「自分がこの世を去ったあと、子どもたちは仲良くやってくれるだろうか」
子どもを持つ親ならだれもが「うちは大丈夫だろう」と思いながらも、一度は不安に感じるものではないでしょうか?
これまでごく一部の限られた富裕層の問題ととらえられてきた「相続問題」ですが、税制改正によって遺産の基礎控除額が引き下げられたことから、2015年以降、対象となる家庭も増え、より身近な問題になりました。それに伴って、相続ならぬ「争続」や「争族」などという言葉も生まれています。
それくらい頻繁に「争い」が勃発しているのでしょうか……。
遺言があれば安心ですか?
遺産相続手続きの専門サイト、「遺産相続なび」には、こうした遺産相続に対する質問などが寄せられています。これを見ると、「兄弟仲が悪く、遺産分割協議が長引きそう」とか、「兄から『相続放棄しろ』と強迫されました」とか、深刻なケースも起こっているようです。
そうしたトラブルを回避するためにも「遺言」があるだろう? という方もいるかもしれません。
しかし、仮に遺言が残っていたとしても、ご自身の思いが十分に伝わらないと、残念ながら親族間でトラブルになってしまうこともあります。
トラブルとまではならなくても、それまで仲の良かった兄弟姉妹の心の中にわだかまりが残ってしまうと、その後の関係がなんとなくぎくしゃくしたものになってしまうこともあります。
そうした問題を少しでも減らしたいと、映像制作の株式会社グランツ(本社:東京都渋谷区、村上倫弘代表取締役社長)は、映像によって遺志を伝えるサービス『つたえびと』を開始しました。
遺言状では伝えきれない想いを届ける
『つたえびと』は、遺言メッセージというかたちで自身の想いを本人の言葉で映像に残します。
本人の言葉、声、そして表情が伝わるので、文字だけでは足りない細かいニュアンスまで、残すことができます。
ただカメラに向かってはなすだけでなく、より気持ちが残るように、映像制作の専門家だからできる演出で、さらに伝わりやすい形になります。
また、映像を使うことで生前お世話になった人たちへの感謝の気持ちやサプライズメッセージなど、面と向かっては言えなかったさまざまな思いを伝えることも可能になります。
残したメッセージは同社にてデータ化して東京、沖縄の堅牢なデータセンター 2 拠点に保存。天災や盗難・人為的事故などの脅威から保護されます。そして旅立ちのときまで、同社で保管・管理し、本人の亡き後には大切な家族へ遺言メッセージとして届けられます。
ちなみに遺言映像サービスは、法的効果を有する民法その他の法令に規定された遺言ではありませんが、必要な場合には別途オプションとして、映像内容に沿った遺言状の作成もできるそうです。