【喪服・礼服レンタル】Webサービスを利用して喪服を借りてみた

いい葬儀【記事監修】
いい葬儀

記事監修いい葬儀

スマホCTA(電話をかける)
アイキャッチ下テキストリンク

突然のお通夜、お葬式に着ていく礼服がない。または、喪服はあるのにしばらく使っていない間にサイズが合わなくなった……。そんな時に頼りになるのが喪服・礼服のレンタルサービスです。インターネットで手軽に注文でき、返却も簡単。喪服だけでなく、オプションで数珠や袱紗、男性用の白いワイシャツに黒いネクタイ、黒い革靴までレンタルできます。今回は喪服・礼服のレンタルサービスを実際に利用してみました。

Adsense(SYASOH_PJ-195)

喪服・礼服レンタルの流れ

喪服・礼服レンタルの流れは、レンタルサービスの選定、レンタルする喪服・礼服の選定(デザイン、サイズ、費用など)、申し込み、支払い、受け取り、返却となります。

喪服・礼服の注文はインターネットで

喪服・礼服のレンタルはインターネットから申込が可能です。

「喪服」「レンタル」といった関連キーワードを検索すると複数のサービスが検索結果に表れます。「3泊4日、4,800円から」といったサイトが上位にきています(2019年4月現在)。おおよその相場がこのくらいなのでしょう。

また、送料は「全国送料無料」「往復送料無料」というように、レンタル料に送料一式も含まれているケースと、「一律〇〇円」というように往復の送料が必要なケースがあります。「送料無料」という場合でも、一部地域では有料ということもありますので注意は必要です。サービスを選定する際には、総額でいくらになるかをイメージして選ぶといいでしょう。

喪服・礼服のデザインは画像で選択

どのサイトから選ぶか、いくつか候補を絞ったら、次はどのような喪服・礼服をレンタルするかを決定します。今回は、女性用、男性用それぞれ1着ずつレンタルしました。

女性の喪服・礼服の選び方

喪服・礼服のデザインは画像をみて選ぶことができます。

女性の場合は、ワンピースとジャケットのアンサンブルがメインです。複数の種類の中から好みのデザインを選ぶことができます。また、サイトによっては和服も用意されています。しかし、料金はアンサンブルと比較して、やや高めに設定されています。

選べるサイズはサイトによっても異なりますが、5号から25号くらいまであるようです。

そのほか、襟付き、襟なし。若い人向け、ミセス向けと、サイズ以外の要件で絞り込み検索ができるサイトもあります。マタニティ礼服もありますので妊娠中の方も利用できます。

選択肢がたくさんありすぎて選べないという場合は、人気の喪服・礼服が順位表示されていますので素直に従ってみるのもひとつの方法です。

実際、今回は最も人気が高いと表示されているものを選び、そこからサイズを選定しました。

男性の喪服・礼服の選び方

男性の場合も、女性と同様、画像をみて選びます。

ただし、女性の喪服・礼服ほど種類はありません。一般的なお葬式の参列用ということであれば、サイズを重視して選んでも問題ないでしょう。

男性用の喪服・礼服のパンツのおなか回りについては、アジャスターが付いています。およそプラス・マイナス3センチメートルの範囲で腹囲を調節できます。

サイズがわからない場合は、電話での問い合わせ

ご自分のサイズがあまりわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

今回、利用した際には男性用の喪服・礼服のサイズがわからなかったため、電話で問い合わせをしました。身長や体重を伝えるとスーツの型とサイズをアドバイスしてもらえました。

サイトにはサイズ表も掲載されていますが、日ごろサイズを測り慣れていないものとしては、専門家のアドバイスは心強いものでした。

数珠、袱紗などのオプションも

男性用の喪服・礼服では、上下とネクタイがセットになっていました。ネクタイの色を選択できるので、黒を。また、オプションで数珠と袱紗のセット、さらに靴、ワイシャツもレンタルが可能です。

今回は数珠と袱紗のほか、ワイシャツ、ネクタイ、ベルト、靴、靴下もセットで申し込みました。ワイシャツと靴は自分のサイズを選択します。

利用期間と支払い

利用期間は到着日から3泊4日というのが多いようです。

喪服・礼服を選んだら、必要になる日から逆算して、到着日を決めます。延長サービスもありますので、お通夜やお葬式のスケジュールに合わせて利用しましょう。レンタルしたい服によっては、使用したい期間にすでにすべて予約が入ってしまっていて、利用できないものもあります。可能な限り早めに申し込んだ方がいいようです。また、急な不幸の場合でも、「〇〇時までに注文すれば、即日発送」というサービスもあります。

注文を確定すると支払いです。

クレジットカードでの支払いが一般的ですが、代金引換や、サービスによってはコンビニエンスストアでの支払いという選択肢もあります。

喪服・礼服が届いたら

喪服・礼服は、指定した日に、持ち運びができるバックに入って到着します。

到着したらバックを開けて、内容を確認しましょう。

今回は、男性用の靴などもレンタルしていますので、それらも確認します。

返却用の宅配便の着払い伝票も入っていました(今回利用したサービスでは、ゆうパックとクロネコヤマトの宅急便の2種類の伝票がありました)。

意外だったのが、女性用のアンサンブル。鞄の中には脇汗パッドも入っていました。予想していなかったので、きめ細やかなサービスだなと感じました。

また、大きな白いビニール袋も同梱されていました。これは返却時に喪服を入れたバックを包んで宅配便に出す際に使用します。

喪服・礼服の着替えはどこでする?

喪服は自宅から葬儀式場など葬儀を執り行う会場まで着用して赴く場合と、遺族や親族など、場合によっては普段着で移動して会場で喪服に着替えることもあります。

今回は会場で着替えましたが、この際、移動にはやや苦労しました。車で移動するのであれば問題ありませんが、公共の交通機関を利用する場合、喪服は意外とかさ張り、重さもあります。混雑する時間帯を避けるなど、考慮したほうがよいでしょう。

また、会場に着替えのできるスペースが充分にない場合や、着替える場所が遺族の控室ということもあります。故人や遺族、親族との関係にもよるでしょうが、私は喪服に着替えてから会場に向かった方がよかったとやや、反省しました。

喪服・礼服の返却

使用後は、喪服や数珠などオプションでレンタルしたものをバックに納め、チェック表をもとに返却漏れがないかを確認します。確認ができたら、同梱されていた白い大きなビニールに入れ、その上に返却用の宅配便伝票を貼ります。今回、この伝票には返却先の住所だけでなく申込者の氏名も記載されていました。会場で普段着に着替え、そのまま式場の近くのコンビニエンスストアで発送することができました。

喪服・礼服レンタルを利用してみて気が付いたこと

今回、実際に喪服をレンタルしてみてよかったこと、反対に気になったことを簡単にまとめました。

費用が安い

購入する場合と比べ、格段に安く利用できました。喪服や礼服の利用頻度にもよりますが、数年に1回程度の利用であれば、体形が変わることも考慮してレンタルをした方が費用は安くおさえることができます。

必要なものがすべてそろう

喪服以外にも、数珠や袱紗など、一般的に必要なものがすべてそろいます。何が必要なのかはっきりわからない中、とりあえずセットでレンタルして、届いたものを利用すればいいというのは楽でした。

たばこのにおいがした

レンタルした喪服は、きれいな状態で届きましたが、たばこのにおいがしました。着てしまえばすぐに気にならなくなりましたが、気にする方は気になるかもしれません。

地域によっては配送にかかる日数が変わる

急ぎのレンタルにも対応してくれるサービスが大半ですが、地域によっては日数がかかるところもあるようです。いつ必要なのか、利用する日を考慮して早めに準備しておくことが大切です。

まとめ

今回、はじめて喪服をレンタルしてみましたが、感想は「予想していたより良かった」ということ。「喪服がない」という時だけでなく、喪服はあるけれどもう何年も着ていなくて、サイズが合わない。デザインが古くて気になるという場合には、利用してみるのもいいと思います。ただ、お通夜や葬儀の日までに届くことは、必ず確認しましょう。

(小林憲行)

葬儀・お葬式を地域から探す