京都 西本願寺の歴史やアクセス、見どころなど

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西本願寺とは、京都市下京区にある浄土真宗本願寺派の本山です。地元の方は、東本願寺と区別するために「お西さん」と愛称で呼ぶこともあるそうです。また境内は国の史跡に指定されており、誰でも参加できる行事を開催することで、開かれたお寺を目指しています。
この記事では、そんな西本願寺へのアクセス、歴史と見どころ、仏事スケジュール、東本願寺との違いについてご紹介します。

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西本願寺の歴史

西本願寺は京都市下京区に位置する、親鸞聖人の娘が開基したお寺です。
娘によって建てられた墓所が、1321年、親鸞聖人の曾孫である覚如(かくにょ)によって「本願寺」と名付けられ、寺院となりました。その後、比叡山の衆徒に建物を破壊されたことから本願寺は山科や天満などを転々とし、1591年に豊臣秀吉公から寺地を寄進されたことをきっかけに京都の六条堀川に移ります。

そして秀吉公の没後、1602年に徳川家康公の支援を受けて、もう1つの本願寺が烏丸七条に開かれました。これは、後継者争いで三男の准如(じゅんにょ)に敗れた長男の教如(きょうにょ)が、家康公に接近したことから起こりました。そちらが「東本願寺」と呼ばれるようになったため、元々あった本願寺は「西本願寺」と呼ばれるようになったのです。

西本願寺と東本願寺の違い

西本願寺が浄土真宗本願寺派、東本願寺は真宗大谷派と区別されてはいますが、教義自体は同じものです。ただ細かな部分にいくつか違いがありますので、浄土真宗の葬儀に参加する際は注意しましょう。

1つ目は「南無阿弥陀仏」の発音です。西本願寺は「なもあみだぶつ」と発音し、東本願寺は「なむあみだぶつ」と発音します。「無」の発音が「も」なのか「む」なのかの違いです。
ちなみに葬儀の際に気をつけたいこととして、焼香の回数も挙げられます。西本願寺は1回東本願寺は2回ですので、覚えておきましょう。

2つ目はご本尊の形です。西本願寺の阿弥陀如来立像には後光の下に「舟後光」と呼ばれる部分が存在しますが、東本願寺のものにはありません。

3つ目はご本尊を掛け軸にした時の後光の本数です。西本願寺は来光が細いため、光は8本描かれています。それに対して東本願寺は太めの光が6本描かれています。これは、よく見ないと分からないような違いです。

4つ目は仏壇の造りです。西本願寺の仏壇は柱が金色ですが、東本願寺は黒塗りとなっています。さらに屋根部分が西本願寺は一重、東本願寺は二重という違いもあります。仏具は、西本願寺では黒色、東本願寺では金色のものが使用されています。

西本願寺の見どころとアクセス

国の史跡に指定され、かつ世界遺産にも登録されている西本願寺の見どころをご紹介します。

1つ目は「大谷本廟(おおたにほんびょう)」です。これは浄土真宗の開祖である親鸞聖人や歴代の宗主の墓所です。多くの方が参拝し、香煙する場所でもあります。

2つ目は「唐門」です。たくさんの彫刻で豪華に装飾された門は大変見ごたえがあります。あまりの美しさに見とれているといつの間にか日が暮れてしまうため、「日暮らし門」という別名がつけられています。

3つ目は「北能舞台」です。430年も昔の物だということが分かっており、造られた年が分かる能舞台の中で最も古いものとして国宝に指定されています。
この他にも阿弥陀堂、御影堂、飛雲閣など国宝指定されている建物が数多くあり、どれも見ごたえ充分です。

続いて西本願寺へのアクセスを確認しましょう。

・JRか近鉄をご利用の場合
「京都駅前」バス停で9番、28番、75番の市バスに乗車し、「西本願寺前」下車
・阪急電車の河原町駅ご利用の場合 「四条河原町」バス停で207番の市バスに乗車、「島原口」下車
・阪急電車の大宮駅ご利用の場合
「四条大宮」バス停で18番、71番、206番、207番の市バスに乗車、「島原口」下車
・京阪電車の七条駅ご利用の場合
「七条京阪前」バス停で206番、208番の市バスに乗車、「七条堀川」下車

西本願寺の仏事スケジュール

最後に、西本願寺で行われている仏事スケジュールをご紹介します。
1月1日には、「修正会」と「元旦会」の法要を行います。1月8日に「大御身」で親鸞聖人の御影像をきれいにしたら、1月9~16日に親鸞聖人の祥月供養として「ご正忌報恩講」を開催します。この時には僧侶はもちろんのこと、門信徒も全国から集まります。
4月8日に開催される「花まつり」は釈尊の降誕をお祝いする祭事で、安置された誕生仏に甘茶を注いでお詣りする習わしがあります。また、5月20~21日の「宗祖降誕会」は親鸞聖人の誕生を祝う行事で、お抹茶で摂待を受けたり、能を見たりすることができます。
8月になると上旬に「盆踊り大会」が開催され、8月6~10日には西本願寺の見どころの1つでもある大谷本廟にて「朝の法座」が催されます。
10月中旬から11月中旬には秋の風物詩として名高い「献菊展」を楽しむことができます。

まとめ

国宝指定が多く、かつ世界遺産としても登録されている西本願寺の、見どころや仏事スケジュール、東本願寺との違いについてご紹介しました。アクセスが非常に良好で参拝しやすいお寺ですので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、浄土真宗本願寺派のご葬儀について分からないことがあるなど、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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