美味しいご飯を食べながら、故人を想い、送り出す。
そんなお別れを提案するのが、香川県さぬき市のくりや株式会社です。
香川県がうたっている「うどん県 それだけじゃない 香川県」というのは本当のようです。
返礼品にお米一合
「お焚き上げ」というと、故人の想いがこもった遺品を燃やす（焚く）ことで、故人の魂を天に送り出すことですが、葬祭の返礼品としてすぐに使えるお米を送るというのが、くりやの“OTAKIAGE”です。
お米を真空パックして、手軽に送れるコメニケーションツール“オコメール”を、葬儀の返礼品用にデザインなどカスタマイズしています。
お米一合（150グラム）を真空パックにしてあり、開けて、洗米して、炊くだけで美味しいお米が食べられます。
サイズは107ミリ×228ミリ、厚さも10ミリです。メール便でも送れます。
二合（300グラム）サイズもあります。
お清めの塩と一緒に？？
お葬式の返礼品に送るものには、地域によってもさまざまなしきたり、特徴があります。白砂糖やビール券などを送る地域もあれば、お香典をもらわないケースが多い地域もあります。
でも、古くから日本人の主食として人々の生活を支えてきたお米は全国共通。
故人からの最後の贈り物としてお米を送る、新しい文化が生まれそうな予感です。
葬儀社によっては、早くも返礼品の選択肢の中にこの“OTAKIAGE”を取り入れている会社もあるようで、ふりかけとセットにした返礼品も生まれています。
なお、お葬式で配られるお清めの塩は食用ではありません。
もしも返礼品として、お清めの塩と一緒にお米を頂いたとしても、清め塩を振りかけて食べるのは止めましょう。
（文・構成 小林憲行）