妊婦の葬儀参列について

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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妊婦が葬儀に参列することは、控えるべきという意見もあります。しかし、妊娠しているからといって故人や親族が集まる葬儀に欠席するのは難しいかもしれません。また、葬儀の時期や執り行う場所によっては、体調を悪くしたり転倒の危険がつきまといます。そこで、妊婦が葬儀に参列する際に気をつけるべきポイントや、服装などについて紹介します。

*ここでご紹介しているのは一般的な内容です。妊婦の葬儀への参列は個々の体調などとあわせ、医師に相談して決めることをおすすめします。

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妊婦でも葬儀に参列できる?

妊娠していると体調を崩しやすく、真夏や真冬の葬儀では室内と外の温度差によって体調を崩してしまうことがあります。このように妊婦の体調や葬儀の季節、場所などに気をつける必要がありますが、基本的に葬儀への参列はできます。

妊婦が注意すべき時期は?

妊娠は大きく分けて妊娠初期・安定期・妊娠後期に分かれます。

妊娠初期は妊娠してから4ヵ月まで、安定期は妊娠5ヵ月~7ヵ月の期間です。そして、妊娠後期は8ヵ月~臨月までを指します。体調を気遣う必要はありますが、安定期に入った状態であれば葬儀への参列に大きな問題はありません。
しかし、妊娠初期と妊娠後期については注意が必要です。まず、妊娠初期はつわりが重くなり、体調を崩しやすい時期です。また、貧血などの理由で立ちくらみも起こりやすい傾向があります。一方、妊娠後期はお腹が大きくなるためトイレが近くなる傾向があります。また、長時間立ち続けると切迫早産の危険性が高まる可能性があります。
妊娠初期や妊娠後期に葬儀へ参列する場合は、すぐに休める場所を準備しておき、葬儀の途中でも離席できるように出入り口に近い場所で参列しましょう。

季節や場所に注意しましょう

妊婦が葬儀に参列する場合には、季節や場所にも注意が必要です。通常より体温が高く汗をかきやすい妊婦は、夏の暑い日は通常の方よりも熱中症になりやすいと言えます。また、冬は寒さから血流が悪くなるため、手足のむくみや風邪に注意が必要です。
葬儀場が冷暖房完備の室内であれば問題ありませんが、外の空気が入る場所や屋外で執り行われる場合は、体調を崩さないように自衛する必要があります。そのため、葬儀を行う場所をあらかじめ確認して対策するようにしましょう。

もし途中で体調が悪くなったら

事前にさまざまな対策をしたとしても、体調を崩してしまうこともあります。葬儀に参列している途中で体調が悪くなった場合は、一言断りを入れて退出し、椅子に座るか座敷やソファなどで横になりましょう。また、もし用意があればあたたかいお茶や水を飲むのも効果的です。なるべく心と体をリラックスさせ、無理に参列せずに体調の回復に努めましょう。

斎場やセレモニーホールでの葬儀であれば、葬儀の担当者やスタッフが式場内にいますので、我慢せずに助けを求めましょう。式のはじまる前に、あらかじめ妊娠していることなどを伝えておくと、式中も注意してみてもらえます。

おすすめの服装と持ち物

妊婦が葬儀に参列する場合、途中で体調が悪くなる可能性があり、不安を感じる方も多いと思います。そこで、妊婦さんが葬儀に参列する際のおすすめの服装と持ち物を紹介します。

①体を締めつけない服装

まず、体を締めつけない服装を選ぶことが大切です。葬儀に参列することを考えると、お腹周りに余裕がある黒のワンピースなどがおすすめです。

②お腹を冷やさない服装

お腹周りを冷やさないように腹巻などを着用すると体調の悪化を予防できる可能性が高くなります。特に夏場の室内は冷房が効いているため、お腹が冷えやすい環境状態です。お腹が冷えると血流が悪くなるので、妊婦にとってよい状態とは言えません。
他にも、お腹を冷えから守るために通常より少し厚めのストッキングを着用することも効果的です。妊娠すると血流が悪くなりやすく、足先は特に冷えやすい場所です。冷えは妊婦にとって大敵ですので、いつもより少し厚めのストッキングを着用し、足の暖かさを確保しましょう。ただし、ストッキングの締めつけが気になるという方は着用を控えてください。

③ひざ掛けやストール

冷え対策として、ひざ掛けやストールを持参するのもよいでしょう。妊婦の冷えは体調不良につながりやすいので、特に冷えやすい下半身を中心に、ひざ掛けやストールで体を温めるように心がけましょう。ストッキングと違い、締めつけられる心配がないため、安心して使用できます。

④お菓子

ガムやグミ、タブレット型のお菓子を持参するのも体調の悪化を予防する方法の一つです。妊婦はつわりなどで気持ち悪くなったり、低血糖でめまいを起こしたりします。そうした時に音やニオイを気にせず口の中に入れられる小型のお菓子があると、体調の悪化を和らげることができます。ただし、葬儀中の飲食はマナー面の問題もあるため、食べる際には一言断りを入れてからにしましょう。

まとめ

妊婦が葬儀に参列する場合の注意点について紹介しました。体調が悪くなりやすい妊婦の中には、どうしても葬儀を欠席できない方もいると思います。季節や場所に応じて、服装などで対策するようにしましょう。また、葬儀への参列が不安な場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。
妊婦が参列する葬儀についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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