通常、人は亡くなるとお墓に入って眠るというのが一般的。「弔う」という言葉の意味にもあるように悲しみ悼むものです。お葬式が終わってお墓に入るまで、厳かでどちらかというと憂いある雰囲気が続きます。
ですが、昨今では故人を見送る時の価値観に変化が出始めてきています。人が還るのは土だけじゃない、海に還っても良いのでは? もっと開放的に見送っても良いのでは? という考えが実行に移され始め、新しい供養の仕方として注目されているのです。
海の上で散骨&お別れ会
「散骨」というのは、人が亡くなったあと、遺骨をお墓に埋葬という形はとらず、遺灰にして海や空に撒くことです。故人が生前に好きだった場所やゆかりのある土地。それを把握している家族が遺灰や遺品を持っていき配します。ある方にとっては思い出の場所が海かも知れないし、また別の方にとっては空の上かもしれません。
海の場合、「散骨クルーズ」と呼ばれる船旅の内で供養を行います。厳かに、緊張感の漂う中で行われる儀式的な供養方法とは一線を画しますね。「親族だけで穏やかな雰囲気で」「多くの人と船上パーティを楽しむように」「友人や知人も参加して明るく」と言った今までにない開放的な空間を作ることを念頭に置き開催します。散骨クルーズならではと思われるものとしては、多くの方から頂いたブーケや花籠の花を使い、道のように水面に浮かべ、天国への階段を作成。
その他に、故人の好んでいた音楽をかけ、飲み物を献上し、弔笛を鳴らしながら散骨場所を旋回するといったことも行われます。因みに、後で再度訪れた時に困らないように「散骨証明書」を発行している会社がほとんどです。実は、あの石原裕次郎さんの遺骨も一部ではありますが海へ還っています。弟のヨット好きを慮って、兄の慎太郎さんが提案しました。
これから超高齢化社会がますます進むに従い、細分化する供養の方法。新しい需要の開拓にこれからも目が離せません。
海へ還るという選択肢「海洋散骨」のご案内
近年では、大自然に還るということを意識して「海洋散骨(海洋葬)」を利用される方が増えており、葬送の新たな選択肢として注目されています。
海洋散骨の「ブルーオーシャンセレモニー」は、チャーター散骨、合同散骨、代理委託散骨など自社所有の船で1,000件以上の実績を持ち、NHKをはじめ多数メディアから特集されています。散骨をする前に必要となる粉骨(ご遺骨の粉末化)も自社の粉骨室でお客様立ち合いのもと実施。墓じまいの後のご供養としての散骨を、心を込めてお手伝いしています。
※ブルーオーシャンセレモニーは、「いいお墓」の運営会社である鎌倉新書の関連会社:株式会社ハウスボートクラブが提供しています。