今は亡き、義理の娘へ-
早いのか、遅いのか…貴女が逝ってから一年になりました。こちらの近況報告をしましょうね。
一番の気掛かりは、赤ん坊のことでしょう。お通夜で初めて寝返りをした幼子は今、可愛いいたずら盛りです。なかなかのヤンチャさんですよ。
上下四本ずつの歯が生えています。
顔はパパ似になってきました。
今のお気に入りはお歌に合わせて踊ることかしら、愛らしくて思わず抱きしめてしまいます。パパには甘いと叱られてますが、いっぱい甘やかせて、オバァちゃん子にするつもりです。
でもね、まさか息子の子を育てることになるなんて思ってもなかった。最初は戸惑い、不安で、正直チョット同居に自信なくて…。
だけど今は、孫と息子と一緒に暮らせることが幸せだと感じてる。こんな言葉は変だけど、貴女が繋いでくれた縁だと感謝してます。
ありがとう、そしてごめんなさい。貴女の愛した旦那様、私の息子は、まだ貴女を思って泣く日があるみたいです。止まると壊れてしまのでしょう、とにかく走って仕事に打ち込んでます。でも、少しずつパパらしくなってきました。
できることなら、時には夢の中で、彼を励ましてくれませんか。
先日は貴女のお誕生日でした。ご実家の皆さんも一緒に賑やかな集まりでした。写真を撮っても貴女が居るべき場所が空いていること、やはり淋しくて、全員で泣き笑いのお祝いでしたが…。
長くなりましたね。
貴女の口癖ですが、大丈夫、なんとかやってます。大丈夫、安心してください。小さな天使に引っ張られて、笑顔が少しずつ増えてますから。
そう、貴女の口癖でしたね。大丈夫、大丈夫。
「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」より
「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」とは 父母、祖父母、先生、友人、近所の人など。“あの人”とかつて一緒にいた時に言えなかったこと、想い出や、“あの人”が亡くなった後に伝えたくなったこと、感謝の気持ちなどを綴ったお手紙です。