大切な人を亡くしたご遺族の自助グループとは?役割や目的、活動内容

兵藤 大介【記事監修】
小林憲行

記事監修兵藤 大介

自助グループとは、生活や人生の中で困難な状況に置かれた人が、同じような悩みを持つ仲間たちと状況を分かち合いながら、助け合うグループのことです。専門家による支援ではない、当事者同士の対等な関係の助け合いの場として、注目を集めています。
この記事では、さまざまな理由で大切な人を失った遺族の自助グループの役割や目的、活動の方法などについてご説明します。

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自助グループとは

同じような問題を抱えた人同士が集まって助け合う「自助グループ」には、アルコール依存症などのメンタルヘルスのグループ、労働問題など社会問題の当事者の会、悩みを抱える家族の会など、さまざまなものがあります。海外ではセルフヘルプグループやピアサポートグループとも言われ、もともとアメリカで取り組みが盛んになり、日本でも1990年代から急増しました。この中には、大事な人を失った遺族の自助グループも含まれます。

近年、政府もメンタルヘルスに力を入れており、行政による遺族への支援や、自助グループによる効果なども社会的に注目されています。行政の相談窓口ではパンフレットが配布されたり、病院でも患者会や遺族会の紹介を行う場合が増えています。

こうした自助グループに参加したい場合は、これらの案内や紹介に加え、自治体のホームページや自助グループ専門のサイトを閲覧したり、利用者の情報を検索するなどして、窓口や活動を探すことになります。

遺族の自助グループとは

自助グループの中でも、遺族で構成されるものが遺族の自助グループです。特定の事故や病気、社会問題などで亡くなった場合に作られることが多く、同じ状況の人々が気持ちを分かち合うことで、支え合う例がたくさんあります。

例えば、交通事故により家族を亡くした「交通事故被害者遺族の会」、家族や大切な人を自殺により失った「自死遺族の会」、または特定の犯罪に身内が巻き込まれて亡くなった「犯罪被害者の遺族の会」などがあげられます。これらの中でもさらに、伴侶を亡くした人の会や、子どもを亡くした人の会などに細分化されることもあります。

また、会の方針によっては互いに支え合うだけでなく、同じような悲劇を繰り返さないための市民運動などに発展する場合もあります。

自助グループの役割と目的

家族が亡くなった原因が事件・事故にあったり、メンタルヘルスによる自殺などであった場合、あまり一般的でないことから世間からの偏見も根強く残っています。うっかり他の人に打ち明けたとき、その反応によっては悲しみが癒やされるどころか余計に傷ついてしまうことも少なくありません。そのため、残された遺族たちは周りの人に何があったのかを打ち明けにくくなり、孤立してしまう可能性があるのです。

こうした問題を抱える人たちは、行政やソーシャルワーカー、カウンセラーなどに支援を求めることもできます。しかしそうした場合、どうしても支援する側と支援される側という関係性になってしまい、対等な立場で気持ちを分かち合うことが難しくなってしまいます。

これに対し、同じ悩みを持ち、同じ体験をした当事者同士であれば、互いに対等に理解し合いながら気持ちを打ち明け合うことが可能になります。

自助グループの活動

自助グループの種類は多岐にわたりますが、多くのグループでは主な活動として定期的にミーティングを行っています。ミーティングとは、当事者が集まって一定のルールに従い、自分の思いを語り合うことを言います。

そのルールは会によってさまざまですが、「言いっぱなし」「聞きっぱなし」の原則が重視されます。誰かが発言しているときには口を挟まない。反対意見などは挟まず、言いたいことを自由に話していくのが原則となります。

その際、自由に発言することができるように、会での話題などを外部に漏らさないことを約束するのが一般的です。また、自分の体験に基づく提案などを行ってもよいとする場合もあります。

ミーティングの司会者

自助グループは、基本的には当事者だけで構成され、いわゆる専門家や、支援する側の人間は参加しないのが特徴です。ただし近年では、訓練を受けた専門家が司会者などの役割を引き受けることがあります。

当事者の中から司会者を立てることもありますが、ミーティングでは場の進行が重要になるので、一定のスキルを持っていることが望まれます。

まず会の時間には制限があることから、話をするときに一人の人が独占してしまわないよう、うまく全員に時間を配分していくことが求められます。また、あまりに辛くて話せなくなった人がいたらスキップしたり、自分から退席する自由があることを知らせることも大切です。

ミーティングは、一般的には会議室などを借り切って行いますが、最近ではSNSやスカイプなどを用いて、オンラインで運営しているグループもあるようです。

まとめ

この記事では、遺族の自助グループについて、必要とされている背景や役割、グループの探し方、活動の内容について、ご紹介しました。大切な人を亡くした後は、誰でも心に喪失感を抱くものです。こうした心のケアについてご相談されたい方や葬儀社をどこにするか検討中の方、具体的な見積りが欲しいという方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。

兵藤 大介【記事監修】
兵藤 大介

記事監修兵藤 大介

大学卒業後、広告業界で20年にわたりキャリアを築く。スタートアップの広告代理店立ち上げに参画し、代表取締役を務めた経験も持つ。 2020年、これまでの経験と異なる領域へ挑戦する「キャリアの逆張り」として株式会社鎌倉新書に入社。相続関連の新規事業立ち上げを1年間担当した後、2年間葬祭事業部に従事。その後、事業横断型の営業推進組織の責任者として、広告商品の新規開発や終活領域のデジタル広告運用支援を2年間リードした。 2024年より現職。事業部長として2回目の就任。社内のデータ分析と全国の葬儀社との対話から得られるリアルな現場の声を掛け合わせ、業界が抱える課題の解決に挑んでいる。 主なメディア出演やコメント掲載として、フジテレビ「めざまし8」、テレビ東京「LIFE IS MONEY~世の中お金で見てみよう~」、日本経済新聞がある。

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