場所を選ばず、どこでもお葬式ができる!移動葬祭車とは

小林憲行【記事監修】
小林憲行

記事監修小林憲行

移動葬祭車_正面
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日本中、どこでもすきなところでお葬式ができる。そんな車があるのをご存知ですか?

霊柩搬送や遺体安置サービスを手掛けるアイライフマネージメント株式会社(愛知県名古屋市)では、簡単に小型の家族葬ホールになる移動葬祭車で、場所に縛られない、新しいお葬式、お別れ会を提案しています。今回は希望の場所で葬儀を行える移動葬祭車についてご紹介します。

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移動葬祭車とは

移動葬祭車とは、荷台部分が小型の葬祭ホールに変形する自動車です。

葬儀を行いたい場所にこの移動葬祭車を設置。荷台の部分1メートル横にスライドし、トラックの荷台がホールに早変わりします。祭壇を飾って棺を安置すれば、全国どこでも好きな場所でお葬式を執り行うことが可能となります。

内装は小型の家族葬ホールをイメージさせるモダンなつくりで、車の後部には階段があり、そこから入って焼香、お参りができます。

移動葬祭車_内装またリフトもついているので車いすなどを使用している方も、楽に上り下りが可能です。

移動葬祭車_後部リフト

どうして移動葬祭車?

この移動葬祭車、お葬式の規模が縮小する中で、場所にこだわらず、もっと自由にお葬式はできるのでは?という発想から、生まれました。

もともと、霊柩車の輸入販売、製造から、湯灌専用車やお花屋さんの車など、お葬式に特化した特殊車両を専門で製造している同社ならではのアイデアと言えるでしょう。

例えば、ツーリング仲間のお葬式を思い出の場所に集まって行ったり、故人が大好きだった海に行ったり。これまでは故人や遺族、参列者が会館など葬儀施設に出向いて、その施設の中で思い出など再現していたものを、反対に葬儀施設を思い出の場所に持ってくるというわけです。故人とつながりの深い場所でのお別れを、より手軽に行うことが可能になります。

使い方はアイデア次第

移動葬祭車については現在、さまざまな可能性が考えられますが、中でも今後注目されるのが高齢者施設でのお葬式、お別れ会です。

同社では「ホーム葬」と銘打って、グループホームで執り行う葬儀を提案しています。

施設で亡くなった故人を入居者や職員皆で送るというお別れです。

祭壇や棺、火葬場への移動、収骨セットなど一式のプランも用意されています。ホームの施設が利用できる場合には施設内で。もし施設が利用できない場合は、この移動葬祭車を駐車場などに展開することで、故人と親しかった入居者の方々も、葬儀会館への移動といった負担なくきちんとお別れができるというものです。

このほか、社葬などの場合にも、会社の駐車場にこの移動葬祭車を設置しておけば、より多くの社員が簡単に参列、お焼香ができます。

まとめ

これからのお葬式がどのような変化を遂げるのか?その可能性のひとつに、故人が生前に属していたコミュニティーの仲間によるお別れというのがあります。これまで重視されてきた、地域の慣習などさまざまな制約が少しずつ緩やかになる中で、形式だけでなく場所までも自由になる移動葬祭車。今後のお葬式を考える上で、ひとつのポイントになるかもしれません。

(取材・執筆/小林憲行)

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