縁もゆかりもない遺族からの葬儀依頼
先日、ある地方の葬儀社さんに次のようなお話を伺いました。
首都圏で暮らしているご遺族から、「親を家族葬で送りたい」という依頼があったそうです。
ところが、依頼を受けたその葬儀社は、喪主の住んでいるところはもちろん、故人の住んでいるところからも離れていたというのです。もちろん、喪主や遺族とは知り合いでもありません。
どうして縁もゆかりもない土地の葬儀社に葬儀の依頼をしたのか? と不思議に思ってたずねてみたところ、その葬儀社が自社で運営しているセレモニーホールが「新幹線が停車する駅から近かったから」という理由だったそうです。
どうして“新幹線”の駅チカで葬儀会館を選ぶのか?
新幹線が停車する駅で葬儀会館を探した方の特徴には、次の3つのポイントがありました。
- 家族葬である(葬儀に参列する人の範囲がある程度、限られている)
- 親(故人)と子(喪主)が離れて暮らしている(親は地方に残って、子は首都圏に出ている)
- 親(故人)は、直近の数年は住み慣れた家(地元)を離れ、施設で暮らしている
さらに、上の3つのポイントから
- 地元との縁が切れてしまっている
⇒ わざわざ地元に戻って、地元の葬儀社に頼む必要はない? - 親子(親族)が離れて暮らしている
⇒ むしろ、故人の亡くなった場所に近くて、遠方に暮らす親族が集まりやすいところで、葬儀を行うのでは??
という仮説ができました。
今はまだ、それほどニーズは表面化していませんが、近い将来「例えば新幹線が停まる駅から近い葬儀社とか。遠方、特に東京など首都圏からのアクセスが重視されるようになるのではないか?」ということでした。
家族葬は本当に増えているの?
今回の事例のポイントのひとつとなった、「家族葬」というのは、家族や親族、故人と親しかった方が送るお葬式です。
ただ、「これが家族葬だ!」という明確な定義はありません。通夜と葬儀・告別式がある従来のお葬式(一般葬)の規模が、少し小さくなったお葬式と考えるとイメージしやすいでしょう。
新型コロナウィルスの影響もあり、家族葬を行う人の割合は年々増えています。
こうした動きを見ていると、確かに「新幹線の駅から徒歩〇分」や「羽田空港から〇時間」というように、都心からのアクセスに便利な葬儀社、または葬儀会館が求められる時代が訪れるかもしれませんね。
“新幹線”の駅チカで葬儀ができる斎場はココだ!
新幹線の停車駅から徒歩圏内の葬儀会館を探してみました。
東海道・山陽新幹線の停まる駅に近い葬儀会館
ラステル新横浜
東海道新幹線「新横浜駅」下車、北口から歩いて5分くらい。直葬からリビング家族葬まで何でもできる葬儀会館です。
アーバンセレモニーホール
山陽新幹線「広島駅」から徒歩圏内のセレモニーホールです。
山形新幹線の停まる駅に近い葬儀会館
セレモニーホール新庄
山形新幹線「新庄駅」より徒歩約7分。自宅と同じように使える、ゆとりのある家族葬ホールです。
メモリアルホール東根
山形新幹線「さくらんぼ東根駅」から歩いて約10分。住所が「さくらんぼ駅前3-10-18」とあるだけあって、駅チカ度は高そうです。
秋田新幹線の停まる駅に近い葬儀会館
花王堂やすらぎホール彩葉花
秋田新幹線「大曲駅」から徒歩約8分のホールです。隣には仏壇・仏具店もあり、気軽に立ち寄れます。
また、鉄道好きの方のためのお別れ会はこちら。