注目されるドライブスルー葬儀、その仕組みとメリット、問題点を解説

いい葬儀【記事監修】
いい葬儀

記事監修いい葬儀

スマホCTA(電話をかける)
アイキャッチ下テキストリンク

ドライブスルー葬儀とは、車に乗ったまま焼香できる葬儀のことです。体が不自由な方や高齢者の方でも参拝しやすいと好評のようです。

しかしその一方で、伝統と儀式を重んじる方の中には、車に乗ったまま焼香をあげることに違和感を持つ方もいるようです。今後、新しい葬儀の形態として定着するのでしょうか?今回はドライブスルー葬儀についてご紹介します。

Adsense(SYASOH_PJ-195)

ドライブスルー葬儀とは

ドライブスルー葬儀とは、その名のとおり車に乗ったまま焼香できる葬儀のかたちです。葬儀に参列したくても、高齢のために参列を見送る人は少なくありません。また、体が不自由なために参列できない人もいます。親しい人の別れの場に参列できないのは悲しいものです。

そのような方のために近年考えられたのが、ドライブスルー葬儀です。このシステムでは車に乗ったまま焼香できるので、高齢者や体が不自由な人でも焼香して故人を悼むことができます。

ドライブスルー葬儀の仕組み

ドライブスルー葬儀は、どのような流れで行われるのでしょうか。その仕組みを見てみましょう。

まず、ドライブスルー葬儀場の受付に車で入ります。受付のタッチパネルで車に乗ったまま住所・氏名を入力して、そこにいる係員に香典を渡し、焼香するスペースに車を進めます。ただし、ここの焼香は通常のように抹香を指でつまむのではなく、焼香台にあるボタンを押すだけです。すると、葬儀場の祭壇に置かれたランプがともり、焼香されたことがわかります。

また、車内で手を合わせている姿は、葬儀場のスクリーンに映し出されます。焼香が済んだら車を前進させて、ゲートを抜ければすべて終了です。

受付のタッチパネルから供花を注文できる機能もあり、葬儀後は焼香に訪れた人の一覧と供花した人のリストが出せます。

ドライブスルー葬儀の利点

ドライブスルー葬儀には、さまざまな利点があります。

ドライブスルー葬儀では、高齢者や体の不自由な方以外にも、忙しくて長時間の参列は難しい方など、従来なら参列をあきらめていた方でも焼香することができるようになります。また、ドライブスルーを利用する人の分だけ席を減らせるため、より小型の斎場も葬儀が執り行えるようになります。さらに、ドライブスルーの人には飲食を出す必要もありません。ドライブスルー葬儀では、葬儀費用の一部をおさえることができます。

ドライブスルー葬儀の問題点

一方では、ドライブスルー葬儀に反対する意見もあります。車から降りもせず、手だけ合わせて行ってしまうのは、故人や遺族に対して失礼にあたるのではないか?と感じる方もいるようです。また、ドライブスルー葬儀は、これまでの葬儀の形式を大きく変えてしまうことにもなりかねません。

近年、目覚ましい変化を続けている葬儀ですが、それでも長年日本人の間に定着してきた儀式が根底にあります。参列のかたちが変わることで、これまで予想もしなかった新しい葬儀のかたち登場する可能性もあります。

海外のドライブスルー葬儀

ドライブスルー葬儀は、海外でも行われています。カナダでは以前あったものの、あまり広まらなかったようですが、アメリカでは徐々にドライブスルー葬儀が増えているようです。

そもそも、ドライブスルー葬儀はアメリカではじめられたといわれています。すでに1980年代半ばには行われていたようです。アメリカのドライブスルー葬儀は日本とはかなり違っており、ガラスのショーウインドウのような空間に棺が置かれていて、ガラス越しに最後のお別れをするシステムとなっています。しかも、そのガラスは防弾ガラスでできています

ギャングの抗争がドライブスルー葬儀を広めた?

余談ですが一説では、葬儀の式中のギャングの抗争を避けるためにドライブスルー葬儀が登場したともいわれています。

日本と違ってアメリカは銃器が氾濫する社会です。組織の幹部をはじめ重要なメンバーが集合する葬儀の場は、対立する組織にとっては格好のターゲットとなります。そのため、葬儀の式中に対立する組織に銃器で狙われないように、組織のメンバーが集合しないでも葬式ができる、ドライブスルー葬儀の需要が高まったという説です。

日本とはかなり事情が異なりますが、最近では一般の人のドライブスルー葬儀も増えているようです。ドライブスルー葬儀について賛否両論あるのは、アメリカも同じです。しかし、高齢化が加速する現状では、参列者の利便性を考えると、通常の葬儀にオプションとしてドライブスルー葬儀も併設するほうが、なお一層便利だという声も上がっているようです。

まとめ

ドライブスルー葬儀は日本では新しい試みのため、まだ社会の認知度も低いのが実情です。既存の葬儀の形式にこだわる人は反対しますが、その利便性が理解されれば、徐々に浸透していくでしょう。時代は少しずつ移り変わっていくものです。葬儀もその例外ではありません。

ドライブスルー葬儀に限らず、葬儀についてまず相談したいという方や、自分に合った葬儀社を探したいという方は、お気軽にお問合せください。

葬儀・お葬式を地域から探す