葬儀後の挨拶について

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

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葬儀後の挨拶とは、故人が生前お世話になったところへ喪家が故人に代わって挨拶に伺うことをいいます。病院や菩提寺、地域の世話役、その他のお世話になった人たちに、日を改めて葬儀・告別式が無事に済んだというお礼の挨拶まわります。

地域によっては挨拶まわり自体を行わないというケースも増えているようですが、今回はマナーとして、挨拶まわりの方法やタイミングなどについて紹介します。
故人が在職中だった場合の、会社関係者への挨拶まわりですべきこともあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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葬儀後、挨拶に行くべき人

直接挨拶に行くべき人は、大きく以下の5つに分けられます。

  • 僧侶、神官、神父または牧師などの宗教者
  • 葬儀の世話役、葬儀委員長、弔事をいただいた人
  • 葬儀中もお世話になったご近所の人
  • 故人の恩人
  • 故人の勤務先の上司や同僚

葬儀後の挨拶まわりのマナー

葬儀の翌日に挨拶まわりをするのがベストですが、遅くても初七日までには行います。葬儀直後の挨拶まわりには喪服を着用しますが、それ以降は地味な平服で挨拶に行きます。

挨拶まわりは、喪主と遺族の誰かの2人でするのが一般的です。挨拶する際は長居せず早めに引き上げるのがマナーです。主だった方へは喪主がお礼を述べますが、喪主が未成年や高齢者の場合は遺族代表が出向きます。

以下、挨拶をする人ごとの方法やマナーについて紹介します。

僧侶、神官、神父または牧師などの宗教者

葬儀を依頼した人への挨拶まわりは葬儀の翌々日までに行います。葬儀のお布施や謝礼を済ませていない場合は、このときに渡すようにしましょう。

葬儀の世話役、葬儀委員長、弔事をいただいた人

事前に電話でお礼をし、相手の都合のよい日を聞いて出向くようにします。手土産は必要ないとされていますが、世話役や葬儀委員長には謝礼を持参することがあります。もしも相手が挨拶まわりを拒む場合は、無理に行こうとせず、電話で感謝の意をきちんと伝えましょう。

葬儀中もお世話になったご近所の人

特に自宅で葬儀を行った場合は、車の出し入れなどで近所の人に何かとお世話をかけていることがほとんどですので、挨拶まわりに伺います。簡素な手土産を持参し、感謝の気持ちを伝えましょう。

故人の恩人

故人が特にお世話になった人へも挨拶まわりを行い、感謝の意を伝えます。とりわけ手土産は必要ないとされていますが、持参してもかまいません。

また、故人の最期を看取ってくれた病院に出向き、担当してくれた医師や看護師へもお礼を伝えます。

故人の勤務先の上司や同僚

故人が在職だった場合、直属の上司と葬儀を手伝ってくれた方へお礼を述べます。電話で連絡後、勤務先へ出向き、故人が使用していた机やロッカーなどの片づけ・掃除もします。手土産を持参する人もいますが、四十九日法要後にお礼の品や香典返しを贈るので、特に必要はありません。

遺族の勤めている会社から参列があった場合

自分の家族の葬儀などに会社の人が参列してくれたときは、出社後に、葬儀や通夜のときに挨拶がきちんとできなかったことへのお詫びと、参列してくれたことに対するお礼の挨拶をします。

順番としては、まず直属の上司へ、次に所属部署の一人ひとりに挨拶をします。その後は、他部署の目上の人から一人ひとりに挨拶し、取引先など社外の人へと続きます。業務時間内に行う場合は、上司にその旨を伝え、了解を得てから行うようにしましょう。また、参列していなくても、お香典を包んでくれた人には感謝の意を伝えます。

葬儀後の挨拶まわりの言葉

]以下のような内容を、挨拶をする相手によって多少変えながら、手短に伝えましょう。

「この度の葬儀では大変お世話になりました。おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができました。深く感謝いたしております。今後とも、何かとご相談することがあるかと思いますが、その節はよろしくお願いいたします。」

挨拶まわりを行わない人に対してはお礼状を

上記に当てはまらない、一般会葬者には当日に渡す会葬礼状をもって挨拶とします。また、葬儀のときに弔電や供物をいただいた人には、お礼状を送りましょう。

こちらも葬儀・告別式が済んだらなるべく早めに出すようにします。手紙ですので、口頭での挨拶よりも少し丁寧な内容にします。

>弔電をいただいた方へのお礼状の書き方と、8つの注意点

礼状のルール

弔問に来てくれた人たちへの会葬礼状、弔電をくれた人へのお礼状など、弔事ではお礼状が欠かせません。弔事のお礼状については特殊なルールがありますので、作成するときには十分に注意しましょう。

いきなり本文に入る

通常の手紙などは、時候の挨拶、近況の報告、本文、締めという流れですが、弔事のお礼状は本文のみで構成します。

繰り返し言葉を使わない

「重ね重ね」「さまざま」というように、同じ言葉を繰り返す表現を繰り返し言葉といいます。これは、悲しいことが繰り返すという意味があるとして弔事で使うことは避けます。

まとめ

挨拶まわりはできるだけ早めに行うことが肝心です。上記の他にも特にお世話になったと感じる人がいれば挨拶まわりを行いましょう。また、葬儀に関する慣習は地域によって差がありますので、分からないことがあれば、世話役や葬儀社の人に相談しましょう。

急な葬儀の手配や葬儀について分からないことがあれば、いい葬儀までお気軽にお問い合わせください。フリーダイヤルで年中無休、24時間受け付けています。

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