高野山金剛峯寺の歴史やアクセス、見どころなど

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高野山金剛峯寺とは、高野山真言宗の総本山です。金剛峯寺という名前は、「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)」というお経から取られました。高野山では山全体が1つのお寺として考えられ、金剛峯寺を含め100を超える数の堂宇が山内にあります。今回は金剛峯寺を含め、高野山全体の歴史や見どころ、アクセス方法などをご紹介します。

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1200年続いている高野山金剛峯寺の歴史

金剛峯寺は、真言宗を開いた空海(弘法大師、お大師様とも呼ばれる)によって、和歌山県伊都郡高野町高野山に建てられたお寺です。819年から建立がはじまり、落雷による火災で建物が焼失しながらも、平清盛・北条政子・豊臣秀吉といったさまざまな人物が建立に協力して、今の金剛峯寺が建てられたそうです。歴史上では女人禁制の時期もありましたが、現代ではすべての人に高野山真言宗を伝える場所として開かれています。

高野山金剛峯寺の見どころ

高野山は、高野山全体がお寺、山内各地が境内だとされる「一山境内地」です。金剛峯寺も含め、さまざまなお寺が山内に点在しています。なかでも「壇上伽藍(だんじょうがらん)」と「奥之院(おくのいん)」と呼ばれる区域が2大聖地とされています。今回は金剛峯寺に加え、この2つの地域の見どころもご紹介します。

金剛峯寺

昔は青巌寺と呼ばれたお寺が、合体・再建され金剛峯寺と呼ばれるようになりました。大広間や梅の間、柳の間では美しいふすま絵を見ることができます。国内最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」も参拝客に人気があり、ぜひ見ておきたいスポットです。

壇上伽藍

壇上伽藍は、弘法大師本人が堂宇の建設に着手した場所です。本堂とされる「金堂(こんどう)」をはじめ、金剛峯寺の中心ともいえるようなさまざまな堂宇があります。以下では、推奨されている参拝順路のなかでもでも、特におすすめの建物をご紹介します。

(1)中門(ちゅうもん)

二階建ての楼門。この中門を通って本堂の金堂に入ります。

(2)金堂(こんどう)

金剛峯寺の本堂とされる堂宇。なかには壁画や阿閦如来(あしゅくにょらい)像があります。

(3)御社(みやしろ)

高野山一帯の地主神を祀る社です。日本の神が真言宗をより広めるという考えのもと建てられました。

(4)山王院(さんのういん)

御社に祀る地主神を、山王として礼拝するための場所です。いくつかの行事がここで執り行われます。

(5)西塔(さいとう)

西塔は、後に紹介する大塔と二基一対で、密教の世界を表現するために作られました。金剛界大日如来と胎蔵界四仏が奉安されています。

(6)御影堂(みえどう)

「弘法大師御影像」が奉安されている堂宇で、山内でも重要な聖域とされています。旧暦3月20日(現代では4月)のみ参拝できる特別な堂宇です。

(7)三鈷の松(さんこのまつ)

この松には金剛峯寺建立における逸話があります。弘法大師がお寺を建てる場所を決めようと法具の三鈷を投げたところ、この松に引っかかっていたため、この地にすることを決めたそうです。

(8)大塔(だいとう)

西塔と対になり、密教世界を表現しています。胎蔵大日如来(たいぞうだいにちにょらい)、金剛界の四仏(しぶつ)の像があり、壁や柱には十六大菩薩(じゅうろくだいぼさつ)、密教を伝えた八祖(はっそ)像が描かれています。

奥之院

奥之院は弘法大師が入定された弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)があるため、参拝客が多く集まります。

(1)燈籠堂(とうろうどう)

その名の通り、多くの燈籠が奉納されている堂宇です。この燈籠堂ではご廻向(ごえこう)やご祈祷、各種お守りの授与をしています。

(2)弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)

弘法大師がいる場所として、信仰の中心地となっています。多くの人が参拝に来る場所です。

(3)頌徳殿(しょうとくでん)

休憩所として開放されており、お茶を飲むことができます。開放時間は時期によって異なり、5月~10月の間は午前8時から午後4時30分まで、11月~4月の間は午前8時30分から午後4時までです。

高野山金剛峯寺の御朱印について

100以上のお寺がある高野山金剛峯寺では、合わせて200以上の御朱印をもらうことができます。そのため御朱印を集めに、多くの方が何度も高野山へ足を運ばれるそうです。御朱印を集める際は、御朱印帳を持参、または購入(金剛峯寺で購入可)するのがおすすめです。御朱印帳の最初のページには、奥之院の御朱印をもらうと良いといわれています。

高野山の年間行事

高野山では1年を通して「修正会」「節分会」「彼岸会」「仏生会」「盂蘭盆会」といったさまざまな行事が行われています。特に8月13日の「萬燈供養会(高野山ろうそく祭り)」、10月16日の「明神社秋期大祭」などには多くの人が集まり、にぎわいます。

高野山金剛峯寺へのアクセス

高野山金剛峯寺は、和歌山県伊都郡高野町高野山に位置しています。車、または電車とケーブルカーを利用して向かうのが良いでしょう。車をご利用の際は、和歌山県北部の「橋本」を目指し、そこから国道480号線で高野山へ向かうのがおすすめです。山内には一部を除き、無料の駐車場が整備されています。

そして電車とケーブルカーをご利用になる場合、まず大阪を目指し、大阪から極楽橋駅までを電車、そこから高野山駅まではケーブルカー(南海高野山ケーブル)を利用するのがおすすめです。

まとめ

この記事では、高野山金剛峯寺の歴史やアクセス、見どころなどをご紹介しました。金剛峯寺は高野山真言宗の総本山として有名な寺院ですが、高野山にはほかにもさまざまな堂宇があり、いくつもの見どころがあります。日程に余裕があれば、宿坊を利用してゆっくりと参拝してみるのもおすすめです。

いい葬儀では真言宗に限らず、仏教や葬儀に関するさまざまな疑問・相談にお答えしています。お気軽にお問い合わせください。

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