葬儀に赤ちゃんを連れて参列する場合の注意など

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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葬儀への参列は、故人の家族や列席者に配慮が必要です。しかしさまざまな理由で、赤ちゃんや乳児を連れて参列しなければいけない場合もあります。泣き声やぐずり、授乳やおむつ替えなど、赤ちゃんや乳児を連れての葬儀参列は注意するべきポイントがたくさんあります。

そこで今回は、葬儀に赤ちゃんや乳児を連れて参列する場合の注意点や、おすすめの服装などを分かりやすくご説明します。

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赤ちゃんと参列する時の会場での対策

葬儀は通常、しめやかな雰囲気で行われます。葬儀式を務める導師(宗教者)や、参列者に理解があるかどうかといったことにもよりますが、親としては気になってしまうものです。赤ちゃんや乳児を連れて参列する時は、泣き声などで遺族や列席者迷惑をかけないよう、ある程度の配慮は必要です。時にはやむをえず退席しなくてはならない必要もあります。式が始まる前に遺族に対して一言声をかけておきましょう。

また退席する時に備えて、出入り口の場所、席、授乳室、おむつ替えのスペース、寝かせることのできる控室などを事前に確認しておくと、式の途中でも慌てず対処することができます。葬儀社の担当者にもあらかじめその旨を伝えておくと、いざというときの対応もスムーズになります。葬儀社によっては式場にキッズルームを用意していたり、子ども用の絵本などを貸してくれるところもあります。

赤ちゃんや乳児が泣いたりぐずったりするのは、何か不快なことがあるサインです。赤ちゃんがご機嫌でいられるように、不快に思う空腹やおむつ、眠気に対して万全の対策と準備をしておくことも大切です。

授乳への対策・持ち物

葬儀場に授乳室がない場合は、授乳できるスペースを用意してもらえるか確認します。

母乳の場合だけでなく、粉ミルクをあげている場合も授乳できるスペースがあると赤ちゃんもゆっくり飲むことができますますので、できれば式が始まる前に相談してみましょう。

また母乳の場合、授乳スペースがない場合を想定し授乳ケープがあると便利です。粉ミルクの場合なら、調乳用に哺乳瓶・お湯・粉ミルクが必要です。場合によっては葬儀場でお湯などを用意してくれる所もあります。母乳も粉ミルクも吐き戻しがあるので、赤ちゃん用のスタイや手や口をふけるウェットティッシュなどもあると安心です。

おむつ替えへの対策・持ち物

おむつが濡れていると赤ちゃんや乳児の機嫌は悪くなります。またうんちをされると赤ちゃんも不快になるでしょうし、においが広がる可能性もあります。できるだけはやく専用スペースで交換しましょう。

おむつ替えには、おむつ・おしり拭き・使用したおむつを入れるゴミ袋などが必要です。葬儀が長引いた時のために、それぞれ多めに持って行くと安心です。またおむつ替えのスペースがなかった時のために、バスタオルや防水シートなどもあると便利です。大きめで平らな椅子やソファの上に敷いてから赤ちゃんを乗せれば、簡易的なおむつ交換台として利用できます。

ぐずりや眠い時の対策・持ち物

一番困るのが、赤ちゃんや乳児が眠くなってぐずった時です。赤ちゃんがぐずると、泣き声で周りにも迷惑をかけてしまいます。

ぐずったり眠そうだったりしていたら、関係者に一声かけてから赤ちゃんと一緒にそっとその場を離れましょう。赤ちゃん連れの場合、退席することはマナー違反ではありません。できるだけ目立たず退席できるよう、端の席や出入り口に近い後方の席につくことが、他の列席者への配慮です。退席後は静かな場所で落ち着かせ、もしそのまま寝るようなら控室で赤ちゃんを寝かしつけるのもひとつの方法です。

持ち物として抱っこひもやスリングがあれば、寝ている赤ちゃんを抱っこしたまま葬儀に参列することも可能です。また赤ちゃんがぐずった時のためにいつも使っているオモチャやタオルなど、赤ちゃんがお気に入りのものも持って行きましょう。乳児であればボーロやせんべいなど軽く食べられるおやつを持って行くのもおすすめです。

赤ちゃんとお母さんにおすすめの服装

赤ちゃんが快適に過ごせるよう、服装にも注意を払ってあげましょう。葬儀場は場所によって暑かったり寒かったりすることがあります。すぐに脱ぎ着ができるように、前にボタンやスナップがついている前開きの洋服がおすすめです。普通の洋服の下に肌着やインナーを着せて、体温調節するのもよいでしょう。

また吐き戻しやお漏らしなど汚す可能性もあるので、何枚か予備で持って行きましょう。黒色である必要はありませんが、お悔やみの席ですので、派手な色や大きな柄ものは避けるのがマナーです。

また、お母さんの服装にも注意しましょう。授乳が必要な場合、すぐにあげられるよう授乳対応のワンピースやシャツなどの前が開く服装がおすすめです。赤ちゃんや乳児のお世話でしゃがんだりすることも多いので、上下セパレートの喪服の場合、肌が見えたりお腹が冷えたりしないよう腹巻や長めのインナーを下に着用しましょう。また、赤ちゃんにストッキングを引っ張られて伝線する可能性もあります。予備のストッキングも持って行きましょう。

赤ちゃんの服や持ち物に気を取られがちですが、赤ちゃんのお世話をしているとお母さんの洋服も意外と汚れたりするものです。ストッキングはもちろん、替えのシャツなども予備で何枚か持参していくと安心です。

赤ちゃん連れの場合、準備物が多いため大きなかばんが必要です。フォーマルバッグである必要はありませんが、遺族に配慮して、地味な色目のかばんを選ぶほうがよいでしょう。

まとめ

葬儀に赤ちゃんや乳児を連れて参列する場合の注意点をまとめました。大切な方とのお別れに赤ちゃんがいるから行かないというのはさみしいものです。赤ちゃんの体調などにもよりますが、赤ちゃんが快適に過ごせるよう工夫してあげるとともに、周りの方への配慮も忘れないようにしたうえで、なるべく参列したほうがいいのではないかと思います。あらかじめ葬儀社のスタッフに事情を説明しておくことで、サポートも得られるはずです。

また、赤ちゃんを連れたお母さんの負担も、想像以上に大きい場合があります。参列者の中に赤ちゃん連れの方がいらしたら、可能な限り気にかけてあげたいものです。

葬儀にはできるだけ多くの人に参列して欲しいという思いの方、赤ちゃんや乳児連れでも参列しやすい葬儀場もございますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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