はじめてのお葬式ガイド
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終活や、参列のマナー、もしもの時におさえておきたいお葬式の知識など、はじめての方にもやさしく解説します。

【インタビュー】ベネフィット・ワンから故人と家族の絆を深めるパブリックメモリアルサービス「logbox」が誕生

IT技術の発達にともない、Web上でエンディングノートや遺影を準備・保管したり、訃報案内をSNSやメールなどを利用して発信したり、お葬式や終活の現場にも次々と新しいサービスが生まれています。

企業の福利厚生を運営代行する株式会社ベネフィット・ワン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 白石徳生)もこのほど、Web上で故人の写真や年表などを記録できるメモリアルサービス「logbox」を開発し、2019年4月よりβ版の提供を開始しました。供養とITの融合は、人々の生活や意識にどのような変革をもたらすのか。同サービスの企画・開発を担当した濱西尚行さんと上村貴寛さんに、サービスの特徴や開発の経緯などを伺いました。

超高齢社会に向けて、SNSの仕組みを利用した新しいサービスを提供できないか?

メモリアルサービス「logbox」とはどのようなサービスですか?

利用者が故人のプロフィールや思い出の写真、動画などをクラウド上に保存し、専用サイトにアップロードすることで、故人の情報を保管・共有することができるサービスです。

お葬式に参加できなかった方や訃報を知った方が弔問できる「掲示板ページ」や、お墓参りができない方のための「お墓ページ」など、Web上に故人を偲ぶ場をご用意して、家族や知人の間で故人の情報を共有することで、故人と家族・知人間での継続的な絆づくりを促進します。

logboxのメインページ。β版ではアルバムの作成や自分史・家族史が作成できる

福利厚生サービス事業を行う御社が、どうしてこのようなサービスを開始したのでしょう?

私たちはもともと人材ビジネスのパソナグループで、新規サービス「パソナ顧問ネットワーク」を通じて、シニア雇用の機会創出に向け取り組んでいました。

その中で、シニアが持つビジネスの経験や知識をもっと気軽に、身近に、多くの方が学び、活用できるコミュニケーションツールをつくりたいという思いが湧き上がってきました。例えば、退職したシニアが現役の社員たちに生の声を伝えられるようなコミュニケーションツールがあれば、社員のモチベーションアップなど、日本のビジネス社会を盛り上げることができ、社会貢献につながると考えたのです。

ちょうどこのアイデアが生まれた時に、所属先の上司から「お墓が遠方にあり、墓の維持について悩んでいる」という話を聞きました。そこからさまざまな墓の問題について調べるようになり、お墓の問題を抱えている人が大勢いることを知りました。また、超高齢社会の問題でもある「無縁社会」の現実が背景にあることも知りました。 お墓は遺骨を納める機能だけではなく、家の象徴であり、家族の集まる場所で、お墓も家族にとってのコミュニケーションツールのひとつと考えると、「お墓とITは相性がいいのではないか」と思ったのがlogbox開発のきっかけとなりました。

お墓とITの相性ですか?

SNSの大きな波で、 世の中のあらゆるプライベートなものがパブリックなものになっていく流れが加速しています。この流れはエンディング業界にも訪れていて、多死社会に向けてますます加速していくのではないでしょうか?そこで、SNSの仕組みを利用した供養サービスを提供できないかと考えました。

今までもWeb上でお墓参りができるサービスなどもありましたが、どちらかというと家族専用のクローズなメディアでした。logboxは「オープンなツイートを共有できる」メディアであるという点で他のメディアとは異なります。

お墓とITの相性の良さに着目し、logboxの開発を担当する濱西さん

故人の“人生の物語”を作成する

Facebookの供養版というイメージでしょうか?

Facebookは主に「いま」を発信するツールです。一方、logboxは故人のライフヒストリーを振り返ることができるツールとなっています。

例えばlogboxには年表のページを用意しているのですが、ここに故人のライフイベントを掲載することで、時代年表とともに故人の“人生の物語”を作成することができます。もちろん生前に記録や功績などをご自身で残すことも可能です。

自分の功績を自分で発信するというのは、気恥ずかしさもあってか、尻込みする方も多いかもしれません。でもその一方でご自身の生きた証というか、人生の軌跡を残したいという方も多数いらっしゃいます。

創業者が残した記録など、将来、その会社の発展に役立つ資料になるかもしれません。

logboxのアイデアを提案したところ、パソナグループの中でもサブスクリプションモデルの先駆けであり、多くの会員を持つ株式会社ベネフィット・ワンでやった方が良いという話になり、2017年から1年ほどかけてマーケティングを行い、開発にこぎつけました。

β版をリリースしましたが、リリースしてみて分かった課題もありますので、これからも改良を続けていきます。

logboxの根底にあるのは、故人への感謝や尊敬の気持ち

日本の死亡台帳として利用してもらえるようなサービスになりたい

logboxを利用されるのは主にどのような方でしょうか?

メインでは、親と子という3世代にわたる家族をもつ40〜60代の方々です。また、弊社にはベネフィット・ステーションをご利用いただいているパートナー企業さまや、サービスをご提供いただいているサプライヤーの事業さまが多くいらっしゃいます。まずはベネフィット・ステーションの会員さまやサプライヤーの事業さまに福利厚生の一環としてご利用いただいて、その先にいる事業者さまのエンドユーザーへと広げていきたいと考えています。

また、ライフエンディングの業界関係者から「お客様情報の管理用ツールとして使わせてもらえないか?」といったお問い合わせもいただいています。

これからのlogboxの可能性について語る、上村さん

葬儀社の事前相談の情報をlogboxに入れたら、お客様情報の管理だけでなく、お客様とのコミュニケーションツールにもなりそうです。
今後、logboxはどのように発展させていく予定ですか?

大きな夢として、logboxを「ファミリーエンターテイメントサービス」として育てていきたいという思いがあります。例えば、お正月などに家族で集まったとき、logboxにアップロードした故人の動画をモニターに映して皆で鑑賞する。これも立派なエンターテインメントのひとつです。

NHKのTV番組『ファミリーヒストリー』のWeb版のような存在にもなりたいです。ぜひ多くの方に自分史をWeb上に残していただき、孫やその下の世代に自分の生き方を伝えてほしい。自分のツールを知ることは自己啓発の一環であり、自分を見つめ直すきっかけを与えることにもなりますから。

さらに、将来的には日本の死亡台帳としてご利用いただけるようなサービスになりたいと考えています。例えばいま、夫婦でお墓を建てたものの、ご主人に先立たれた後に奥さまが認知症になり、せっかく購入したお墓の場所が誰も分からないという事態が発生しています。

そういった事態を防ぐためにも、logboxにお墓の場所や予約した葬儀社の情報などを記録し、生前整理の場としてご活用いただきたい。そのためにも、まずは当サービスを多くの人にご利用いただけるようにインフラを整えていきたいです。

ありがとうございました。

(取材/文:八木麻里恵)

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