故人の遺骨を少し身近に遺して、日々の生活の中で大切な人を偲ぶ手元供養。
最近では、部屋にも飾れるデザイン性の高いミニ骨壺や、日ごろ身に着けることができるペンダントなど、さまざまなタイプのものがあります。
でも、将来、あなた自身が亡くなってしまったら、その後、大切にしていた手元供養品はどうなってしまうのでしょうか?
そんな不安を払しょくする、一緒に火葬してもらえる手元供養品シリーズが登場しました。
手元供養は一代限り?
手元供養のメリットについては、大切な人をいつまでも、身近に感じられるという点が挙げられます。
でもひとつ、大きな問題もあります。
それは、継承は難しいということです。
というのも、あなたにとっては大切だった人も、遺族にとってはそれほどでもない、という可能性があるからです。
遺骨である以上、簡単に捨てるわけにはいかないし、かといってあまり親しくもない方の遺骨が入ったペンダントをどうしたらいいの?……というように、あなたの「大切な人への思い」は、あなたの遺族にとっては、重くて暗い、大きな負担になってしまう恐れがあるのです。
そもそも、「自分が亡き後は粗末に扱われてしまうかもしれない」と思ったら、手元供養として遺骨の一部を遺している故人に対しても、申し訳ないような気持ちになってしまいます。
このように考えると、手元供養というのはお墓とは違って、よほどのことがない限り、代々受け継いでいけるものではなさそうです。
大切な人と一緒に火葬できるペンダント
そうは言っても、大切な人の思い出は日々の生活の中で感じていたい。
そんな希望に応えた納骨ペンダント「小町(こまち)」シリーズがこのほど、手元供養のパイオニア、有限会社博國屋(本社:京都市中京区、代表取締役:山崎 譲二、以下 博國屋)から登場しました。
その特徴は、素材に天然木を採用した点です。
火葬もできるので、もしもの時には、ペンダントも一緒に棺に入れてもらうことができる、「“ずっと一緒”を叶えてくれる」アイテムです。
そのデザインは、7種類。
黒檀に黄・白・紫の天然木を挟み込んだ3タイプ、楓に緑・オレンジ・紫の天然木を挟み込んだ3タイプ、さらに漆の艶と手触りの良さ、桜の木目の美しさを生かした拭き漆仕上げのデザインがあり、どれも京都の職人が一つひとつ丁寧に作っています。
ちなみに、価格は9,000円(税別)。
家族やきょうだい皆で、それぞれ手元に置いて供養したいというニーズも増えている中、「買いやすい価格のペンダントが欲しい」という希望に応えて、この価格になったそうです。
肌身離さず身に着けることで、故人を感じていられる手元供養品。
自分にもしものことがあった時のことも考えて選ぶのが、これからのエチケットになるのかもしれませんね。