新型コロナウイルス流行の中、喪主がお葬式で気を付けたいこと

いい葬儀【記事監修】
いい葬儀

記事監修いい葬儀

スマホCTA(電話をかける)
アイキャッチ下テキストリンク

世界で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、葬儀のかたちも変化しています。このような世の中でも、故人を思う気持ちは変わりません。十分な感染対策を行いつつ、納得できる葬儀を行いましょう。

しかし、葬儀を執り行う喪主は、普段の葬儀以上に気を遣わなければなりません。今回はコロナ禍での葬儀で喪主が気をつけなければならないことや挨拶例などをご紹介します。

今回ご紹介する内容について、すべての葬儀社で行われているわけではありません。各社によって対応は異なります。

Adsense(SYASOH_PJ-195)

コロナ禍での葬儀事情

新型コロナウイルスの影響や緊急事態宣言が発令されたことにより、高齢の参列者への配慮から参列者を招くことは控え、家族のみの葬儀が増加しました。

また、通夜を省いた一日葬、遠方の親族のためにオンラインで葬儀の様子を配信するオンライン葬儀など、さまざまな葬儀のかたちで執り行われています。

オンライン葬儀のメリットは、インターネットにつながる環境があれば、自宅や病院、介護施設などどこからでも葬儀に参列できること。実際の葬儀の進行をリアルタイムで見られることなどがあります。

これまでは「参列する」「参列しない」の二択しかなかった葬儀に、リモートで参列するという新しい弔問のスタイルが加わりました。

葬儀での感染対策

もちろん、葬儀場・葬儀社では徹底した感染対策を行っており、十分な配慮のもと葬儀を執り行うことができます。喪主として葬儀の打ち合わせをする際は、改めて感染予防について確認しておくのがベター。また、できるようなら遺族、参列者にも注意喚起をしておくと良いでしょう。

アルコール消毒の徹底

葬儀での感染対策のひとつはアルコール消毒の徹底です。手洗い、うがいに加えて、式場に入る時やトイレから出た後はアルコール消毒を必ず行います。

手洗い、うがいに加えて、式場に入る時やトイレから出た後はアルコール消毒を必ず行います。ウイルスは人の手を介して汚染を広げていくこともあるため、手洗いだけでは落としきれなかったウイルスや細菌を除去することが必要です。

喪主、遺族、参列者、葬儀スタッフ全員のマスク着用

緊急事態宣言が発令されて以降、自宅外ではマスク着用が当たり前の世の中となりました。以前は葬儀でのマスクは失礼だと躊躇する人もいたかもしれませんが、今はマスクを着用しないほうがマナー違反です。

複数の葬儀社に電話取材を行ったところ、葬儀の現場では、喪主も遺族も参列者も、そして葬儀社のスタッフも全員がマスクを着用しているケースがほとんどです。

また、式場の入り口に「マスク着用」を参列者へ促す看板を設置している葬儀社もあります。

マスクを付けることによって飛沫拡散防止や、不特定多数の方が触る焼香台やドアの取っ手などを触れた手で自身の口や鼻を触り感染する可能性をおさえることができます。

葬儀式場は3密を避けるレイアウト

葬儀式場は3密を避けるレイアウトがふさわしいです。また、必要以上に参列者を招いたり、遠方からの参列は場合によっては遠慮してもらうこともあります。

3密とは「密閉・密集・密接」を指します。葬儀会館などで葬儀を執り行う場合、気になるのは換気やほかの列席者との距離などではないでしょうか。

これらは喪主や遺族、参列者だけで解決できる問題ではありませんが、葬儀社の多くは換気をはじめ「3つの密を避ける」ために、非常に気を遣っているようです。式の前後で扉や窓を開けて空気の入れ替えを行っているだけでなく、式中も窓を開けたままにしている葬儀場もあるようです。

また、本来の式場の定員をより少なくし、いすといすとの間隔を開け少人数での葬儀を推奨している葬儀場もあります。少人数の葬儀にあえて広めの式場を選ぶのも良いですね。

このほか、「参列者が多い葬儀の場合には式場内に入れる人数を制限し、それ以外の方は屋外で待ってもらう」「焼香の列の間隔を広げる」といった対策も取り入れられています。

長時間の滞在や会食を避ける

コロナ禍での葬儀では長時間の滞在や会食を避けるのが好ましいとされています。葬儀後の会食を控えたり、参列者にお弁当を渡して対応する場合も。

マスクを着用していたとしても、式場での長時間の滞在は避けるのが好ましいとされています。式場によっては待合コーナーや喫茶室の使用が制限されている所もあります。

また、本来であれば会食室で多くの参列者と故人を偲び、お話をしながら食事を取りますが、会食そのものを控えたり、規模をおさえたりするケースもあります。参列者にお弁当を渡して対応する場合も。

2021年1月8日から出された緊急事態宣言では、飲食店の時短営業要請を受け、アルコールの提供を制限する葬儀場もあります。

コロナ禍での喪主のマナー

コロナ禍で行う葬儀について、喪主も挨拶や参列者に配慮する必要があります。特に葬儀は高齢の遺族や参列者が多いので十分に対策を行った上で臨みましょう。

喪主の挨拶

コロナ禍での葬儀の喪主の挨拶では、感染対策に協力してもらったお礼や、会食がない場合は代わりにお弁当を持ち帰ってほしい旨を伝えるのがベター。

通夜での挨拶のタイミングは、参列者の焼香が済んだ後になります。

本日は、父○○のためにお越しいただき、まことにありがとうございました。また、新型コロナウイルスの影響もあり、マスクの着用や、間隔を空けての参列など、感染防止にご協力いただきありがとうございました。

脳卒中で倒れ、意識が回復しないまま、○月○日○時○分に永眠しました。長く患うこともなく、80歳まで元気に過ごしていたことを思えば、父は幸せだったと思います。皆さま方には、生前父が大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。

尚、この後は席をもうけて心置きなくご歓談下さればよいのですが皆様方もお疲れと存じますので、(コロナ禍で感染防止のため)お持ち帰りの品を用意しておりますのでご自宅にて故人を偲んで頂ければ幸いと存じます。本日は誠にありがとうございました。葬儀・告別式は明日の午前10時からでございますので、よろしくお願い申し上げます。

遠方の親族は参列を遠慮してもらう

故人をお送りしたいという気持ちはあっても、葬儀の場で新型コロナウイルスに感染してしまっては、故人も浮かばれません。また公共の交通機関を利用して遠方から移動する場合など、移動している間に感染リスクがないとは一概に言い切れません。

こうした事態を避けるためにも、遠方の親族には事情を説明して、参列を控えてもらうという方法もあります。また参列する側も、体調が悪ければ参列を辞退するというように、自身の体調だけでなく、遺族やほかの参列者への影響も考えて判断することが求められています。

言いにくい、ということもあるかもしれませんが、ほかの親族とも相談して、最善の選択を行いましょう。

故人への想いは後日、お別れ会でかたちに

遺族の中には、現状では大人数の葬儀を行うことができなくても、コロナによる混乱が収まってから、改めて「お別れ会」「偲ぶ会」などを開きたいという声もあります。

先が見えない中、今の段階で確実な日程を決めることは難しいかもしれませんが、こうした「故人を偲びたい」という希望は多いようです。また葬儀社の中でも「お別れ会」の案内を出しているところもあります。

「状況が落ち着いたら、気持ちの込もったお別れの場を設けることができる」ということを知っていれば、新型コロナウイルスの影響で葬儀を自粛しなくてはならないという場合でも、気持ちの上での負担は多少なりとも軽減できるのではないでしょうか。

お別れ会・偲ぶ会をオーダーメイドでお創りします/お別れ会プロデュース「Story」
まずはお気軽にご相談ください。0120-963-925|受付時間 平日9:30-18:30

新型コロナウイルスに関連したお葬式Q&A

マスクを着用して参列してもマナー違反になりませんか?

マスクを着用して参列、焼香をしてもマナー違反にはなりません。喪主も、葬儀社のスタッフもマスクを着用しての葬儀が行われています。

遠方の親せきに参列をお断りしても問題はありませんか?

状況によっては、参列を見送っていただく方が良い場合もあります。遠方からお越しになる場合、移動時間も考慮する必要があります。事情をお伝えしてご遠慮してもらうことは問題ありません。

参列者同士の間隔をあけるにはどうすればいいですか?

家族葬など親しい親族や、友人など少人数で行うお葬式でも広めの葬儀式場を利用し、間隔をあけて椅子を配置するなどの方法があります。葬儀会館などの施設はそれぞれ設備も異なるので、葬儀を依頼する葬儀社に相談してみましょう。

新型コロナウイルスが収まるまでお葬式を延期することはできますか?

ご遺体の処置などの問題もあるため、火葬は必要です。エンバーミングを行うことで、お葬式を延期することはできますが、ご安置の場所の確保なども必要となります。お葬式をきちんと行いたい場合は、一度ご家族など少人数で直葬・火葬式を行い、状況が落ち着いてからお別れ会を開いて故人を偲ぶということも可能です。

葬儀・お葬式を地域から探す