はじめてのお葬式ガイド
葬儀のことなら「いい葬儀」

終活や、参列のマナー、もしもの時におさえておきたいお葬式の知識など、はじめての方にもやさしく解説します。

棺掛けとは

棺掛け(かんかけ)とは、葬儀の際に棺の上に掛ける布のことです。神式なら棺を白い布で覆い、仏式なら袈裟を掛けるのが伝統的な棺掛けです。近年では葬式の多様化などにより、袈裟の代わりに装飾布を用いることや棺そのものにデザインを施すことも多くなりました。

この記事では、棺掛けの本来の意味と形式、そして現代の傾向について解説します。

仏式神式を問わず、葬儀では通常棺に棺掛けが施されます。棺掛けには、仏式なら僧侶の着る七条袈裟を、神式なら白布を用いるのが一般的です。神道において死は穢れ(けがれ)とされていることから、遺体を祓い清めるために白い布で覆うといわれています。遺体に白い小袖を着せ、胸に守り刀を置くのも同じ理由によるものです。

なお、キリスト教では十字架の付いた黒い布で覆うとされています。

 

仏式で袈裟を棺に掛けるのは、葬式をあげることによって故人が出家し、仏の弟子となると考えられていたことにちなんでいます。古くは本当に頭を剃ってから遺体を棺に納めていましたが、今では形式的に剃刀を当てるだけで済ませることも多くなっています。また、袈裟を身に着けた者は、魔や禍から守られるとされているため、神道と同じく邪を払い、遺体を守護するためという意味もあります。

仏式、神式のいずれにおいても、遺体を納めた棺に棺掛けをするということは、故人が安らかに眠れるようにという目的のために行われています。遺族や参列者も、棺掛けがきちんと施された棺を見れば、安心して故人を送り出すことができるでしょう。

 

>>仏式と神式、葬儀の違い

七条袈裟とは

僧侶がまとう袈裟にはいろいろな種類があります。そのなかでも棺掛けに使用する七条袈裟は、葬儀のほか法要や落慶、晋山などで着用する僧侶の礼装です。袈裟は縦に布をつないだ横被(おうひ)を縫い合わせて作られますが、この横被の数(条数)が五つの場合は五条袈裟、七つあるのが七条袈裟です。条数の多いものほど尊いとされており、かつては十五条や二十三条といったかなり大きな条数の袈裟もありました。

また七条袈裟は、修多羅(しゅたら)と呼ばれる絹の組紐がセットになっています。袈裟を留めるために使われるものですが、棺掛けでは袈裟に添えて置かれることが多いです。修多羅は宗派や僧位によって色分けされることもありますが、棺掛けについては色を気にする必要はありません。

現代の棺掛け

お葬式や宗教観が多様化している現代では、亡くなった人が仏門に入るという棺掛けの本来の意味は薄まってきました。七条袈裟はとても重厚な布なので棺に与える印象も大きく、きらびやかな袈裟を棺に掛けるという行為は、今ではどちらかというと装飾的な意味合いが強くなっています。

また、昔の地域社会と異なりさまざまな宗派・宗教の人たちが参列するようになったため、葬儀にあまり宗教性を出したくないという希望も増えてきました。

 

そのため袈裟ではない普通の覆い布としての棺掛けも多く見られるようになっています。袈裟は重くて取り扱いが大変なので、軽くて薄い棺掛けの方が扱いやすいという利点があります。

 

また遺族にとっても、袈裟ではない棺掛けは自由度が高いため、織りや図柄を凝ったものにできるというメリットもあります。友禅風のものや金襴で縁取ったもの、レースの棺掛けなど、今では棺掛けの種類やデザインもさまざまです。なかには遺族から故人へのメッセージを寄せ書きしたり、故人の衣服などを縫い込んだりした棺掛けなども出ています。

装飾棺と棺掛け

袈裟を掛ける場合は、棺自体はシンプルなものを用いるのが一般的です。棺と袈裟の装飾がぶつからないようにするためです。しかし近年では、反対に棺の方に装飾を施し、棺掛けを省くか簡単なもので済ませる葬儀も増えています。

 

装飾棺にはあらかじめ絢爛な布を貼ったものが多いですが、なかには彫刻や蒔絵などが施されたより高価なものも存在します。また、山型棺やアール棺といった形状自体が四角ではない棺もあります。デザインや写真などを印刷して貼るプリント棺は、お金をかけて本物の装飾を施す必要がないことから世界でも広く使用されている棺です。

こうした装飾棺は「見せる棺」であるため、棺掛けは用いず、棺に修多羅をのせる程度にとどめます。棺全体が美しく飾られるので見栄えは装飾棺の方がいいですが、故人を厳かに見送るという本来の意味からは外れます。

棺掛けをするかしないか、あるいはするとしても袈裟を使うかどうかは、故人をどのように送るのかという点とも深くつながっています。できれば本人が存命の間に、棺の飾り方も含めて詳しい葬式の内容についてご家族で話し合いをしておくとよいでしょう。

 

>>【火葬研の男】プロに聞いた! 火葬のとき、棺に入れちゃうと“まずい”もの

まとめ

本来の棺掛けは、仏式なら七条袈裟、神式なら白布を用いることをご説明しました。今日ではこのような棺掛けのほかに、装飾棺や袈裟以外の布での棺掛けも普及してきています。

伝統的な棺掛けにするか、あるいは装飾棺や装飾布にするかは判断に迷うところでしょう。どのような棺掛けを選ぶにしても、予算や好みなど希望に合ったものを見つけたいものです。

棺掛けや棺についてお悩みや葬儀に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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