私達はいくつになっても、自分らしく笑顔でいきいきと毎日を送りたいと思っています。そしてそれを写真として、目に見える思い出とすることができれば、こんな良いことはありませんよね。
東京・巣鴨にある「えがお写真館」。シニア・シルバー世代ご用達の、最近注目されている写真館です。
おばあちゃんの原宿で人気の写真館
「えがお写真館」は、「おばあちゃんの原宿」とも言われる巣鴨の地蔵通り商店街にあります。観光地としても人気の場所で、シニア・シルバー世代へ訪れてもらうには良い条件だと言えます。常勤しているプロのスタッフによる撮影・ヘアメイク・スタイリングのサービスを受けることができ、女優・俳優気分に浸れるのが人気の秘密です。
シニア世代専門という、ある意味狭き門を考えて創られたこのお店。
日夜問わず訪れる人達の中には、終活の一連の流れで外すことのできない、遺影を撮ることを目的とした人も多く見かけます。
人生で一番人に見られる写真、遺影写真も時間をかけて撮影
最近ではもしもの時のために、自分で遺影写真を用意しておくという人も少なくありません。
終活イベントなどでも、遺影写真撮影会は人気のコーナーです。
でも、遺影写真を撮る時に、次に待つ人に急かされるようでは、良い写真が取れず、悔やむことになりかねません。
「えがお写真館」では、服選びなども含めて2時間程かけ、じっくりとお客様のご要望に応えています。
遺影は、人生のうち一番他人に見られる写真です。また、結婚式とは全く違う思い入れがありますから、需要がなくなることが考えにくく、高齢者の思いに応えるこのお店が重宝されるのは言うまでもありません。
日常の延長線上にある美しさを写真に
シニア世代へ向けた営業を展開する「えがお写真館」ですが、客層が高齢者がゆえに、悩みもあります。
それはインターネットでの広告、宣伝にあまり効果を感じられないということです。まだまだパソコンやケータイと疎遠の人も多く、どうやって自分達の存在を知ってもらうかが、今後の課題になりそうです。
「女優・俳優の気分」で写真を撮れる「えがお写真館」。しかし、お店では、お客様を完全に変身させてしまうのではなく、あくまでも「日常の延長線上にある美しさ」を残すことを意識した作品作りをしています。思い出は、日常の繰り返しの中に存在するもの。
身近な美しさを引き出しくれる「えがお写真館」のこれからが楽しみです。