この記事では、茨城県のお葬式事情について解説します。
茨城県のお葬式
鎌倉新書が実施した「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」によると、茨城県のお葬式にかかる費用の総額は平均141.7万円。(基本料金・飲食費・返礼品費の合計。お布施は除く)
また、茨城県の会葬者人数の平均は43人で、葬儀で受け取った香典の合計金額は60.5万円でした。
対して、全国平均の葬儀費用は118.5万円。参列人数は38人、葬儀で受け取った香典の合計金額は47.3万円なので、全国平均と比べると茨城県はどの数字もやや高い結果となっています。
茨城県のお葬式(n=33)
茨城県平均(n=33) | 全国平均(n=2000) | |
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葬儀費用の総額 | 141.7万円 | 118.5万円 |
基本料金 | 79.2万円 | 75.7万円 |
飲食費 | 30.2万円 | 20.7万円 |
返礼品費 | 32.4万円 | 22.0万円 |
参列者数 | 43人 | 38人 |
受け取った香典の総額 | 60.5万円 | 47.3万円 |
- 葬儀費用の総額:基本料金・飲食費・返礼品費の合計金額(お布施は含まない)
- 基本料金:斎場利用料・火葬料・祭壇・棺・遺影・搬送費など、葬儀を行うための一式
- 飲食費:通夜振る舞い・精進落としなどの飲食*
- 返礼品費:香典に対するお礼の品物*
- 参列者数:葬儀の参列した会葬者の合計人数
- 受け取った香典の総額:参列者から受け取った香典の合計金額
*飲食費・返礼品費はひとり当たりにかかる費用のため、参列人数に比例して変動します
押さえておきたい茨城県でお葬式をあげる時の風習
棺の中に藁人形(わらにんぎょう)

納棺の時、これ以上の不幸が続かないようにといった願いを込めて、棺の中に入れる風習は全国でも見られます。
茨城県でもこうした風習は県内の一部地域で行われているようです。ただ特徴的なのは藁(わら)で作った男女の藁人形を入れるそうです。
棺をくるくる回す
同じく棺にちなんだ風習で、「棺をくるくる回す」というしきたりがある地域もあります。
「柩廻し」といって、出棺の際などに庭か墓前で、棺を3回または3回半、左回りに回すそうです。
死者の霊が戻って来ないよう、棺ごとくるくる回すことで、亡くなった方の方向感覚を狂わせるためといわれています。スイカ割の時に目隠しをしてくるくると回るのと同じ原理と言えそうです。
この風習にも、不幸が続かないことを願った想いが込められているようです。
このほか、理由は定かではありませんが故人が着ていた着物や衣服に水をかけて、家の裏に北向きで干すといった風習もあるようです。
押さえておきたい茨城県のお葬式に参列する時の風習
香典を3回出す(場合もある)

茨城県の南部の地域では故人が亡くなるとすぐに「病気見舞い」をわたすことがあるそうです。さらに通夜の時には「通夜見舞い」、葬儀では「香典」と合計で3回、お香典をわたすことがあるようです。
お清めの鰹節
お葬式に参列した時、清め塩を玄関先で撒くというのは全国的にも見られる風習です。
ところが、茨城県でも水戸などでは、この清めの塩と一緒に鰹節を食べるしきたりがあるようです。神道のお葬式では祭壇に食物をお供えしますが、こうした風習が変化して生まれたしきたりなのかもしれません。
お葬式の風習は地域によっても異なります。また時間とともに変化していくものです。葬儀のときは、依頼する茨城県内の葬儀社に相談すると、詳しく教えてくれるでしょう。
調査概要

調査名 | 第6回お葬式に関する全国調査(2024年) |
調査対象 | 2022年3月~2024年3月に喪主(または喪主に準ずる立場)を経験したことのある、日本全国の40歳以上の男女 |
調査期間 | 2024年3月1日(金)~3月4日(月) |
調査方法 | インターネット調査(調査協力:株式会社クロス・マーケティング) |
有効回答数 | 2,000件 |
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