儀で言ってはいけない言葉とは?

私語のほか、使用する言葉にも気を配り、中でも「忌み言葉」といわれる、縁起の悪さを連想させる言葉の使用は控えます。

また、不幸を繰り返すような「重ね重ね(かさねがさね)」「度々(たびたび)」「再三(さいさん)」などの言葉も避けましょう。

また、「死亡」や「生きていた」などの直接的な表現も、言葉を言い換えて用いることが一般的です。

通夜に参列できない時のマナー

いろいろな事情でどうしても都合がつかず、お通夜にも、お葬式にも、参列できないことがあります。

そもそも訃報は突然やってくるものなので、それはそれで仕方のないことと割り切って、「参列することができない」という旨を連絡します。

行けない理由もきちんとご説明する必要はありますが、遺族もお葬式の準備などで慌ただしくしています。電話で伝えるのであれば長電話にならないようにしましょう。

お葬式は結婚式などとは異なり、喪主が参列者の正確な人数を事前に把握しておく必要はありません。ですので、弔電を打ったり、参列する人に弔意を託すことも可能です。

お供えの花を送りたい場合は、任意にお花屋さんに注文するのではなく、まずは担当する葬儀社に連絡して、供花を送りたい旨を伝えましょう。

式場内の雰囲気を統一させるため、あらかじめ送れる花が決まっている場合もありますので事前に確認をしておくといいでしょう。

施行する葬儀社がわからない場合には、葬儀を行う会館などに問い合わせれば基本的には教えてもらえます。その他、代理を立てる、香典を送る、後日改め弔問するなどの方法もあります。

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