弔辞とは?文章の書き方や立場別の例文、お別れの言葉のマナー

小林憲行【記事監修】
小林憲行

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  • 弔辞(ちょうじ)とは、葬儀・告別式で読みあげる故人へのお別れの言葉
  • 故人のエピソードを中心に、現在の心境や思い、別れの言葉をまとめる
  • 原稿は、奉書紙または巻紙に薄墨の毛筆で縦書きして上紙で包むのがマナー

弔辞とは、葬儀や告別式で読みあげる故人への手紙のこと。心安らかに故人を送り出すのはもちろん、ご遺族の慰めとなるような弔辞を書きたいものです。

この記事では、弔辞の書き方や読み方、気を付けるべきマナーなどをまとめて解説。立場別の弔辞の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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弔辞(ちょうじ)とは

弔辞(ちょうじ)とは、故人に贈るお別れの言葉のこと。故人と親しかった方が代表して、葬儀・告別式に御霊前で読み上げる「お別れの手紙」のようなものです。弔辞のない葬儀もありますが、規模にあわせてて1〜5名ほどが弔辞を読むのが一般的です。

ちなみに「弔電(ちょうでん)」は、弔意を示すために遺族へおくる電報。また同音異義語の「弔事(ちょうじ)」は、ご逝去や通夜、葬儀などのお悔やみ事を指します。

弔辞を読むのは誰?

弔辞は、故人と交流の深かった方が読むのが一般的。とくに決まりはありませんが、仲の良かった親友や知人、お世話になった恩師や上司、苦楽をともにした同僚や部下が多いようです。また、故人の孫がお別れの言葉を伝える葬儀もあります。

弔辞を頼まれたらどうする?

人前で話したり文章を考えたりするのが苦手だと、弔辞を辞退したくなるかもしれません。ですが弔辞を依頼されたら、特別な事情がない限り引き受けるのが礼儀。故人や遺族の思いを汲んで、快く引き受けてあげましょう。

ただ故人とあまり深いお付き合いでなかった場合は、弔辞をお断りしても構いません。遺族が故人の交友関係を把握しておらず、誤って依頼するケースもあるためです。

弔辞で読む文章の書き方

弔辞の文章構成と内容、長さ

弔辞の文章構成

構成内容例
導入故人への呼びかけや追悼の言葉
訃報を知ったときの心境知らせを聞いたときの驚きや悲しみ
故人のエピソード名前と故人との関係性
故人の人柄や経歴、功績などの思い出
現在の心境と今後の思い現在の心境を受けた今後の決意
故人に感謝や敬意を示す言葉
別れの言葉故人の冥福を祈るお別れの言葉

弔辞の文章は、大きく5つにわけて構成するのが基本

導入では、名前と故人の関係性を述べ、故人への呼びかけや追悼の言葉を続けます。次に、訃報を知ったときの驚きや悲しみの気持ちを率直に伝えましょう。

メインとなる故人のエピソードでは、人柄や経歴、功績などがわかるような思い出深い内容を選んでください。それを受けて、現在の心境や故人への感謝の気持ちにつなげるとスムーズです。最後に故人の冥福を祈る言葉を伝えて、弔辞を締めくくります。

弔辞の内容

弔辞は、故人にとって大切、もしくは親しい方が読むものです。遺族側は、故人と関係性が深い方だと思って弔辞を依頼しています。抽象的な言葉や形式的な内容では、ご遺族や参列者の心に残りません。故人と親しかった自分だからこそ話せる内容を、誠実に述べるのが望ましいでしょう。

そのために、まずはなぜ自分に弔辞を依頼されたのかを考え、故人との関係を改めて思い返してみるのがベター。それから、故人の人柄や生前の思い出を偲ばせるエピソードを、自分なりの言葉でまとめていきます。

故人の経歴や功績を述べる場合は、間違いがないか事前に確認しておくことも必要です。無理に難しい言葉は使わず、ご遺族や参列者に伝わりやすい言葉を選ぶように心がけましょう。

弔辞の長さ(文字数)

弔辞は、複数の人が読みあげるため、1人あたり3分程度にまとめるのが妥当です。長くても5分以内におさまるように調整してください。

一般的に人が話す速度は、1分間で300~400文字程度(原稿用紙1枚分)とされています。弔辞を書くときは、900~1200文字にすると丁度よいでしょう。

また時間を意識しすぎて早口になったり、他の人より短くなったりするのは味気ないと思われるかもしれません。原稿ができたら、事前に弔辞を読みあげて時間を確認しておきましょう。

弔辞で避けたい表現

弔辞には、避けるべき表現や言葉があるので注意が必要。死や不幸を連想させる「忌み言葉」「重ね言葉」故人の宗教にふさわしくない表現は使わないようにしてください。

最近は気にしない方も増えていますが、参列者やご遺族に不快感を与えないためにも、事前に把握しておきましょう。またお孫さんをはじめ、他の人が書いた弔辞を手直しする際にも必要な知識なので、覚えておくと安心です。

忌み言葉

忌み言葉の例
散る、去る、放す、切る、消える、終える、
無くす、落ちる、再び、忙しい、追って、
続いて、浮かばれない、生きているころ

忌み言葉とは、死や別れ、不幸を連想させる言い回し。古くから縁起が悪いとされているため、弔辞では使わないように気を付けてください。

重ね言葉

重ね言葉の例
重ね重ね、次々、度々、段々、色々、
またまた、ますます、いよいよ、わざわざ、
ときどき、くれぐれも、じゅうじゅう、しばしば、
しみじみ、返すがえす、続いて、再三、追って

重ね言葉は同じ単語を繰り返す表現で、不幸が重なったり続いたりするイメージが強いため、避けましょう。

直接的に生死を表す言葉

直接的に生死を表す表現
生きる、生存、死ぬ、死亡、死去、急死、
4(死)、9(苦)、災難、災禍、悲運

直接的に生死を表現する言葉は、弔辞で使うとやや印象が強すぎます。例にあげたような言葉を使いたい場合は「ご生前」「お元気な頃」「ご逝去」「亡くなる」などに言いかえるのが無難です。

宗教上避けるべき表現

宗教/宗派お悔やみの言葉
仏教ご冥福をお祈りします
浄土真宗お悔やみ申し上げます
キリスト教安らかな眠りをお祈り申し上げます
天に召された故人の平安をお祈りします
神道ご愁傷様でした
御霊のご平安をお祈り申し上げます

故人や喪家の宗教によっては、ふさわしくない表現があるため注意が必要です。たとえば「ご冥福をお祈りします」は、仏教では一般的な言い回しですが、キリスト教や浄土真宗では使いません。

宗教によって死生観が違うため、故人や喪家の宗教にあわせた表現にしてください

心に残る弔辞の例文【故人との関係性別】

孫が祖父母へ読む弔辞の例文

小さな子どもを連れての参列

お孫さんが弔辞を読む場合、基本の構成に縛られず、飾らない内容にして問題ありません

またお孫さんが幼い場合は、本人が発声しやすく、参列者が聞き取りやすい言葉や表現を使って、大人が代筆しましょう。弔辞に読みがなを書いておくと、安心してお孫さんに弔辞をまかせられます。

成人前の孫が読む弔辞の例文

おじいちゃんとお別れするときが来てしまいました。僕にとって、おじいちゃんはとても特別な存在で、毎日すごく頼りにしていました。困ったことがあると、いつも最初におじいちゃんに相談していました。

僕が小学校に入ったばかりの頃、気の合う友達ができなくて落ち込んでいて「今日は学校に行きたくない」と相談したら、「じゃあ、明日はおじいちゃんと一緒に小鳥の巣箱を作ろう。軒先に小鳥が巣を作りはじめてるから」と言ってくれました。その言葉に背中を押されて、ちゃんと学校へ行けたことを覚えています。うまく説明できないけれど、何だかおじいちゃんからパワーをもらったような気がしました。

おじいちゃん、色々とありがとうございました。
これからも僕たちのことを見守っていてください。

成人した孫が読む弔辞の例文

本日、祖母〇〇にお別れの言葉を伝えなくてはならないことを、いまだに実感できないでいます。

祖母は包み込むようなやさしさとお茶目さをあわせもつ、素敵な人でした。私と弟がまだ幼い頃、母と一緒に家へ遊びに行くと、いつもほがらかな笑顔で出迎えてくれました。グラタンやグレープフルーツ、キャラメルなど、私と弟が当時大好きだった食べ物とおやつを用意してくれていたのを覚えています。楽しく食べ終わると「明日からお母さんが作ってくれる野菜炒めや野菜の煮物もちゃんと食べなきゃだめだよ」と約束させられました。私と弟は苦笑いしながらもその約束をきちんと守ったものです。今でもはっきり覚えています。

私はこれからもずっと祖母との大切な思い出を胸に生きていこうと思います。
どうぞ、安らかにお眠りください。

生徒が恩師へ読む弔辞の例文

〇〇先生のご逝去を悼み、お別れのご挨拶を申し上げます。(導入)

体調がすぐれないと噂では伺っていましたが、これほど早く〇〇先生とのお別れのときが来るとは残念でなりません。ちょうどクラスの仲間とお見舞いの計画を立てていた矢先でしたので、より無念で悲しい気持ちでいっぱいです。(訃報を知ったときの心境)

〇〇先生に担任をしていただいたのは、高校3年生のときでした。学校行事や部活動と受験勉強の両立に悩んでいた私に、〇〇先生は「後悔がないようにすべて全力で取り組みなさい」と言ってくださいましたね。先生の言葉で迷いが消え、体育祭の実行委員を引き受けたり、選手権までサッカー部に残ったりと、当時の自分にとって大きな決断ができました。

そんな私を応援しながら、勉強に遅れが出ないようサポートしてくださった〇〇先生には感謝しかありません。高校最後の大切な1年を全力で駆け抜けながら、最終的に第一希望の大学に合格できたのは、〇〇先生のおかげです。(故人のエピソード)

〇〇先生の突然の訃報、いまだに信じられない気持ちです。人生に大きな影響を与えてくれた先生は、私の恩師です。〇〇先生に教えていただいた「諦めない心」や「全力で取り組む姿勢」を忘れず、前を向いて生きていきます。(現在の心境と今後の思い)

〇〇先生のご指導に心から感謝します。どうぞ安らかに、永遠の眠りにつかれることをお祈りいたします。(別れの言葉)

上司へ読む弔辞の例文

〇〇部長の御霊前に、社員を代表して、謹んでお別れのご挨拶を申し上げます。(導入)

〇〇部長の突然の訃報を受け、私たちは皆、深い悲しみに包まれております。病床に伏されてから、部長はいつも私たち部下の様子を気にかけて「すぐに復帰するから安心しろ」とおっしゃっていましたね。部長が復帰してくださる日を待ち望んでいただけに、私たちの悲しみはより深く、現実をなかなか受け入れられずにいます。(訃報を知ったときの心境)

〇〇部長は、〇年にわが社の営業部に入社されて以来、営業一筋で会社の発展に尽力されてきました。入社間もないころから部長の営業スキルは群を抜いており、社内外問わず高い評価を受けていたと伺っております。

私自身、営業部に所属しており、〇〇部長には長年お世話になってきました。成績が伸びず苦しんでいた時期、落ち込んでいる私に気づいて部長が飲みに誘ってくれたことがありますね。恥ずかしくて自分から悩みを切り出せなかった私に、部長は自分の過去の失敗を話してくださいました。「絶対誰にも言うなよ」と言って、私だけに話してくれた部長の思いが嬉しく、気がついたら悩みを打ち明けてしまっていたのを覚えています。仕事に情熱的で、部下に愛情深い部長だったからこそ、私たちは安心してついていけました。(故人のエピソード)

社員一同いまは悲しみに暮れておりますが、これからは〇〇部長の遺志を引き継ぎ、一丸となってわが社の発展に力を注いでまいります。(現在の心境と今後の思い)

〇〇部長、今まで本当にありがとうございました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。(別れの言葉)

同僚へ読む弔辞の例文

〇〇さんの御霊前に、謹んでお別れの言葉を捧げます。(導入)

お別れのご挨拶を申し上げながら、もう〇〇さんと会社で会うことがないのだと思うと、いまだに信じられない気持ちでいっぱいです。あまりにも突然の出来事で、現実を受け止めることができません。(訃報を知ったときの心境)

〇〇さんは、事務員として長年私たち営業部を支えてくださいました。ときに無理なお願いをしても、いつも笑顔で何とかしてくださいましたね。真面目で誠実に働いている〇〇さんの姿に励まされ、またその温かい人柄に皆が癒されていました。(故人のエピソード)

突然の別れでまだ信じられませんが、〇〇さんの仕事ぶりや優しさを忘れず、日々の仕事に励んでいきたいと思います。〇〇さん、本当にお世話になりました。(現在の心境と今後の思い)

社員を代表して、心よりお礼を申し上げます。

〇〇さん、どうぞ安らかにお眠りください。(別れの言葉)

友人へ読む弔辞の例文

〇〇さんのご霊前に、謹んでお別れの言葉を申し上げます。(導入)

この度は〇〇さんの突然の訃報に接し、驚くと同時に深い悲しみの気持ちでいっぱいです。つい先日お会いしたときにはお元気な姿を拝見していただけに、このような形で再会することになるなんて、いまだに信じられません。(訃報を知ったときの心境)

〇〇さんと初めて出会ったのは、大学の入学式でした。偶然隣に座ったのをきっかけに意気投合した私たちは、同じ授業やサークルを選び、行動をともにするようになりました。大学時代の思い出を振り返ると、いつも〇〇さんが隣にいたことを覚えています。

就職してからは別々の道を歩みましたが、月に数回は必ず飲みや食事をしていました。仕事の愚痴をこぼしたり、恋愛の相談をしたりと、学生時代と変わらず何でも話せる〇〇さんに、私はとても救われていました。おたがい結婚して家庭をもってからも、頻度は減ったものの、関係が途切れないよう定期的に連絡していましたよね。私とって〇〇さんは、出会ったときからずっと誠実な友人であり、かけがえのない存在です。(故人のエピソード)

今はもう、あなたに悩みを聞いてもらったり、大声で笑ったりすることは記憶の中でしか叶わなくなってしまいました。悲しい気持ちでいっぱいですが、いつまでも悲しんでいては、いつも前向きだった〇〇さんに呆れられてしまうかもしれません。辛いとき、苦しいとき、必ず傍で話を聞いてくれたあなたとの思い出を胸に、これからも精一杯生きていきます。(現在の心境と今後の思い)

本当に残念ですが、最後のお別れのときが訪れてしまいました。〇〇さん、どうぞ安らかに眠ってください。天国であなたとまた会える日までお別れです。(別れの言葉)

弔辞の書き方

弔辞の書き方マナー
  1. 奉書紙または巻紙に、薄墨の毛筆で縦書きする
  2. 上下2~3cm、右端から10cmの余白を空けて「弔辞」と記す
  3. 「弔辞」から5cmほど空けて本文を書く
  4. 本文のあと、改行してすこし低い位置に年月日を入れる
  5. さらに改行して、年月日より低い位置に署名をする

弔辞は、読みあげて祭壇に供えたあと、ご遺族のもとで保管されます。書き損じたり、見栄えの悪い原稿になったりしないよう、文面をまとめてから清書するようにしましょう。

弔辞の原稿は、奉書紙または巻紙に、薄墨の毛筆で縦書きするのが正式なマナーです。
奉書紙は、古くから公文書に使われてきた和紙。また巻紙は、縦が短く横が長い和紙をつないで巻いた紙です。どちらもデパートや書道展で販売されているので購入してください。

奉書紙か巻紙を用意したら、上下は2~3cm、右端は10cm余白を空けて「弔辞」と題を記します。続いて題から5cmほど余白をとり、本文を書いていきましょう。本文は行間にゆとりをもたせ一行ずつ改行すると、見栄えがよく読みやすいです。本文を書き終えたら改行し、少し下げた位置に年月日を入れます。さらに改行して、年月日の位置より低い位置に署名をしましょう。

巻紙に書いた場合は、署名から6~10cmほど余白をとり、紙を切り落としてください。

弔辞の畳み方・包み方

弔辞の畳み方

弔辞の畳み方は、紙の種類によって変わります。

奉書紙に弔辞を書いた場合は、紙を半分に折ったあと、さらに屏風折りで3つに折ります。最後に上下の端を合わせるようにして、縦に2つに折ってください。巻紙は、開きながら読めるように、文末から巻き折りにしましょう。

弔辞の包み方

また畳んだ弔辞は、大判の奉書紙で包むのが正式なマナーです。弔辞を包めるよう、上下左右に余白のある大き目の奉書紙を準備してください。奉書紙の中央に弔辞を置き、左開きになるように、右→左→上→下の順番で紙を折り込みます。包み終えたらひっくり返して、表面中央に「弔辞」、その下にフルネームを毛筆で書きましょう。

ちなみに最近は、便箋に万年筆やペンで弔辞を書き、封筒に入れる略式も増えています。略式の場合は、「不幸が重なる」ことを連想する二重の封筒を避け、白い一重の封筒の表面に「弔辞」と記載して持参してください。

弔辞を読む流れ

  1. 司会者に名前を呼ばれたら起立して祭壇前へ進む
  2. 祭壇前で僧侶と遺族に一礼し、最後に遺影に向かって一礼する
  3. 「弔辞」と書かれた表面を参列者側に向け、包みから弔辞を取り出す
  4. 弔辞の包みを懐に入れる or 所定の場所に置く
  5. 左手で弔辞をもって右手で開く
  6. 両手で弔辞をもってお別れの言葉を読みあげる
  7. 弔辞を包みにもどし、表面が霊前に向くように置く
  8. 遺影に一礼したあと、僧侶と遺族に一礼して席へ戻る

葬儀・告別式で弔辞を読む一般的な流れはこちら。

弔辞を紙で包まずに封筒に入れた場合は、左手で封筒をもち、右手で便箋を取り出しましょう。また葬儀によっては、弔辞を霊前に供えず、そのまま持ち帰るケースもあります。

弔辞の読むときのマナー

  1. 故人や遺族への気持ちを込めて丁寧に読む
  2. 聞き取りやすいトーンと速度で話す

弔辞は、故人へのお別れの言葉であり、遺族への慰めや励ましの言葉でもあります。心を込めて丁寧に読むのはもちろん、遺族や参列者が聞き取りやすいよう、落ち着いたトーンでゆっくり読みあげるようにしてください。

ちなみにキリスト教の葬儀では、故人の遺影ではなく、参列者に向かって弔辞を読みます。

弔辞でよくある質問

弔辞とは何ですか?

弔辞(ちょうじ)とは、故人に対するお別れの言葉のこと。葬儀・告別式の御霊前で、故人と親しかった方が読みあげます。葬儀の規模にもよりますが、1~5名ほどの方が弔辞を読むことが多いようです。

弔辞の書き方やマナーは?

弔辞は、「導入」「訃報を知ったときの心境」「故人のエピソード」「現在の心境と今後の思い」「別れの言葉」、5つの構成で組み立てるのが一般的。故人の人柄や功績が伝わる内容にまとめ、忌み言葉や重ね言葉を避けて文章にしたためます。

また弔辞は、奉書紙または巻紙に、薄墨の毛筆で縦書きするのが正式なマナー。そのまま弔辞を持参するのは失礼にあたるため、折りたたんだ原稿を上紙で包むようにしてください。

弔辞の読み方や流れは?

弔辞は、故人や遺族への気持ちをこめて丁寧に読みあげましょう。参列者が聞き取りやすいよう、声のトーンや速度まで配慮するのがポイントです。

弔辞を読む際は、最初に司会者から名前を呼ばれます。起立して祭壇前へ移動し、僧侶と遺族、遺影に向かって一礼。それから弔辞を取り出し、お別れの言葉を読みあげてください。読み終えたら、弔辞を包みにもどし、表面が御霊前に向くように置きます。最後に遺影と僧侶、遺族に一礼して自席へもどりましょう。

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