【保存版】エンディングノートの簡単でおすすめの書き方

2018年3月29日

エンディングノートとは、人生の終末期を迎えるにあたり、病気などで判断力を失うような状況になったとき、また死亡したときにしてほしいことを書き留めておくノートです。終活と共に注目されるようになりました。

書いておくことで、もしもの時、遺された家族の負担を軽減できます。ただし、遺言書とは異なり法的拘束力はありません。

・エンディングノートに書く内容は自由に決めてかまいません。

・エンディングノートには法的拘束力がないという点で遺言書とは大きく異なります。

エンディングノートとは、「人生の終わり方」について、記したノートです。

高齢者が人生の終末期を迎えるにあたって、自身が病気などで判断力を失うような状況になったときや、また死亡したときに希望することについて、書き留めておくものです。

 

エンディングノートに書く内容

エンディングノートに書く内容は自由です。

「こんなことを書いてみましょう」というように、いくつかの項目に分けて整理されていたり。それぞれのエンディングノートによって、さまざまな工夫が凝らされています。もちろん、気に入ったノートを選んで、自由に書き進めるのでもかまいません。

 

本人の希望を記すこともあれば、記載しておけば、もしもの時にも遺された家族が困らない、といった事柄もあります。

また、エンディングノートとよく混同してしまいがちなものとして遺言書があります。しかし、エンディングノートには法的拘束力がないという点で遺言書とは大きく異なります。

 

エンディングノートの広がり

エンディングノートは、以前から主に葬儀の事前相談を希望する方などに、販売、または無料で配布されていました。

その後、終活の広がりや、映画でも取り上げられるなどして、改めてその認知度が広がっています。最近では書店や文具店などでも販売されているほか、エンディングノートに関する講座を開いている自治体やNPO法人もあるほどです。

エンディングノートをまとめるコツ

エンディングノートには、決められた書き方はありません。

どこから書きはじめてもいいですし、もちろんすべてを書く必要もありません。

ただ、最低限、これだけ書いておけば家族の負担は大幅に減らせるということはあります。

簡単にいうと、「決断を迫られたら、判断に迷ってしまうこと」です。

過去・現在・未来の3つのポイント

エンディングノートに書く内容は大きく分けて、自分の過去、現在、未来の3つです。

まず、過去というのはこれまでどんな人生を歩んできたのか。どんな出会いがあったのか。何を目指してきたのか。そのようなことについて、自分の言葉で書いていきます。人生の棚卸(たなおろし)ともいわれる作業です。現在というのは、自分の家族や好きなことなどです。

そして未来というのは、これからやってみたいことなどです。また、もしも自分に何かがあったときには「こうしてほしい」といった希望も、自分の未来です。

「これがないと家族が困る」という情報

特に記しておくと後々、良かったといわれるのが、終末期医療や葬儀に関する希望などです。

「こうしてほしい」という希望があれば、はっきりと書いて、残しておくことをおすすめします。

中には、例えば「もしもの時は、延命処置はしないでほしいと、いつも言っているから大丈夫」という方もいるかもしれません。しかし、そうはいっても実際にその場になったとき、家族にはなかなか決断できるものではありません。そんな時、エンディングノートに本人の手で書かれていれば、決断を後押ししてくれます。

 

このほか、保険や年金などについての情報。さらに知人や友人の連絡先などについても残しておくと、もしもの時に連絡する先も迷わないで済みます。

「これがないと家族が困る」という情報からまとめるのもひとつのポイントです。

なお、エンディングノートは一気に完成させる必要はありません。

重要なポイントだけ記入したら、あとは書きやすい項目から時間をかけて少しずつ埋めていくといいでしょう。

エンディングノートは書き直してもいい

また、一度エンディングノートを作っても、あとから状況や考えが変わることもあります。

完成したらそれでおしまいではなく、年1回など定期的に内容を確認するようにしてください。

自由に書き直したり、書き足したり、あなただけのエンディングノートを作ってください。

ちなみに、書く場所が足りなくなった場合には、新しいノートを買ったり、また必要な部分に紙を貼り足したりして、書いている方もいらっしゃいます。

エンディングノートを書く時の注意点

エンディングノートは、家族や大切な方に見てもらうことが前提です。

記入する内容も、いつか、誰かに見られるものということを意識しておく必要があります。

エンディングノートの保管場所

エンディングノートには、重要な個人情報やデリケートな内容などを書くこともあります。相続に関する希望など、場合によっては、事前に身内に見られてしまうことで、トラブルにつながる可能性もあります。

そのため、第三者の目につかない場所に厳重に保管しておくようにしましょう。

かといって、誰にも見つけてもらえないと自分の意思が反映されないので、エンディングノートを書いた意味がなくなってしまいます。

これを避けるためにも、信頼できる人に「エンディングノートを残した」と伝えておきましょう。

なお、人に見つかってはいけないからといって、銀行の貸金庫に保管するのはおすすめしません。

借りている本人が亡くなった場合、金庫を開けてもらうのに煩雑な手続きが必要になります。鍵付きの引き出しなど、遺族が探し出しやすい場所に保管しておくことをおすすめします。

エンディングノートにまとめること一覧

エンディングノートに書いておくと後々便利、ということについて、ご紹介します。

自分の基本情報について

いわゆる個人情報は、ここに記載しておきましょう。

マイナンバーなどの基本情報を記しておくことで、残された遺族がスムーズに行政への手続きを行うことができます。

 

この世に生まれてから現在までの「自分史」を書き留めておくのもおすすめです。

どのような子供だったか、どのような学生時代を過ごしたか、どのような職場に就職をして、どのような結婚をしたかなど、振り返りながら書いてみてください。

自分の人生を振り返ることで、今後するべきことが見えてくることもあります。

またエンディングノートに自分史を記しておくことで、遺族にも「自分はこんな人生を送った」ということを知らせることができます。

幸せな人生だったことを知れれば、遺族も安心できるのではないでしょうか。

資産について

自分が持っている資産について、ここにまとめておきます。

特に、預貯金、保険、年金については本人が死亡したことを届け出る必要があるので、忘れずに記載するようにしてください。

また、所持している株式についてもここに記載しておくといいでしょう。

ただし、資産について記すときには、注意も必要です。通帳や印鑑、保険の証書、年金証書などの保管場所も明記しておいた方が望ましいのですが、あまりすべてを書いてしまうことによるリスクもあります。

 

自分が大切にしていた品についても、もしもの時にはどのように分けるかを記しておけば、遺族がもめることもありません。趣味のコレクションなど家族が興味を示しそうにない品については、希望の譲渡先を明記しておきましょう。

 

借金など負の遺産がある場合はそのことも必ずここに記載しておくようにしてください。

恥ずかしいからと借金の存在を家族に隠している人もいますが、借金があると分かれば遺族は「相続放棄」の手続きをすることができます。

遺族を苦しめないためにも、負の遺産については偽りなく記載するようにしましょう。

身の回りのこと

電子機器のパスワードなどは、ほとんどの場合は本人しか知りません。

しかし普段からSNSを使用している場合などは、遺族の誰かが退会手続きをしないと永久にネット上にアップされたままになってしまいます。

そうならないようにするためにも、パソコンのパスワードやそれぞれのサイトのログインパスワードなどを記す箇所もあります。

また一人暮らしでペットを飼っている場合には、そのことについても書かなければいけません。

家族がペットを引き取ることができない場合には、誰に引き取ってもらうかを決めておきましょう。

ペットを引き取る人が困らないように、ペットの健康状態や性格、好みの餌など、詳しい情報を記載しておくようにしてください。

家族・親族について

自分が死ぬ直前は、家族や親族とゆっくりと話をすることはできないかもしれません。

また、面と向かって感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしいと感じる人もいることでしょう。

家族や親族に伝えたい気持ちは、ぜひエンディングノートにメッセージとして残してみてください。

自分が家族をどれだけ大切に思っていたか、共に過ごした時間がどれだけ幸せだったか、ありのままの気持ちを綴りましょう。

その気持ちが、遺族にとって最高の宝物となるはずです。

 

また、文字以外にイラストや写真を添えるのもおすすめです。

書くのが苦手な人は、動画としてメッセージを残すのもいいでしょう。

カメラに向かって、家族や親族への思いを語ってみてくださいね。

友人・知人について

友人や知人を招いて葬儀を行いたい場合は、友人や知人の連絡先が必要になります。

しかし、遺族が故人の友人や知人の連絡先を把握しているということはほとんどないでしょう。

遺族が困らないように、ぜひ友人・知人の連絡先一覧を作ってみてください。

 

なお、友人・知人の連絡先一覧が必要となるのは葬儀のときだけではありません。

入院したときや入居したときにも、連絡先の一覧があれば家族に頼んで友人・知人に連絡をしてもらうことができます。

また、家族や親族にメッセージを残したのと同じように友人や知人にメッセージを残すのもいいでしょう。

エンディングノートを見た遺族が、メッセージを宛てた本人に内容を伝えてくれるはずですよ。

医療・介護について

家族に負担をかけないためにも丁寧に詳しく書いておきたいのが、医療・介護についてです。

最近では、終末医療に関する考え方が多様化しています。

「命ある限り、できるだけの治療を受けたい」と考える人もいれば、「延命治療を行わず、自然な形で家族に看取られたい」と考える人もいます。

 

そんな中で、自己判断ができなくなった家族の代わりに延命治療や臓器提供などについて決定するのは、とても負担が大きいものです。

どのような決定をしたとしても、後から後悔が残ることになりかねません。

認知症や病気の末期症状で自己判断ができなくなる前に、どのような終末医療を受けたいかなどについてしっかりと考えておきましょう。

そして、その内容をエンディングノートに詳細に記しておいてください。

そうすることで、家族は「本人の意思を尊重することができた」と安心することができることでしょう。

 

また、緊急入院したときなどのためにかかりつけ医についても記載しておきましょう。

事務作業を第三者に委任する「死後事務委任契約」を結んでいる場合は、そのことについても新しく欄を作って記入しておいてください。

葬儀・お墓について

一昔前であれば、本人が葬儀やお墓について決めるのは一般的ではありませんでした。

これは、死後のことについて話をするのがタブーとされていたためです。

しかし、近年では葬儀やお墓にもたくさんの選択肢があり、これについて本人が意見する機会も増えてきました。

葬儀一つをとっても、どの葬儀社にお願いするか、どのお寺にするか、壮大な葬式にするかシンプルな家族葬にするかなど、たくさんの選択肢があります。

また、自分の好みのお墓を購入する人もいます。

葬儀やお墓はデリケートな問題であるため、本人の希望が明確になっていれば遺族も困らないのではないでしょうか。

相続・遺言について

前述したように、エンディングノートは法的拘束力がある文書ではありません。

そのため、相続などについてここで遺言を残すことはできません。

遺言を残したい場合は、エンディングノートとは別に遺言書を作成しておきましょう。

そして、エンディングノートには遺言書を作成している旨を記しておいてください。

なお、形見であっても金額が大きいものは相続権に触れる可能性があります。

高価な形見があるときには、形見分けについても遺言書に書いておくといいかもしれません。

おわりに

エンディングノートとは、人生の終末期を迎えるにあたり、病気などで判断力を失うような状況になったとき、また死亡したときにしてほしいことを書き留めておくノートです。終活と共に注目されるようになりました。書いておくことで、もしもの時、遺された家族の負担を軽減できます。遺言書と異なり、法的拘束力はありません。

 

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