総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング (所在地:東京都渋谷区)が行なった独自調査で、相続対策をしていないシニアが81.9%という調査結果が出ました。
2015年12月25日~12月31日、全国の60歳以上の男女1,000名を対象に「相続」をテーマにインターネットリサーチを行ったものです。
今回は、この調査の中から、特に終活に関連の深い内容について結果をご報告します。
目次
相続(財産を送ること)に関して何か対策をしていますか?
相続に関しての対策について、全体で23.1%が「対策をしようと思っているが、まだできていない」、58.8%の方が「対策をしていない」と回答しました。合計81.9%が対策できていないようです。
また、「相続できる財産について、受け取る相手にその種類や金額を伝えていますか?」という質問についても、79.9%と約8割の方が「伝えていない」と回答しています
相続対策を“していない人”に有効そうな「相続対策」を聞いた結果
相続に関して「対策ができていない」「していない」と回答した方を対象に、対策をした方が良いと思うことを聞いた質問では、全体では「必要と感じる対策はない」と回答した方が53.7%となりました。
一方、対策に前向きな回答の中では「家族で話し合う」が23.7%で最も多くなっています。
誰に相続しますか?
将来財産を相続したいと思う続柄を質問した結果では、最も多い回答は「子ども」となり63.9%が回答しました。
次いで「配偶者」、「孫」という結果となっています。
相続について不安なこと
相続に対しての不安や心配事についての質問では、「特に不安や心配事はない」と回答した方が61.1%で最も多い回答となりました。
不安や心配ごとの中では「自分自身の相続に関する知識が不足していること」が14.9%で最も多い回答となっています。
相続対策は本当に必要ない?
今回の調査結果を見ると、相続に対してあまり大きな関心が寄せられていないという印象があります。
一方で、実際にご葬儀を終えたご遺族の中には、遺産相続について不安を感じている方も多数いるようです。
2015年1月に相続税の基礎控除が変更されてから、課税対象となる人も増えていると言われています。
相続が争続にならないためにも、まずは家族と話し合ったり、遺産相続についてちょっと調べてみたり、簡単なところから相続の準備をはじめてみるのもよいのではないでしょうか?