お葬式における「参列」と「列席」の違いと正しい使い分け方

兵藤 大介【記事監修】
小林憲行

記事監修兵藤 大介

葬儀の場で使う「参列」と「列席」。どちらの言葉も「故人の葬儀に出席する」という点では同じです。大元の意味も大きな違いはありませんが、現在では使用する人の立場によって使いわけがされていることが多いようです。今回は、そんな2つの言葉の違いや使い方について、具体例と合わせてご紹介します。

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葬儀における参列と列席の違い

「参列」と「列席」の意味の違い

参列とは、「式などに参加、列席する」という意味があります。次に、列席という言葉には「席に列(つら)なる」という意味があります。「列なる」には、「一列に並ぶ」「加わる」といった意味があります。

「参列」と「列席」使われ方の違い

次に、実際に「参列」と「列席」が実際にどのように使われているかで、その違いを見てみましょう。

まず参列は、葬儀に参加する故人の知人や友人など、葬儀に招かれる側が使用するケースが多いようです。葬儀に参加することをより丁寧に表現したい、身内を亡くした遺族に敬意を表したいという意味が込められているようです。

このほか、参列が「葬儀を行う場所に参加者が参上し、故人を弔う」という意味があることに対し、列席は「列をなして亡くなった方をお墓まで送っていたことに由来」するという説もあるようです。ただしその根拠については、わかりません。というのも「参列」と「列席」、いずれも葬儀だけでなく祝賀会など慶事の場合にも使用される言葉だからです。特にお葬式に出席し、弔意を表すという意味では「会葬」という言葉もあります。

葬儀の場面で参列の使い方を例文で確認

葬儀に参加する側が使用する参列という言葉を使った例文としては、以下のようなものが挙げられます。

・お通夜に参列させていただきます

・先日の告別式には参列することができませんでした

・親しい友人の葬儀に参列してきた帰りです

参列という言葉を使うケースとしては、葬儀に参加することを伝える場合や、参加できないことを詫びる場合などが考えられます。

葬儀における列席の使い方を例文で確認

続いて、葬儀を執り行う喪主をはじめとする主催者側が使用する列席という言葉の使用例を、以下に紹介します。

・ご列席の皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございました

・お通夜ならびに告別式にご列席いただいた皆様には、送迎バスをご用意しております

・ご列席の皆様には、簡単ではございますがお食事をご用意しております

列席という言葉を使うケースとしては、葬儀の参加者への挨拶や案内をする場合などが考えられます。

参列や列席と似通った弔問という言葉

参列と列席以外に、似通っている言葉に「弔問」があります。

弔問は、不幸があったご家族の元を訪れて、お悔やみを述べる行為を指します。

近年では多くの場合、葬儀ではなくお通夜に弔問するケースが一般的です。また、お通夜に間に合わない、葬儀に出席できないときに、後日遺族の元を訪れてお悔やみを述べることも、弔問と表現されます。

葬儀以外での参列や列席の使い方

葬儀以外でも参列や列席という言葉を使用する場面があります。

最も一般的なのがお慶びごとである「結婚式」でしょう。結婚式にお客さんとして出席する人、そして親族側もどちらも列席という言葉を使用します。その他、国際的な会合や式典などに参加する際にも列席という言葉が使われます。

結婚式でも、「参列」と「列席」の使い分けはあるようです。例えば結婚式に参加する側は参列を使用し、結婚式に来てもらう立場の方は列席を使用するという具合です。

また、主賓や乾杯をする際のスピーチを依頼された場合などは、呼ばれたお客の1人という意味合いで参列という言葉を使用。司会者は結婚式を催す側と判断され、一般的に列席を使います。

さらに参列という言葉は結婚式の返信ハガキを送るとき、「喜んで参列させていただきます」といったような使い方で用います。一方列席については、結婚式に来てくれた方々へ新郎新婦からのお礼の挨拶の言葉として「本日はご列席いただき誠にありがとうございました」といったような表現で使用したり、乾杯などのスピーチにおいて「新郎新婦の幸せが末長く続きますこと、またご両家の皆様、ご参列の皆様のご多幸とご健勝を祈念いたしまして乾杯」といった風に使用したりします。

まとめ

今回は、混同や使い間違いをしがちな言葉である、「参列」と「列席」の違いや使い方についてご紹介しました。どちらも「葬儀に参加する」という行為であることが分かりづらさを生み出しているのかもしれませんが、大きな違いは「使う人の立場によって異なる」というようにシンプルに考えればよいでしょう。

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兵藤 大介【記事監修】
兵藤 大介

記事監修兵藤 大介

大学卒業後、広告業界で20年にわたりキャリアを築く。スタートアップの広告代理店立ち上げに参画し、代表取締役を務めた経験も持つ。 2020年、これまでの経験と異なる領域へ挑戦する「キャリアの逆張り」として株式会社鎌倉新書に入社。相続関連の新規事業立ち上げを1年間担当した後、2年間葬祭事業部に従事。その後、事業横断型の営業推進組織の責任者として、広告商品の新規開発や終活領域のデジタル広告運用支援を2年間リードした。 2024年より現職。事業部長として2回目の就任。社内のデータ分析と全国の葬儀社との対話から得られるリアルな現場の声を掛け合わせ、業界が抱える課題の解決に挑んでいる。 主なメディア出演やコメント掲載として、フジテレビ「めざまし8」、テレビ東京「LIFE IS MONEY~世の中お金で見てみよう~」、日本経済新聞がある。

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