逮夜(たいや)とは?意味や通夜との違い、マナーを解説

兵藤 大介【記事監修】
小林憲行

記事監修兵藤 大介

逮夜とは
記事を先読み
  • 逮夜とは「次の日に及ぶ夜」を意味する言葉で、忌日の前夜を指す
  • 通夜は葬儀前夜、逮夜は葬儀に限らず忌日の前夜なので別のもの
  • 逮夜法要は減少しており、開催しなくても失礼にはあたらない

逮夜(たいや)とは、忌日の前夜のことを指します。また、逮夜に行われる法要を逮夜法要と呼びます。この逮夜とお通夜はまったく違うものですが、混同している方も少なくありません。

そこで、ここでは現代葬儀における逮夜法要の内容と実情や、仏式と神式での違い、逮夜法要に招かれた場合の服装や香典の準備などに触れながら、逮夜について詳しくご紹介します。

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逮夜(たいや)の意味とは?

逮夜とは、「次の日に及ぶ夜」という意味で、仏教では命日や初七日、四十九日、一周忌や三周忌などの忌日の前夜を指します。「迨夜」「大夜」と書くこともあります。

逮夜には、僧侶を招き供養し、故人の冥福を祈ります。亡くなった日を入れて7日ごとに行います。

お通夜と逮夜の違い

多くの地域では一般的に故人が亡くなった後の葬儀で、1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式や火葬が行われます。また、地域によっては1日目にお通夜を行い、2日目に火葬と逮夜法要を行い、3日目に葬儀・告別式を行う地域もあります。

しかし、「葬儀・告別式の前日に行われる法要」を「お通夜」と呼ぶ地域もあれば、「逮夜」と呼ぶ地域もあるため、お通夜と逮夜は混同されやすくなっています。

しかし、逮夜は本来は葬儀・告別式の前夜に限らず、「忌日の前夜」ですので、お通夜と逮夜は違うものと考えて差しつかえありません。

逮夜法要か忌日法要、片方だけ行うのが主流

逮夜では施主が親族や近しい人を集めて、食事などを振る舞います。そして故人を偲びながら翌日(忌日)まで法要を行います。これを逮夜法要と言います。

これも地域にもよりますが、現代では逮夜もしくは忌日のどちらか一方だけ法要を行うのが一般的となってきています。

また、忌日法要は前倒しして行うことができるため、忌日法要を逮夜に行うこともあります。しかし、この状態は結果的に前倒した忌日法要が逮夜日と重なっただけであり、元来での意味での逮夜法要(翌日まで法要を行うこと)を行うわけではありません。

さらに昨今は、葬儀(告別式)とあわせて初七日法要を行うことが増えてきているため、葬儀の次の大きな法要が四十九日になることが多くなっています。そして、その四十九日が平日にあたる場合は、その前の土日に行うことが主流となってきています。そのため、昔ながらの純粋な逮夜法要を行う習慣は減ってきています。

逮夜法要は行うべきか?

地域によって行われるところもあれば、行われないところもあるので一概には言えません。しかし、現代社会は葬儀が慣習化した時代よりも親族が離れて住むことが多く、何日も時間を取ることができない方も多いかと思います。そのため、複数日複数回に及ぶ法要を避ける傾向があります。

故人が生前に親族の負担を考え、逮夜法要までは行わなくていいとする場合もありますし、喪主が同様の理由で逮夜法要は行わないと決めることも考えられます。少なくとも現代では、逮夜法要は通夜のように必ずやらなくてはいけないものでもなく、行わないから失礼にあたるというものでもありません。

神式では逮夜法要がない?

仏式葬儀では逮夜法要の習慣が減ってきていますが、神式だとさらにそれが顕著になります。仏式の逮夜法要に該当する慣習がないというわけではありませんが、仏式よりも執り行われない傾向が強いようです。仏式の場合、葬儀の後に初七日や四十九日などの忌日があるため、その前日に逮夜法要を行うことがあります。

しかし、神式葬儀では葬儀と火葬は行われますが、その後は忌日にあたる日に、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と、忌明けまで10日ごとに霊祭が行われます。

仏式においても忌明けの四十九日法要は行われているものの、それまでの法要は前倒しして執り行うのが現在の主流です。それに対して、神式においては仏式以上に霊祭を行わない傾向が強いため、神式による葬儀においては逮夜法要にあたる霊祭が行われることは珍しいと言えます。

逮夜法要の香典や服装は?

逮夜法要が行われる場合、その翌日の忌日法要と2日連続で法要が行われることになります。これは一連した1つの法要として考えられることが多いので、必ずしも逮夜法要と忌日法要で別々に香典を用意する必要はありません。しかし、地域の習慣や故人の生前の立場や社会的地位などによっても異なりますので、失礼にあたらないように施主や親族、お寺などに確認しておくと無難です。

また、服装は礼装がよいでしょう。通夜の翌日の逮夜法要は急な知らせでの参列となるため、礼服を用意できずに参列することができます。地域や家系によっては用意していたかのようにと思われるため、礼服を避けたほうがよいと言われることもあります。一方で、通常の逮夜法要は事前に日程が分かっているため、通常の礼服で向かうようにしましょう。

逮夜法要を行う葬儀は減少している

逮夜は忌日(初七日や四十九日など)の前夜のことを指しますが、地域によっては通夜と告別式の間に逮夜があるため、逮夜とお通夜は混同されがちです。

しかし、地域や亡くなられた故人やお宅によって違いはあるものの、昨今では逮夜法要を行う葬儀は減少してきており、逮夜法要を行わないからと言って失礼にあたるものではありません。逮夜法要を執り行う予定の方や葬儀社をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。

兵藤 大介【記事監修】
兵藤 大介

記事監修兵藤 大介

大学卒業後、広告業界で20年にわたりキャリアを築く。スタートアップの広告代理店立ち上げに参画し、代表取締役を務めた経験も持つ。 2020年、これまでの経験と異なる領域へ挑戦する「キャリアの逆張り」として株式会社鎌倉新書に入社。相続関連の新規事業立ち上げを1年間担当した後、2年間葬祭事業部に従事。その後、事業横断型の営業推進組織の責任者として、広告商品の新規開発や終活領域のデジタル広告運用支援を2年間リードした。 2024年より現職。事業部長として2回目の就任。社内のデータ分析と全国の葬儀社との対話から得られるリアルな現場の声を掛け合わせ、業界が抱える課題の解決に挑んでいる。 主なメディア出演やコメント掲載として、フジテレビ「めざまし8」、テレビ東京「LIFE IS MONEY~世の中お金で見てみよう~」、日本経済新聞がある。

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