弔電の送り方とは?お悔やみ電報の申し込み方法やマナー、文例を紹介

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

弔電の送り方とは?お悔やみ電報の申し込み方法やマナー、文例を紹介
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  • 弔電の送り方・手段は、NTT・郵便局・インターネットの3つ
  • 弔電の費用相場は3000円~5000円で、文字数や台紙のランクによって変わる
  • 弔電は送付可否を事前に確認した上で、通夜葬式の開始までに喪主宛てで送付

弔電の主な送り方は、NTTの電報・郵便局のレタックス・インターネットの電報サービスの3つ。それぞれの特徴を踏まえて、迅速かつ確実に送付できる方法を選ぶのが大切です。

この記事では、弔電の送り方や具体的な準備・手配の手順を解説。さらに、押さえておきたい弔電のマナーや文例も紹介します。通夜・葬儀に参列できないときは、弔電を送って哀悼の意を示しましょう。

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弔電・お悔やみ電報の送り方は3種類

  1. NTTの電報
  2. 郵便局のレタックス
  3. インターネットの弔電・お悔やみ電報サービス

弔電・お悔やみ電報を送る方法は、NTT・郵便局・インターネットの3つ。それぞれの特徴を理解した上で、送りたいメッセージや予算に応じて、最適なサービスを活用しましょう。

方法1:NTTの電報で弔電・お悔やみ電報を送る

申し込み方法インターネット
電話(115)
受付時間インターネット:24時間
電話:8時~19時
支払方法電話料金との合算
クレジットカード
d払い
当日送付の締め切り当日14時
参照:NTT東日本 D-MailNTT西日本 D-Mai

弔電・お悔やみ電報を送る方法でもっとも一般的なのは、NTTによる電報です。NTTの電報サービスは、100年以上前に始まった電報サービスを継承しており、現在に至っています。

インターネットで手続きするのが不安なら、オペレーターと直接会話できる電話受付で申し込みすると安心です。

方法2:郵便局のレタックスで弔電・お悔やみ電報を送る

申し込み方法インターネット
郵便局窓口
電話FAX
受付時間インターネット:24時間
郵便局窓口・電話・FAX:取扱郵便局の営業時間
支払方法クレジットカード
料金後納(請求書払いなど)
現金
郵便切手
当日送付の締め切り当日15時半(送付先地域によっては13時半)
参照:郵便局 レタックス

郵便局のレタックスは、全国に広がる郵便局のネットワークを活かして、最速当日中にメッセージを電報で送付できるサービスです。NTTの電報サービスに比べて申し込み方法が多彩で、窓口担当者と会って相談できるため、不慣れな場合でもサポートしてもらえます。

NTTの電報サービスと違って文字数制限がなく、自由にメッセージ送付できるのが魅力です。

方法3:インターネットの弔電・お悔やみ電報サービスを利用する

NTTや郵便局以外では、主にインターネットで申し込める弔電・お悔やみ電報サービスが人気です。

台紙のデザインが豊富だったり、数時間以内に配達できたりと、NTTの電報や郵便局のレタックスでは難しいニーズにも細かく対応してもらえます。NTTや郵便局の電報サービスでは希望する弔電・お悔やみ電報を送れないときは、そのほかの電報サービスも選択肢に加えましょう。

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弔電・お悔やみ電報の打ち方と送り方

  • 電話(115)での弔電の送り方
  • インターネット・スマホでの弔電の送り方
  • 郵便局の窓口での弔電の送り方

弔電・お悔やみ電報は、通夜や葬儀が始まるまでに到着していなければなりません。そのため、弔電・お悔やみ電報の手配では、事前に流れを理解して準備と手続きを進めるとスムーズです。

弔電を送るときは、必要な情報を事前に整理しておきましょう。入力・伝達する情報に不足があると、手続きのやり直しが必要になり、二度手間になってしまいます。

利用するサービスに関係なく、事前に整理しておくべき情報はこちらの5点です。

  • 喪主と故人の氏名
  • 送り先の住所・会場名称
  • 配達希望日時
  • 差出人の氏名・連絡先
  • メッセージの文面

電話(115)での弔電の送り方

NTTに電話で弔電を依頼する流れと手順の図
  1. 115に架電
  2. 弔電送付の希望と、送り先の住所・氏名・配達希望日時を伝達
  3. 弔電の台紙を選択し、弔電のメッセージ内容を伝達(文例の選択も可)
  4. 差出人の氏名・住所を伝達して終話

NTTの電報サービスを電話(115)から申し込むときの流れはこちら。

まずは115に架電して、弔電送付の希望と送り先の情報を伝えましょう。オペレーターの案内に従って、弔電の台紙を選び、メッセージを口頭で伝達します。最後に、差出人となる自分の氏名・住所を伝えれば弔電の手配は完了です。

電話申し込みだと、オペレーターに手続きを誘導してもらえるため、手軽かつ迅速に手配できます。インターネットが不慣れな方や弔電送付が初めての方は、電話で弔電を申し込むと安心です。

インターネット・スマホでの弔電の送り方

NTTの電報・郵便局のWebレタックス・そのほかの電報関連サービスをパソコンやスマホからインターネット経由で依頼する場合の手続きと手順
  1. 専用サイトにて会員登録(NTTのD-Mailは登録なしでも手続き可能)
  2. 用途を選択の上、送付する台紙を選択
  3. メッセージ内容を入力、または、文例から選択
  4. 差出人や宛先を設定
  5. 支払方法を選択

インターネットやスマホでの弔電の送り方の流れは、こちら。

インターネット・スマホで弔電を送る場合、サービスによっては会員登録が必要です。登録後は弔電用の電報を選択し、台紙やメッセージ、送付に必要な情報などを決めていきます。

弔電・お悔やみ電報サービスの大半は、インターネットやスマホから簡単に申し込めます。出張や家庭の事情で外出が難しい場合でも、手元のパソコンやスマホから申し込めるため便利です。

郵便局の窓口での弔電の送り方

郵便局のレタックスを窓口で依頼する場合の手続き内容
  1. 専用の原稿用紙を郵便局窓口またはWebページより入手
  2. 原稿用紙に必要事項を記入
  3. 原稿用紙を窓口に提出
  4. 決済方法を選択し、支払い

郵便局の窓口から、レタックスで弔電を送るときの流れはこちら。専用の原稿用紙に必要事項を記入し、窓口に提出すれば弔電・お悔やみ電報の送付は完了です。

電話やインターネットでの手続きに不安を感じるなら、郵便局の窓口で対面で申し込むのもひとつの方法。疑問や懸念を窓口担当者に聞きながら手続きを進められるため、慣れていない方でも安心です。手続きの時間は窓口の営業時間に限られますが、確実に弔電を送りたいなら、直接サポートを受けられる窓口で申し込み手続きを進めましょう。

弔電・お悔やみ電報を送るときの3つのマナー

  1. 通夜・葬式の開始までに送付する
  2. 宛先は喪主を指定する
  3. 弔電の送付可否を確認する

弔電・お悔やみ電報の送り方には、故人への追悼や遺族への配慮をふまえたマナーがあります。マナーに反すると遺族が不快に感じる恐れがあるため、注意して手配しなければなりません。

正しいマナーに沿って弔電・お悔やみ電報を手配して、故人への思いを伝えましょう。

マナー1:通夜・葬式の開始までに送付する

弔電やお悔やみ電報は、通夜・葬儀が始まるまでに到着するよう手配します。お葬式後に到着するのは失礼にあたるため、確実に通夜・葬儀前に届くよう余裕をもって申し込むのが重要。通夜・葬儀の参列ができないとわかった時点で、すぐに弔電・お悔やみ電報を手配してください。

また、会場に弔電が着く最適なタイミングは、通夜・葬儀の開始時間の半日から数時間前。外部の斎場・葬儀場だと、配達時間が早すぎると弔電の受け取り手がいない可能性があるため、配達時刻には注意が必要です。

マナー2:宛先は喪主を指定する

弔電やお悔やみ電報の宛先には、喪主の氏名を明記して、正しく弔意を伝えるのがマナーです。そのため、訃報を受けたときは、喪主の氏名をしっかり把握しておくようにしてください。

もし、喪主の氏名を確認し損ねてしまった場合には、以下のような表記を選択しましょう。

  • (故人の氏名)様ご遺族様
  • (故人の氏名)様ご一同様

マナー3:弔電の送付可否を確認する

弔電を送るときは、弔電を送付しても問題ないか、事前に喪主や遺族へ確かめておきましょう。なぜなら遺族によっては、弔電やお悔やみ電報をお断りしているからです。

例えば、参列者を身内や親しい人に限定する家族葬では、弔電・香典を辞退するご遺族が少なくありません。弔事では遺族の意向に沿った配慮ある対応が大切なので、あらかじめ弔電・お悔やみ電報の送付可否を確かめておいてください。

弔電・お悔やみ電報に添えるメッセージの文例3選

  • 故人が友人・知り合いの場合
  • 故人が友人・知り合いの家族の場合
  • 故人が仕事関係者の場合

弔電・お悔やみ電報に添える文言は、差出人と故人の関係性に応じて内容を検討すると、心のこもったメッセージになります。故人への感謝や尊敬を示すメッセージを送り、哀悼の意を表しましょう。

故人が友人・知り合いの場合

故人が友人や知り合いなら、故人との思い出に簡潔に触れたり、生前の感謝を伝えたりするメッセージが多いです。

【文例】

  • ともに過ごした時間は私の宝物です。安らかにお眠りください。
  • ご生前のご厚情に深く感謝し、謹んでご冥福をお祈り申しあげます。
  • 友との別れに際して突然のことで言葉が見つかりません。たくさんの思い出をありがとう。どうぞ安らかにお眠りください。

故人が友人・知り合いの家族の場合

故人が友人・知人の家族なら、喪主との関係性を踏まえた敬称で故人を表記します。差出人が故人の知り合いでない場合は、遺族の心情に寄り添うメッセージにするとよいでしょう。

【文例】

  • ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
  • 突然の訃報に接し、驚きと悲しみで胸がいっぱいです。ご家族の皆様に、心からお悔やみ申し上げます。
  • 奥様の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。在りし日のお姿をしのびつつ、ご冥福をお祈りいたします。

故人が仕事関係者の場合

故人が仕事関係者なら、職場における関係性を反映すると、思いがこもったメッセージになりやすいです。また、故人に対して感謝や尊敬を示す言葉を添えると、仕事における故人の貢献を示せると同時に、遺族への敬意も表せます。

【文例】

  • 長年にわたるご指導、ご支援に深く感謝申し上げます。故人のご冥福をお祈りいたします。
  • プロジェクトごとに示された故人の情熱と献身は、私たち全員の記憶に残ります。謹んでお悔やみ申し上げます。
  • 突然の訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです。仕事をともにした日々が懐かしく、感謝の気持ちを込めて、ご冥福をお祈りいたします。

弔電・お悔やみ電報における3つの注意点

  1. 忌み言葉の使用は控える
  2. 故人は敬称で表現する
  3. 差出人は氏名と故人との関係を記載する

弔電・お悔やみ電報では、喪主や遺族へ配慮した表記や表現にするよう注意してください。ここでは、弔電・お悔やみ電報で避けるべき3つの注意点を紹介します。

注意点1:忌み言葉の使用は控える

弔電やお悔やみ電報では、メッセージに忌み言葉を使用しないよう注意してください。

忌み言葉とは、死や不幸を連想させる言葉で、遺族への配慮が欠ける表現とされています。例えば、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は、不幸が重なる・繰り返すことを連想するため、不適切です。また、「苦しむ」「死ぬ」などの生死につながる言葉も忌み言葉に該当し、避けるべき言葉です。

その他、宗教によって避けるべき言葉もあるため、事前に故人が信仰する宗教を確かめておくとよいでしょう。

注意点2:故人は敬称で表現する

弔電・お悔やみ電報内のメッセージでは、故人の氏名は記さず、敬称で表記しましょう。

敬称で故人を表す場合は、喪主との関係性を踏まえた表記にします。例えば、故人が喪主の実父なら「ご尊父様」、喪主の夫なら「ご主人様」と表します。そのため、喪主と故人の関係性を適切に把握しておき、不明な場合は早めに遺族や葬儀社に確かめておいてください。

注意点3:差出人は氏名と故人との関係を記載する

弔電・お悔やみ電報の文中や差出人名では、故人との関係性を記載します。

遺族は、故人の知り合いを細かく把握していないかもしれません。関係性の表記があれば、遺族が誰からの弔電か明確に理解できます。故人との関係性を表現する差出人名の表記方法は以下です。

  • 学生時代の友人の場合 :差出人氏名(学校名 ▢▢年卒 学友)
  • 勤務先の同僚の場合 :△△株式会社 ▢▢事業部 差出人氏名

なお、連名で送付する場合は、全員の氏名を記載すると文字数が増えるため、「▢▢一同」などの表記でまとめましょう。

弔電・お悔やみ電報を送って哀悼の意を伝えよう

弔電・お悔やみ電報の送り方は、NTTの電報・郵便局のレタックス・インターネットの電報関連サービスの3種類です。いずれもインターネットから申し込めるため、忙しい仕事や家事の合間にスマホやパソコンで申し込めます。また、手配に慣れていなかったり初めてで不安を感じたりする場合は、電話や窓口で担当者に相談しながら申し込む方法もあります。

通夜やお葬式に参列できないなら、弔電を送付して故人への哀悼の意を示しましょう。

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